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いわて盛岡シティマラソン振り返り

市民ランナー1年目の一番の目標レースが終わりました。
忙しさを言い訳に文章を書くことから離れてしまっていたので、久しぶりに振り返りを書いていきます。思いついたままにざっくばらんに。

【結果】2時間22分37秒 優勝、大会新、PB

大前提の目標であった優勝と大会新を達成できました。ここをクリアしたうえで18分台も見据えてレースを展開したので少し心残りはありますが、2回目のフルマラソンで最後までトラブルなく走りきれたこと、他人と大会記録との勝負に勝つことができたことにホッとしているというのが正直な気持ちです。

大学4年時にこの大会が始まってから、歴史の浅いうちに自分の名を大会史に刻みたいという気持ちを抱き続けてきました。コロナ禍を挟んでまだリアル開催2度目の大会。いろいろな人がかかわり始めている草創期の段階で、自分独自の色を白いキャンバスの上に残したいという自己顕示欲もあったと思います(もちろん始まりたての地元での大会を盛り上げたいという貢献欲もあります)。

実業団選手とは比べるまでもなく、競技者として大して競技レベルが高くない自分に何ができるかを考えたとき、自分がトップを目指して努力すれば勝負できるステージを見定めること、そのステージ上で自分の色を出して「自分じゃなきゃできないこと」を増やしていくことが必要だと考えました。ここでのポイントは「身の丈を知る」「勝負する範囲を絞る」「個性を出す」ことです。

自分は日本のトップランナーを目指せるような器じゃないし、日本全体を動かすほどの影響力を持つこともできない。それでも、岩手という限られた範囲の中では何かしらの形でトップを目指して勝負し、少しくらいは影響力を持つことができるかもしれない。ミシュラン5つ星の料亭を目指すことは困難を極めても、町一番の中華料理屋を目指すことは現実的かもしれません。

勝負する範囲を絞り、身の丈に合った目標が設定できると、目標達成に向けたアプローチ方法やプロセスを具体的にイメージすることができるようになります。逆に言うと、目標達成に至る道筋を具体的にイメージできなければ目標の設定の仕方が間違っているともいえるでしょう。

限られた範囲の中で自分独自のポジションを確立することを目指したとき、誰しも持っている自分なりの「個性」は大きな武器になります。「個性」は自分の人生を生きる中で長い時間をかけて形作られた性格であり、経歴であり、人生そのものです。自分と全く同じ人生を歩んでいる人は誰一人としていないのだから、自分が歩んできた人生そのものが「個性」として武器になりうると思います。マラソン初優勝を故郷で果たしたことも、考えようによっては一つの自分の「個性」になりうるのではないでしょうか。

だいぶ話が飛躍してしまいました。つまるところ、今回のマラソンで経験したこと全てを糧にして、走ることの魅力をより多くの人に、まずは岩手の人に感じてもらえるような活動を進めていきたいと強く感じているこの頃です。


おまけ

一番きつい30キロ手前で心を折りにくる鬼畜コース。どことなく鬼の頭のようにも見える。
一桁足りない賞金(錯覚)

獲得した賞金10万円は、近い将来ケニアのイテンに遊びに走りに行くときのために取っておきます。


おわり

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