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楮のふんわり感や竹紙のたくましさはどんな作品になるのか

私には折り鶴用に選ぶ和紙がある。当たり前だけれど作品が異なれば、和紙の新たな魅力に気付かされ、たのしい。

切り絵作家の中村儒纏(ひとみ)さんに出会った。彼女は、野草のたくましさを竹紙(ちくし)のそれと重ね合わせて竹紙で切り絵をされていた。

私が竹紙を切ると、すっと走ったかと思うと、かっとひっかかり、とても難しい。

でも切りやすさではなく。
竹紙と野草の共通点を結んで、双方の美しさを際立たせておられた。

またある時に出会った倉美紀さん。

ふんわりした楮の紙が和紙スイーツには合うんです

彼女が使うのは典具帖紙(てんぐじょうし)というとても薄くふんわりした楮の和紙。甘くてふんわりした和紙のお菓子を作られている。

もともとお菓子作りの講師をされていた倉美紀さんが作る和紙スイーツは、リアルであたたかい。カスタードクリームの色選びについて、熱く語ってくださったことが強く印象に残る。

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作るもので必然的に紙が決まるとき、その紙の本来の美しさはより際立つように思う。私の折り鶴も、作りやすさだけでなく、選ぶ紙に意味をもたせるつくり方ってあるなぁと学ぶ。