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読書の癖をつけるために気をつけてきたこと

はじめに

株式会社エイチームライフデザインのデザイン開発本部でマネジメント業務を行なっているhyshrと申します。

この記事は「Ateam LifeDesign Advent Calendar 2023」の16日目の記事となります。
技術っぽい話からは少し遠いかなと思いまして、今回はQiitaではなくこちらに投稿します。

何を書こうか色々と悩みましたが、今回は「インプットの1つである読書癖の付け方と、読書をする際により効果的になるように行っていること」についてまとめます。


この題材を選んだ理由

その昔コードを書いている頃は技術書を読むことは多々ありました。徐々にマネジメント業務が増えていく中で、マネジメントに必要なものは社内研修か先輩の行動を参考にし、そのまま真似るか自分なりにアレンジしていくことが増えました。
現職に転職する前までは、マネジメント業務関連は独学 or 先輩からの一子相伝状態でした。
本を読むこと自体はそこまで嫌いではなかったですが、マネジメント業務が主流になった途端、必要になるであろう所謂ビジネス書に関しては進んで読むことはほぼなかったのです。
エイチームグループに入社して4年強経つ中でその状況が変わっていき、最近は(波はありつつも)平均して3-4冊/月ぐらいのペースでビジネス書を読むぐらいにはなりました。

これまでの4年間の振り返りをしながらまとめてみたら面白いかな、と思い、この題材を選びました。
万人に通用する内容とは考えていませんが、少しでも参考になる方がいれば幸いです。

そもそも

なぜ読書をするのか。
ネットで調べても欲しい情報は大抵出てきます。
改めて考えると直ぐには答えは思い浮かばず、「その謎を解明すべく我々はアマゾンの奥地へと向かった」と言いたくなりましたが、きちんと時間を使って私の場合を振り返ってみると。。。

ネットで調べると、確かに欲しい情報は大抵直ぐに見つかります。
見つかるのは「今困っていることに対しての打ち手」です。
その打ち手についての解説や背景も解説されていることも多いのですが、経験上「その時にその打ち手を使って乗り越えたら終わり」が多かったように感じます。
読書で得た打ち手も、必ずしも全てが身に付く訳でもなく上記のように「その時だけ役に立った」ということもあります。
が、読書で得た打ち手やそれに関する知識は、自身の引き出しの1つとして残っていることが多いです。

自説にはなりますが、読書は「読書のための時間そのものがある程度余裕がある状態であること」「筆者の考えや経験が例として書かれている場合、自分の考えや解釈とをじっくりと比較することができる」ため、引き出しの1つとして残りやすいのではないかと考えています。

読書癖の付け方

前置きがだいぶ長くなりましたが、ここからは私自身がやってきたことを基にまとめます。

現在ぼんやりと困っていることに関することで、かつ入門系・初心者系のものから始める

本を読む癖をつけるには、何の目的もなく「話題だから読んでみよう」では続きません。
※もちろん、その際に読書の魅力を発見するなどあれば別ですが

現在ぼんやりと困っていることに関連する本を探すこと、また、入門系のものから始めることをお勧めします。
「1on1のやり方がなんかしっくりこない」であれば、1on1の入門系の本から始めてみる、といったものです。

切羽詰まっている問題に関する本にしてしまうと、元々本を読む癖がなかったところに「急いで読んで理解しないと」という圧力から苦痛になると考えます。
また、応用編を選ばないことも同様で、困り事に対する考え方や打ち手を学ぶに当たって応用編から入ることで、分からない単語や想像・共感しにくい内容にぶち当たることも多々あります。そうなると、分からない単語を調べる時間が多くなることで読書が面倒に感じてきたり、想像しにくいので自分の身になっている感覚が薄れたりするなどで、読み進めることは苦痛になると考えるためです。
一度苦痛になってしまうと、次の本を読むことは億劫になってしまいます。

入門系から始めて、読んでみた結果知っていることが多かった、でもいいんです。
「基礎は抑えることができている」「なら応用ができていない」という確認にもなりますし、基礎は基礎で理解がより深まる場合もありますし、何なら「基礎は抑えられている!えらい!」という自己肯定感にも繋がるかもしれません。

1度に無理に読み終えなくても良い、とする

習慣化でよく言われる「いきなり大きな目標を立てない」ことにはなるのですが、「一旦この本を読み切る」としましょう。
1回の読書時間と時間帯だけはきちんと決めます。
無理のない範囲、自分に合うように決めましょう。

内容にもよりますが、ビジネス書は大抵300ページ前後あり、読み終えるまでに(私の場合ですが)3-4時間かかります。
それだけのまとまった時間が確保できたとしても、集中力が持たないこと、1回まとめて読み切ったとしても次の本を選んだ時に「また4時間確保しなければ。。。」と、これまた苦痛になってきます。

ちなみに私の場合、お風呂は毎日1時間近く入るので「お風呂に入っている時間の中で15分は読書してみよう。リラックスした空間でもあるし。」ぐらいから始めてました。

1度で全てを理解しようとしない

「せっかく読むのだから、全部理解して行動に移す/アウトプットにつなげる」と意気込んでしまうこともあるかと思います。
それで負担、苦痛にならなければ良いですが、考え方は「一度で読み終えなくても良いとする」に近しいです。

読書癖がついていない状態・慣れていない状態で「全てを理解する」と大きく目標を立てた結果読書が苦痛になってしまっては勿体無いです。
最初に書いた「ぼんやりと困っていることに関すること」と併せて、急ぐ必要はない状況で読書ができるようにしましょう。

これも私の場合は「1/3は理解できたからヨシとする」「残りの2/3は、何が書かれていたかぐらいは覚えておきつつ、現実で具体的に困ったことがあったときに参考にしよう」のようにして、頑張りすぎないように始めていました。

読書をより効果的にするために

2点紹介しますが、ここから書くことは「読書をすることが少しでも習慣的になってきた」「苦痛に思うことはなくなってから」の方が良いです。

知りたいことに関して、関連する本を3-4冊読んでみる

小見出しの通りです。
関連する本を3-4冊買って読むと、重複する内容も出てきます。
出てはくるのですが、重複しているということはその内容が重要だとも考えられます。また、場合によってはその重複している内容に対する視点、アプローチの仕方は異なることもあるため、自分の考え方の引き出しや物事の見方が増えていきます。

同じ悩みを持つ数人での感想共有会を行なう

所謂「輪読会」です。
これは一人ではできず協力してもらえる仲間が必要ですが、読書癖をつけるには効果があると考えます。

実体験を紹介するのであれば、人材マネジメントの本やプロジェクトマネジメントに関する本で行ったことがあります。
どちらも1回あたり1時間から2時間かけて、それぞれの領域で悩みを持っていたり何かしら新しいことを知りたい方々で集まり、読書と感想共有を行いました。
一人で本を読んで自分なりに解釈・理解をすることに加えて、自分にはなかった視点での解釈や考え方を得ることができます。
1つ目に書いた内容と近しい効果を得られると考えます。

補足として1点気をつけるのであれば、感想共有会なので、各々で得た解釈・考え方を押し付けないようにするのがよいです。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。
読書癖をつけるために自信が行ってきたことを振り返りまとめてみました。
これから読書を癖づけていきたい方がいて、少しでも参考になりましたら幸いです。

ChatGPTに本の内容を要約してもらう等の方法も出てきているため、読書の仕方は今後変わってくるかもしれません。
読書を癖づけるための本の読み方、のようなことも形が変わってくると思います。
個人的には、自身の経験や考え方とじっくり比較しながら読んだ方が身につくと感じるものは今まで通りの読書をするでしょうし、そこまでせずとも答えが欲しい・理解ができそうなものは楽な方法を選んでいくかもしれませんね。

明日の「Ateam LifeDesign Advent Calendar 2023」の17日目は@kmfj さんが担当です。お楽しみに!


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