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Happy Around! 1stライブが最高だったという話

2020/12/13(日)にZepp Hanedaで開催された、D4DJプロジェクトの主人公ユニット『Happy Around!(以下、ハピアラ)』の単独1stライブ『Happy Around! 1st LIVE みんなにハピあれ♪(以下、ハピアラ単独ライブ)』に参加してきたので、感想をつらつらと書いていきます。

結論:ハピアラはいいぞ

ライブ開催までの経緯

今回のハピアラ単独ライブですが、新型コロナウイルス流行の影響で開催までかなりの紆余曲折があったので、まずは開催に至るまでの時系列を簡単にまとめます。

2020/1/31 D4DJ D4 FES. -Departure-で発表
 ※2020/3/27 下北沢Gardenで開催予定
2020/2/20 新型コロナウイルス流行を受けて延期が決定
2020/3/6 振替公演が決定
 ※2020/6/20 LIQUIDROOMで開催予定
2020/5/29 再延期が決定
2020/10/11 D4DJ D4 FES. ~LOVE!HUG!GROOVY!!~で振替公演の日程発表
 ※2020/12/13 Zepp Hanedaで開催予定
2020/11/13 昼公演の追加が発表
2020/12/11 両公演ともにYouTubeでの無料配信が決定
2020/12/13 開催

2度の延期を経て、発表から1年越しでようやく開催にたどり着いたのが今回のハピアラ単独ライブです。ちなみに夜公演が当初の公演の振替公演であり、昼公演は11月に決まった追加公演になります。
この約1年の延期は、個人的には結果的に非常にプラスに働いたと思っていますが、こちらについてはあとで存分に語ります。

ライブの開催形態

座席は1席あけの座席制で、スタンディングは可能でしたが、声出しは原則禁止、飲食は水分補給目的の飲水のみ可というガイドラインに則ったものでした。すでにコロナ禍での有人ライブを何度も行なってきたブシロード主催ということもあり、当日特に混乱やトラブルなどはなかった印象でした。

昼公演(追加公演):先行抽選+先着販売
夜公演(振替公演):振替+先行抽選+先着販売
 振替分は整理番号入場で前方座席の自由選択制

座席の販売形態は上記のようになっており、夜公演は振替分もあって少し特殊な形態でしたがこちらも大きな混乱などは見られませんでした。

当日はD4DJのYouTubeチャンネルでも生配信が行われ、ゲストが出演したシーン以外をいわゆる円盤クオリティの映像でなんと無料で見られたのです。

ライブの詳細

出演者

ハピアラ
愛本りんく役 西尾夕香さん(以下、おゆちゃん)
明石真秀役  各務華梨さん(以下、かがみん)
大鳴門むに役 三村遙佳さん(以下、ちんはるさん)
渡月麗役   志崎樺音さん(以下、のんちゃん)
昼の部ゲスト
犬寄しのぶ役 高木美佑さん(以下、みゅーちゃん)
夜の部ゲスト
出雲咲姫役  紡木吏佐さん(以下、つむつむ)

ライブの流れ

パフォーマンス
 ゲストDJタイム ※会場のみ
パフォーマンス
 DJタイム(ゲスト×メンバー) ※会場のみ
 告知MC
パフォーマンス
 あいさつMC
パフォーマンス
各回ともにおよそ1時間半(夜の部は若干長め)

昼公演と夜公演の主な違い

1.ゲストDJ
 昼:みゅーちゃん 夜:つむつむ
2.ゲストDJとコラボするハピアラメンバー
 昼:かがみん 夜:おゆちゃん
3.セトリの6曲目(新曲披露)
 昼:正解はひとつ!じゃない!! 夜:Happy around Days

セットリスト

各回ともに19曲(+DJパフォーマンス)が披露されました。
今回のライブで新発表された1曲を含めてハピアラのライブ時点で公開されていた持ち曲が22曲だったので86%が披露されたことになり、昼夜とも参加した人は20曲(91%)聞くことができたことになります(ちなみに今回のライブで披露されなかったのはカバー曲の『ぽっぴん’しゃふる』と『DAYS』です)。オリジナル曲に限れば、両部ともにライブ開始時までに公開されていた曲がすべて披露されています。

ライブ延期がもたらしたもの

上で述べたように、今回のハピアラ単独ライブは延期された今で良かったと個人的には心の底から思っています。

もちろん、元々予定されていた3月にもし開催されていたとしても、それはそれで楽しいライブになっていたと思います。下北沢Gardenというそれほど大きくはない箱で、600人がぎゅうぎゅう詰めになりながら見るパフォーマンスの楽しさは十分に知っています。しかしそれはハピアラのパフォーマンスが見られてというより、声優さんたちを間近に見られるのが楽しいという類の楽しさによるものになっていたのではないでしょうか。
というのも当時はアニメはもちろんのことアプリの体験版すらリリース前で、ハピアラのキャラどころかD4DJそのものの設定についてすらほとんど知識がない状態だったからです。ハピアラ単独という名のこじんまりしたちょっとしたアングラ声優ライブになっていた可能性が高かったと思います。

しかし、12月まで延期されたことで状況は一変しました。アニメとゲーム(アプリ)、ラジオなどがすべて始まったからです。特にアニメはハピアラの上質なプロモーションとなっており(このあたりはいずれ別の記事でしっかり触れたいと思っています)、視聴者をハピアラの虜にするには十分すぎるクオリティと内容でした(あのアニメを見てハピアラを好きにならない人が果たしているのだろうかというレベルです)。個人的な話になりますが、正直アニメ以前は楽曲的にもピキピキが一番盛り上がるし、キャラデザも響子が好みだったのでD4DJ箱推し+ピキピキ推しかかなと思っていたのが、今や「ハピアラ推し」だと胸を張って宣言できるくらいハピアラが好きになりました。
延期されたことによってハピアラ単独ライブは単なる声優ライブではなく、名実ともに「Happy Around!の単独ライブ」になったと思っています。

また、ライブ構成も3月にやっていたとするとまったく違ったものになっていたと思います。当時はハピアラの持ち曲はまだまだ少なく(当時公開されていたのはカバー含めて8曲のみ)、全曲をフル尺で披露したとしても30分程度で終わっていた計算になります。そのため、アプリの紹介やハピアラの紹介などMCに時間をかけていた可能性が高いです。
加えて今回ライブでそれなりの時間を占めていたDJパフォーマンスですが、これも当時は正直無理だったと思います。というのも当時はほとんどのファン(ディグラー)がDJプレイに馴染みがなかったからです。今回のライブでDJタイムを設けられたのは、7月以降ほぼ毎週行われてきたD4DJ DJ TIMEによってディグラーをDJパフォーマンスに慣れさせた結果演出に組み込めた、という側面があると思っています。

パフォーマンスのクオリティ自体も3月開催に比べ明らかに向上したものになったと思います。12月までの9ヶ月間で配信やテレビ出演などを含め相当数のステージをハピアラのメンバーは経験してきたからです。

このように、3月ではなく12月にハピアラ単独ライブを行えたことは、正直プラスにしか働かなかったと思います(MCでおゆちゃんも似たようなことを言っていました)。

実際に1500人のキャパが2公演とも完売し、配信は同時接続数が1万人を越える規模だったことは、この延期がプラスに働いたことの何よりの証明ではないでしょうか(正直なところ3月開催ではこの規模の動員は無理だったと思います)。

初めての単独ライブから見えたD4DJライブの可能性

さて、続いては今回の単独ライブから見えた今後のD4DJライブの可能性について書きたいと思います。

これまでのD4DJライブはすべて全ユニットが参加するライブでした。そして、2ndライブ夜の部以降は開催時間の9割近くをパフォーマンスに充てるのが通例になっていました。

これは6ユニットで2−3時間のライブを組んだ場合、入れ替えなどの時間を除くと各ユニットに与えられるパフォーマンス時間は20分が限度になるため、MCに回す時間がないという物理的な要因から来たものだと推測されます。
ただ結果的にこの「ライブ時間のほとんどがパフォーマンス」という特徴はD4DJライブの満足度を非常に高いものにしてくれていたと思っています。

アニメ系IPのライブでは、幕間劇や長いMCを間に挟み、開催時間の5-6割程度しか実際のパフォーマンスがないようなイベントが一般的です。このようなMCタイムは演者さんの休憩や衣装チェンジも兼ねているため、構成上必要な時間であることは理解できますし、こういった声優さんが前面に出る時間が大好きな人が沢山いることも知っています。ただ個人的にはやはりライブに来たからには生のパフォーマンスをできる限り見たいという気持ちが強く、それを満たしてくれる形式だったのがこれまでのD4DJライブでした。

実はハピアラ単独ライブに参加するまでは、ユニット単独ライブではこのパフォーマンスありきのライブを成立させるのは難しいのではないかと思っていました。全体ライブは、観客からみればノンストップではあったものの、演者さんからするとパフォーマンス時間自体は20分に限定されていたため、この形式が成立したからです。単独ユニットライブの場合、ノンストップで1時間半から2時間もパフォーマンスを続けることは絶対に不可能であり、どうしても一般的なアニメ系IPライブの形式(幕間劇や長いMC)などを挟む形になってしまうだろうと予測していました。

しかし、実際のライブ形式は上に記載した通りまったく異なるものでした。ブシロードが使ってきたのはDJという飛び道具だったのです。DJパフォーマンスは、観客にとってはパフォーマンスと感じられ、一方演者さんにとっては休憩時間として扱うことができます(特にゲストDJタイムは演者さんの完全な休憩時間になっていました)。幕間劇や長いMCの代わりにDJプレイを披露することで、D4DJライブがこれまでもっていた「ライブ時間のほとんどがパフォーマンス」という特徴を踏襲したのは最高の選択だったと思います。
またDJタイムの会場の盛り上がりは通常パフォーマンスに負けず劣らずで、曲をつなぐというDJパフォーマンス自体がD4DJのパフォーマンスの一つとして受け入れられるようになったとひしひしと感じました。今回は歌ありの楽曲だけをつないでいましたが、最近DJ TIMEで徐々に増えてきているように、今後はサントラだけをつないだDJパフォーマンスなどもあるのではないかと予想しています。

今回のハピアラ単独ライブの形式は全ユニットで可能あり、今後他のユニットの単独ライブでも似たような形式がとられる可能性は高いと思います(D4DJの各ユニットにはそれぞれちゃんとDJができる演者さんが少なくとも1人います)。もちろんDJタイムにこだわる必要はなく、幕間パフォーマンスの部分でユニットの特色を出すことも可能だと思います。たとえばMerm4idならディスコ的な演出いれたりしても面白いのではないでしょうか。

また、グルミクサービス開始に合わせて死ぬほど増えてしまった楽曲数により、全体ライブで唯一にして最大の不満になっていた「ライブで聞けない楽曲多すぎ問題」も今回の単独ライブでは解消されました。持ち曲の9割(オリ曲は全曲)聞ければ大満足です。単独ライブでは楽曲を沢山楽しみ、全体ライブではユニットごとの特色を楽しむというのが今後のD4DJライブの定番になっていくと思います。

まとめると今回の単独ライブの形式は、現在のD4DJの形態から考えられる中では最高のライブ形式だったと思いますし、これからのD4DJライブがますます楽しみになる開催形態でした。

オタクとしての感想

さて、ここから先は単なる限界オタクの感想です。
読み飛ばしていただいて構いません。

今回のライブ、自分の感想はとにかく

「ハピアラがステージにいた」

の一言につきます。冷静に考えると今回のライブは、D4DJプロジェクトとしてみてもアニメ・ゲーム開始後初のライブなんですよね。10月に行われた4thライブも含めてこれまでのD4DJライブも正直めちゃくちゃ楽しかったんですが、それは純粋なパフォーマンスと楽曲の楽しさでした。でも、今回はそれだけじゃなかったんです。
完全に真なる意味で「D4DJというコンテンツのライブ」として楽しかったです。アニメとゲームによってキャラクターに命が吹き込まれたことで、D4DJのライブはついに完成したんです……!!
ついに我々は達しました。Dで始まる新世界に。
たとえば、これまでのライブでは単なるステージ衣装にすぎなかった衣装が、今回のライブでは「ハピアラの衣装」として映りました。ステージを見る度に「りんくちゃん!! まほちゃん!! むにちゃん!! 麗ちゃん!! がわぃぃぃぃぃぃ!!!!」という福島ノアばりの感情が怒濤のように押し寄せてきたのです。これが、Dで始まる新世界……

セトリについては、やっぱりオリジナル曲を全曲聴けたのが何より嬉しかったです。特に4thで聞けなかったCosmic CoaSTARとDirect Drive!が聞けたのは最高でしたね。アニメ曲が聞けたのもよかったです。気分上々↑↑、Make My Style、ぎぶみーAwesome!!!!は振り付けも含め「アニメで見たヤツだ!!」という感動がありました。ぎぶみーAwesome!!!!は、声出し禁止だったので「みんなでせーの、むにちゃん\オーサム/」できなかったのだけは残念でしたが……

演者さんもほんとに、みんな最高でした! 別に個々人の声優さんを推している訳ではないのですが、そんな自分でもただただ最高だったいう感想しかないくらいに最高でした。

おゆちゃん
4thライブでも思ったのですが、やっぱりおゆちゃんからりんくにスイッチが入る瞬間の切り替えがホント凄かったです。つむつむとのコラボDJタイムも最高でした。あと、短いけれどしっかりと思いの伝わるMCは、ホントに涙なしには聞けませんでした。おゆちゃんがハピアラ、そしてD4DJのセンター(?)でホントに良かったです。

かがみん
セットの性質上、ステージのかなり高いところで上半身しか見えないパフォーマンスがほとんどでしたが、上半身のみでもわかるめいいっぱいのパフォーマンスがすごく印象的でした。個人的最推しの真秀ちゃんをステージに顕現させてくれて本当に感謝しかありません。DJパフォーマンスはDJ TIMEで十分知っていましたが、本当に安定感がありました。あと、これは余談ですが脚めちゃくちゃ細くて、カモシカのような足だったのにめちゃくちゃびっくりしまいた。

ちんはるさん
選ぶのはめちゃくちゃ難しいですが、個人的MVPをあえて選ぶとしたらちんはるさんです。ちんはるさん\オーサム/。とにかく笑顔&笑顔、そしてファンサの嵐に超絶パフォーマンス!! ハイヒールであの超絶パフォーマンスですよ!? 信じられますか? とにかく見ている人をただただ笑顔にする神パフォーマンスだったと思います。

のんちゃん
のんちゃんもちんはるさん同様ハイヒールでのパフォーマンスだったにも関わらず、ダンスにショルキーにと縦横無尽でした。特に、今回制作された麗ちゃんショルキーでめちゃくちゃテンション上がってたとこが可愛いかったです。あと、ショルキーの演奏でのプロ感もホントに凄かったです。

ハピアラの全員
みんなホントにハピアラでした。パフォーマンス中に感極まったのか瞳が潤んでいたシーンも見受けられましたが、最後まで涙をこぼさず笑顔でパフォーマンスを行いきった彼女たちは、ホントにホントにHappy Around!そのものだったと思います。彼女たちがハピアラの中の人でよかったです。素敵なハピアラを見せてくれてホントにありがとうございました。

ゲスト:みゅーちゃん&つむつむ
二人ともゲストとして暗転した中シルエットが浮かび上がった瞬間に会場がどよめくほどの衝撃でした。みゅーちゃんはDJくのいちを完全に再現し、つむつむはとにかく楽しそうに振りを完コピしているのが印象的でした。ピキピキ単独もフォトメ単独も今から楽しみで仕方がありません。

素晴らしい構成と演出、そして演者さんの最高のパフォーマンス。
コロナ禍の難しい状況の中でこれほどの最高のライブを開催して下さった全ての関係者の方々にこの場を借りて、感謝の気持ちをただただ伝えたいです。

まとめ

待ちに待ったハピアラ単独ライブは満足度の高い、本当に最高のライブでした。好きだったハピアラをさらに好きにさせてくれる、そんなハピアラを120%伝えてくれるライブだったと思います!!

結論:ハピアラはいいぞ

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