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百鬼幻想記あらすじ

ニンテンドースイッチゲーム【百鬼幻想記】のあらすじです。
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ゲームの操作方法(Nintendo Switch)
右スティック押し込み:ロックオン
Bボタン:ジャンプ
Yボタン:攻撃

Aボタン:回避
Lボタン:ガード
Xボタン:しゃがむ
左スティック押し込み:ダッシュ

Rボタン:アイテム使用





昔々あるところに鬼一族のかくれ里がありました。
人間たちに追いやられて地獄の底の奥深く、鬼たちはひっそりと隠れ住んでいました。

地獄の底の奥深くで鬼たちは数を増やし、とうとう鬼一族同士での戦争が始まりました。

その鬼同士の戦争で頭角を現したのがノブナガでした。

イラスト:中本ゆき先生


彼女は恐ろしく強くあっという間に鬼一族を平定してしまいました。

彼女はとても恐ろしい計画を持っていました。

「うむ。次は人間たちを討ち滅ぼすぞ」

彼女の号令によって鬼族は人間たちに戦争を仕掛けました。

あっという間に人類の8割は鬼たちに喰われてしまいました。

そこで立ち上がったのが人間側の巫女一族です。
彼女たちは鬼を封印する力を持っていました。
巫女一族の力によってノブナガは封印されました。

そして五百年の平穏な時間が流れました。

永い永い時が経ち、封印は弱まりついに破れました。
ノブナガが復活したのです。
さらにノブナガの配下の鬼将達も復活していました。
鬼一族の参謀であるセイメイ

イラスト:中本ゆき先生




ノブナガの女中であるお菊




武将であるチヨメ

イラスト:中本ゆき先生


彼女たちはノブナガと共に再び人類に戦争を仕掛けます。

(ここまでが百鬼幻想記の前のお話)

巫女一族のカグヤとセツナは鬼一族の復活をセイメイの宣戦布告によって知りました。

カグヤとセツナは三百年前に鬼一族を封印した巫女一族の末裔です。
彼女たち姉妹しか鬼一族を封印することはできません。

イラスト:中本ゆき先生
イラスト:中本ゆき先生

人類の運命は彼女たちに託されました。

(ここから百鬼幻想記本編ネタバレ)









数々の困難を打ち破り、チヨメ、お菊、セイメイ、ノブナガ、すべての鬼将たちを討ち取り封印したカグヤとセツナ。

彼女たちは人類の平和を勝ち取りました。
そして二人は平穏な日常に戻りましたとさ。

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◆【チヨメの目】(二人)

チヨメ「はぁっまたみんなに迷惑かけちゃったっす」

お菊「ここにいたの!?食事の時間にも姿を見せませんから心配していたのですよ!?」

チヨメ「ぶはぁっ!?だ、大丈夫っすよ!オイラ元気満々っす!」

お菊「お腹が空いているの?まさか、空腹に耐えきれずにそこらの草を口に!?
このあたりには厄介な毒を持つ野草も生えていると聞きます。気をつけなさい。」

チヨメ「そんなことしないっすよぉ~!オイラをなんだとおもってるんすかぁ~」
それに、毒があるかどうかなんて、オイラにかかれば一目瞭然っすよ!」

お菊「ふぅ~ん、随分自信があるじゃないの。とてもはそうは見えないのだけれど。
そこまで言うならいいでしょう。試させてもらいましょう。」

チヨメ「へ?」

お菊「思いつきましたわ。どちらが食用の野草を集められるか勝負ということにしましょう。」

チヨメ「ふえええええ!?」

お菊「食料はいくらあっても困りません。鬼族のためにもなります。素晴らしい思いつきです。」

チヨメ「うぇぇ・・・どうしてこんなことになったっすか・・・
これは・・・こないだ食べたらお腹が痛くなったっす・・・。こっちは・・・
めっちゃくちゃ苦かったっす・・・。
うぅぅぅ、わかんないっすよぉぉ。絵でしか見たことないんすから・・・。
ん!?でもこれはきっと大丈夫なやつっすね。それとこれもぉ~。
よし!あっちも・・・。ん?お菊?」

お菊「この艶、この大きさ、そして鮮やかな赤、素晴らしく美味しそうな葉ですわ。
おっと、やはり、この木の下には球根が。白くて大きくて美味しそうなの。」

チヨメ「うぎゃぁぁぁぁ!」

お菊「この声は・・・あのおバカですの。
ふむ。飛び出た鼠に驚き、逃げた末に転んでしまった・・・というわけですか。」

チヨメ「集めた野草も全部どっかいっちゃったっす・・・。」

お菊「それより傷を見せなさい・・・かすり傷ですか。念のため根城に戻って手当をしましょう。」

チヨメ「お菊・・・ありがとうっす。
・・・あっ!?その葉っぱ!手に持ってるやつ!!」

お菊「これのこと?これがどうかしたの?もしや空腹だから今食べたいの?」

チヨメ「そんなわけないっすよ!それは血止めの効果があるんすよ!」

お菊「なに?それならちょうどいいの。これを使って手当してあげます。
しかし、薬草も見分けられるとはチヨメの目は本物だったのね。」

チヨメ「えっへーん。ようやくわかったっすか!
お菊が集めた野草だって、ちゃ~んと見分けられるんすから。」

お菊「じゃあ、見てご覧なさい。」

チヨメ「えええ!?」

お菊「私が集めた野草があまりにもよくて食べたいのです?」

チヨメ「いや、あの・・・それ、全部猛毒っすよぉぉぉ!!!」

お菊「そんなわけ・・・この美しく鮮やかな赤い葉が?」

チヨメ「そんなの思いっきり毒っすよ!全部だめ!全部捨てるっすよぉ!!」

◆せっさたくあん (4人)

チヨメ「しゅっしゅっしゅっ!今日もオイラは修行してせっさたくあんしてるんっすよ!」
お菊「せっさたくま、ですわよ。おばかですわねぇ~。」
ノブナガ「おお!チヨメよ!」
チヨメ「ノブナガ様!!」
ノブナガ「お前もなかなかせっさたくあんしてるようだの!なかなかやるの!」

チヨメ「でっへっへぇ~ノブナガ様に褒められたっす!!」
お菊「ノブナガ様にまでおばかが伝染しているの・・・?」
いや、ノブナガ様からコレはうつってるのでは・・・」

セイメイ「お菊?なにか無礼なことを考えておるのではないの?」

お菊「セイメイさま!そのようなことは決してありませぬ!!」

セイメイ「うっふふぅ~ならいいけどね? 」

お菊「はい・・・」
ノブナガ「今日のチヨメは調子がいいではないか!もっと鍛錬を続けるのだ!だーっはっはっは!」
チヨメ「はぃ~~!ノブナガさまぁ~がんばるっすぅ~~!」


◆怖がり(二人)

セツナ「・・・よし!大丈夫、大丈夫!サッと取ってさっと帰るだけだから。」

カグヤ「お姉様!」

セツナ「ひゃ!」

カグヤ「す、すみません。驚かせてしまいましたね。」

セツナ「あっカグヤかぁ・・・ごめんね。ちょっとびっくりしちゃって。」

カグヤ「いえ、気にしないでください。しかし、こんな夜更けにどうしたのですか?」

セツナ「え、ちょっと祈祷(きとう)の道具を忘れちゃって、神社へちょっと取りに行こうかなって思っていたの。」

カグヤ「奇遇ですね。私もそこへ行こうとしていました」

セツナ「じゃ、じゃあ、じゃあ、私と一緒に行こう!一緒に行ってくれたら心強いですわ!」

カグヤ「ん?心強いとは?まぁ、いいでしょう。」

セツナ「うーん。暗いなぁ。ねぇ!今、変な音しなかった!?あ、あの草むらのほうからぁっ!」

カグヤ「草むら?あ、あの人影?まさか、また、こんな遅くまで?
お、お姉様!?走らないでください!そちらには確か食料の箱が!」

セツナ「はぅぁっ!いたいぃぃ~。なんでこんなところに木箱が。」

カグヤ「あぁ~~。お姉様・・・。」

セツナ「色々あったけどなんとかたどり着けた。ありがとうカグヤ!」

カグヤ「無事にたどり着けたよかったです。セツナお姉様は暗い場所が苦手なのですか?」

セツナ「そうなのです・・・。昔からだめなのです。克服したいなとは思っていますが。
そういうカグヤは怖くないのです?ほら、幽霊だっているかもしれないのですよ!?」

カグヤ「特に暗い場所が怖いとかはないですよ。幽霊なんて、そんなもの存在しませんよ。」

セツナ「でも、想像したら怖くないですか?死んだ人が、地の底からもぞもぞ這い上がって、とか!」

カグヤ「東方に伝わる伝承ですね。子供の頃によく聞かされたものです。
けど、それがもし本当なら、今頃地上は幽霊で溢れかえっているのでは?」

セツナ「うーん。成仏したり、しなかったり、とかもあるというかぁ・・・」

カグヤ「ふふふ。亡くなった方が幽霊になっても、会いに来てくれるなんて、むしろ素敵だとすら思いませんか?
だって、人が死んでしまったら、それで終わりなのですから。もう二度と会うこともかないません。」

セツナ「うぅーん。死んじゃったらそれで終わりなのですかぁー
・・・だからこそ、今、この瞬間を大切にしないとってことですか?」

カグヤ「そう。人生はたった一度きりなのです。」

セツナ「よし!なんだか分かってきた!カグヤ!もう大丈夫。帰りは私一人で大丈夫です!」

カグヤ「ふへ?大丈夫なのですか?ここへ来るまでだいぶ苦戦していたようですけど。」

セツナ「うん!だって苦手なものを克服できるのだって、生きているからできることでしょ?」

カグヤ「姉様・・・。お強くなられましたね。」

◆膝枕(二人)

お菊「ノブナガ様。会議が長引いてお疲れでしょう。お茶をどうぞ。」

ノブナガ「これはこれは気が利くのう。お菊。お主も一緒に飲まんか?」

お菊「ご一緒していいんですか?はい!ノブナガ様!是非に!」

ノブナガ「お主が休憩しているところをあまり見た記憶がないから
程々にするのだぞ?頑張りすぎて、体を壊しても困るからの。」

お菊「こ・・・こ、こ、ここれは夢ですか?ノブナガ様が私のことを心配してくださり、さらに二人でお茶までも・・・!!!」

ノブナガ「体の心配くらい、いつも心配しているぞ。それにお茶だって初めてではないだろう?」

お菊「はい、もちろん。いつもノブナガ様のことを考えております・・・!!」

ノブナガ「ふむぅ・・・何が大丈夫なのやら・・・。色々な意味で心配だ。」

お菊「ま、また心配を!」

ノブナガ「でも、それだけお主の頑張りに助けられているということでもある。
予はお主になにか返してやれるかのう。もし願いがあるのなら言ってみよ。」

お菊「はぁっ!お、お願いを聞いてくださるのですか!?
このお菊、叶わぬ願いと知りながら、ノブナガ様に・・・」

ノブナガ「待て待て待て。予が聞ける範囲にせよ。」(ギャグ)

お菊「は、はい・・・大変不敬とは思いますが、(膝枕を望みます・・・(震え声))」

ノブナガ「うん?そんなことでよいのか?」

お菊「はい(震え声)」

ノブナガ「ふぅむ・・・好きにせい。」

お菊「はぁっ・・・!ありがとうございます。お優しいノブナガ様により一層の忠誠を捧げさせていただきます・・・。」

ノブナガ「もう十分受け取っていると思うがの。」(呆れ)

お菊「もし、あのときノブナガ様が私を助けずに、私が死んでいたとしても、私はそれでよかったのです。
だって、ノブナガ様のために死ねたのですから。・・・それではお茶の準備をしてきます!」

ノブナガ「はっ。まったく、こまったやつだ。」(悪巧み)
◆覇道のために(二人)

ノブナガ「ふふ、心地よい風だ。やはり自然はいい・・・。」

お菊「ノブナガ様!セイメイ様が探しております
あぁっ!お休み中でしたね。邪魔をして申し訳ございません。」

ノブナガ「ふふ・・・。少しだけ、外の風に当たらせてくれぬか。すぐに戻るからの。」

お菊「いえ、少しと言わず、ずっとでも大丈夫です。
セイメイ様の件は私にお任せを。見つからなかったとでも何でも言えるので、思う存分、羽を伸ばしてくださいね。
あ、寒くありませんか?羽織るものと、それから温かいお茶を・・・。」

ノブナガ「大丈夫だ、お菊よ。気遣いだけ受け取っておこう。それにしても・・・」

お菊「ノブナガ様?どうかしましたか?私の顔になにかついていましたか?」

ノブナガ「いや、お主がここにこうしていることの、幸運に感謝しているだけだ。(余裕感)
敵に捕らえられておったお主をあの時失っていたかもしれない。」

お菊「そうですね。でもノブナガ様に命を助けられました。
生涯仕えるお方に救っていただけました。」

ノブナガ「そう言ってもらうのは嬉しいがの。あの時、単に動けるのが予しかおらぬかっただけ。」(鼻で笑う感じ)

お菊「それでも、です・・・。ただただ、憧憬(しょうけい)の中にしかなかったノブナガ様が、
私の運命の人に変わった日と言っても良い日だったのです!」

ノブナガ「う、うんめい・・・?お主、何を言っておる・・・?」(ギャグな感じ)

お菊「はい!私のような半端者の鬼を、ノブナガ様が身を挺してかばってくれて」

ノブナガ「ふっ。予はお主のことを一度は見捨てた。(冷淡)
己の覇道のためにお主を切り捨てた。(語気強め)
お主を助ける予定など微塵もなかったのだ。(冷淡)
お主という犠牲を払って、予は戦う準備を進めていたのだ。」

お菊「それでも・・・それでもノブナガ様は私を助けてくれました・・・。
私の命を救うことを選んでくださいました。
それまでの過程なんてどうだっていいんです。
そのまま私が売り飛ばされてしまっても構いませんでした。
でも、ノブナガ様は私を救ってくださいました!
だから私は今こうやってノブナガ様の隣にいられるのです!」

ノブナガ「お菊・・・」

お菊「たった一つの私の生が、ノブナガ様と共に歩む運命であったことに・・・
私は感謝しています。感謝しきれないほどに。」

ノブナガ「くくく。予こそ感謝するぞ。」(悪巧み)

慣れてきた (二人)

カグヤ「子鬼風情に負けるわけがありませんッ!!」

セツナ「カグヤ、子鬼との戦いにも慣れてきたようね。最初はちょこっとだけビビってたみたいねぇ?」

カグヤ「ま、まあ、そうですね。でも!セツナお姉様に鍛えられましたから!もともと、鬼なんて楽勝です!」

セツナ「相手がノブナガでも?」

カグヤ「う、う~ん。一人だったら自信がないけど・・・でも、私にはセツナお姉様がいますから!」

セツナ「カグヤ・・・」

カグヤ「ん?なにか言いましたか?」

セツナ「なんでもないです。行きましょう。」

カグヤ「ん・・・?はい!」

セツナ「・・・結構進んだねぇ~」

カグヤ「はい・・・暗くて周りはよく見えないし、子鬼も出るし、ここはいやぁ~なところです。」

セツナ「もう、だいぶ鬼の根城にはちかづいたから。ここが特に鬼が多いところってわけでもありません。暗いのは、夜だから仕方ないの。」

カグヤ「そりゃそうですけども、せっかく外に出たっていうのに、目覚めたら真っ暗な夜、小鬼どもは目障り。面白くないですよ。」

セツナ「子鬼もいて、今は暗くて不気味なところだけど、元々ここは美しいところだったんじゃない?これほどの大自然は見たことがないから。」

カグヤ「うーん。言い方ひとつで、ものは変わりますね。」

セツナ「どういうこと?」

カグヤ「だって、言い方を変えればとんでもない田舎ですよ。これじゃ宿を取ることも叶わないかもしれないですよぉ~?」

セツナ「カグヤぁ~、あなたは文句ばかりですねぇ~?」

カグヤ「まともな寝具や寝る場所が欲しいだけですよぉ~。はふぅ。お家にいたときはこんなことを考えもしなかったのに・・・あぅぅ、お家が恋しいです・・・」

セツナ「伝説の鬼が復活したというのだから、今更お家には戻れないよ。カグヤが欲しいと思っているようなお食事も、当分は取れません。」

カグヤ「そんなぁ~あぅぅ・・・。食べ飽きたと思っていたお団子の味も、こんなに恋しくなるとは思ってもいませんでした。」

セツナ「この森はしばらく抜けることはできないと思うの。野宿で切り抜けるしかありません。」

カグヤ「はぁっ・・・野宿ですか・・・早く帰りたいです・・・。」
カグヤ「むにゃむにゃ・・・姉様・・・おはぎ・・・おはぎ・・・」

セツナ「あれだけ文句を言っていたと思えば、今度は寝言かぁ・・・。こうしていると普通の女の子だねぇ。」

カグヤ「むにゃむにゃ・・・ふぇ!?どうして覗き込んでるんですかぁ!?」

セツナ「あらあら。ごめんなさい。起こしちゃったみたいね。」

カグヤ「姉様のおバカ!人が寝てるところをまじまじと見ないでくださいよぉ~。姉様だって早く寝てください!」

セツナ「そうね。そうするわ。」

カグヤ「ほんっと、なんなんですかぁ~」


名探偵:4

お菊「あぁ~~!」

チヨメ「どうしたっすか。お菊!?なにか大事件でも起きたんすか!?」

お菊「私があとで食べようと思って、とっておいたお団子がないのです・・・!」

チヨメ「お菊・・・いちいち、そんなことで大騒ぎするなっす。」

お菊「そんなことって・・・私にとっては一大事です・・・!あ!チヨメが食べたんですね!?」

チヨメ「なんでオイラが!?」

ノブナガ「われも知らんぞ。」

チヨメ「うーん。仕方ない。ここはこの名探偵チヨメに任せとけっす」

お菊「チヨメが一番あやしいのですが?」

チヨメ「ずばり!!犯人はこの中にいる!!

お菊「当たり前でしょう。他に誰がいるっていうのです?」

チヨメ「ご・・・ごほん!推理は最後まできくっす!犯人はスバリ、お菊のことを愛して愛してやまないものっす!それでいけないと思いつつも、お菊のぬくもりを感じるためお菊のお団子を!!」

セイメイ「違いますよ!!ちょっと夜中に小腹が空いただけ。」

ノブナガ「ぬ?」

お菊「え?」

チヨメ「へ?」

セイメイ「コホン。さあ馬鹿なことばかりやってないで、この話はおしまい!」

チヨメ「セイメイ様、お菊のお団子食べたりして、お菊にちょっかいだしたいとか?もしかしてお菊のこと好きだったりして?」

セイメイ「・・・チヨメ、今陰陽術の生贄が必要でねぇ。指一本、もらってもいいかい?」

チヨメ「ひぇぇ!?!?勘弁してくれっす!!」

お菊「チヨメ、すり潰されたいのですか・・・?」

チヨメ「ひぃぃぃっっ!冗談っす!じょ、お、だ、ん!!どっちかっていうとお菊のほうが怖いっすよぉぉ~」

ノブナガ「まぁまぁ、ふたりともそのへんにしておけ」

セイメイ「ノブナガ様がそういうなら♡」

お菊「私は許しませんよ・・・。」

チヨメ「なんでこうなるっすかぁ~~(泣)」


起きている夢:3

チヨメ「お菊、今日は珍しく早起きじゃないっすか!」

お菊「ふふふ・・私だってやるときはやるんですよ。今日はノブナガ様の部屋を掃除して、お茶を出して、」

チヨメ「うん。今日も気合が入ってるっすねぇ~!さすがっす!」

セイメイ「甘いわねぇ、チヨメ。お菊は今起きてるわけじゃないのよ。」

チヨメ「え!?どういうことっすか!?」

セイメイ「・・・起きている夢を見ているんですよ」

チヨメ「そ、そんな!?ありえないっす!!」

セイメイ「お菊の場合は有りえます。見てなさい。・・・せや!」

お菊「あいたぁっ!!!あ、おはようございますセイメイ様。」

セイメイ「ね?」

チヨメ「は、はい・・・」

料理1:4

お菊「お料理できました~皆様のお口に合うかは分かりませんが」

チヨメ「とんでもないっす!上出来上出来!とても美味!おいしいっすよぉ~!」

ノブナガ「ほほぉ~・・こりゃ豪勢だのぉ!それではいただくとするかぁっ!」

チヨメ「ところで、セイメイ様は料理はあまりしないんすか?」

お菊「あまりセイメイ様が料理をしているところは見たことがありません」

セイメイ「私だって自分の分の料理くらいだったら作っていますよ。だ~れも食べてくれませんがねぇ。」

チヨメ「へ?なんでなんすか?」

セイメイ「やっぱり見てくれが悪いのかねぇ。贄も混じってたりするし。それともたまに、呪術の実験を兼ねてたりするのがいけないのかもしれまへん。」

ノブナガ「うむ・・・セイメイは料理はするでない。お菊、これからも頼むぞ。」

お菊「はい・・・肝に銘じます・・・。」


今日は飯抜き:4

チヨメ「やっとご飯の時間っす~。ぐーぐー!お腹ぺこぺこっすぅ~!」

お菊「私ももうぺこぺこですよぉ~。今日のメニューはなんでしょう。楽しみですねぇ。あれ?ノブナガ様?両手いっぱいに果物を抱えてどうしたんですか?もうすぐご飯の時間ですよ。」

ノブナガ「ああ・・・我は今日は飯抜きだ。ちょっと野暮用があってな。」

チヨメ「用事があるんなら仕方ないっすけど、少しくらい一緒に食べたいっすよ。」

お菊「みんなで食べたほうが美味しいですよ。」

ノブナガ「そりゃ今日の料理当番を見た後に言ったほうがいいかもしれぬな・・・。」

セイメイ「うっふふ~。は~い。栄養満点出来立ての特製闇鍋ですぇ~。バッチリ完成しとります。ほらほら、みんなこんなところにいないで、早く中に入りなさい。
今ならお代わり自由、大盛りも上等です。たくさん作ったからたんと召し上がれ~。」

チヨメ「ほんとっすか!うぉぉぉぉ!今日は特製鍋っすよ!ノブナガ様!」

ノブナガ「チヨメ。すまん。今日はちょっと用事があってな。悪いが我はこれで失礼する。」

チヨメ「え?あれ?」

セイメイ「もぉ~~ノブナガ様ってば。ほんと私の腕を信用してないんやから、それじゃノブナガ様の分もい~っぱい食べていってや。」


急病人:3

ノブナガ「おい!!チヨメは・・・チヨメはどこだ!?無事なのか!?」

お菊「落ち着いてください!チヨメは今治療中です。命に別状はありませんから。一口食べただけで気絶したようです。あんなに震えてるチヨメを私、初めて見ました。よっぽどひどい料理・・・いえ、食中毒に当たってしまったんでしょう。」

ノブナガ「食中毒か・・・それなら仕方ない・・・。可哀想に・・・チヨメ!!」

お菊「そこ!道を開けて!急病人を搬送します!すぐ医務室へ運びますから!それまで頑張りなさい!チヨメ!しっかりして!目を開けなさい!」

ノブナガ「チヨメ、お前の死は決して無駄にはせんぞ。」

チヨメ「ううう・・・まだ生きてるっすよぉ・・・みんなしてひどいっすぅぅぅ  がくっ」


失神:3

セイメイ「もぉ~どうして私の料理で失神する者が現れるんよ。ちゃ~んと美味しくできてんのになぁ。」

お菊「セイメイ様。お気持ちはわかりますが、自暴自棄になるのはおやめください、。
料理に失敗は付き物ですから、あまり気にしすぎるのはよくありません。」

ノブナガ「そうだ。我もお菊と同じ意見だ。失敗は成功の元とも言う。今度こそ成功すればよいのだ。
我らも協力できることはする。だから元気を出せ。」

お菊「三人寄れば文殊の知恵とも言います。私達の場合は、一人ひとりでは卓越した知識や技術はありません。協力しあうことでより良い物を作り出すことも可能なはずです。

セイメイ「せやなぁ。うん。三人でとびっきり美味しい料理を作ってチヨメをあっと驚かせてやります~!」

生物兵器:3

チヨメ「うう。まだ胃がムカムカするっす・・・。一体何が入ってたんっすか・・・あの料理。」

ノブナガ「まあ、あれは劇物だったのは確かみたいだな。」

チヨメ「あの、セイメイ様ってもしかして・・・」

ノブナガ「ん?知らなかったのか?あいつの味覚は一種の生物兵器だ。」

お菊「レシピから外れた、オリジナルの料理なんぞさせてみなさい・・・。一瞬で全世界が血涙に染まります。」

チヨメ「そういう大事な話はもっと早くしてほしかったっす」

お菊「ノブナガ様の部下なら当然、知ってると思っていたのです。ま、次から気をつけることです。」

チヨメ「うぐぅ~・・・。」

寝言:2

カグヤ「ふぁぁ~眠い・・・なんか最近は、いくら寝ても、寝足りないんですよぉ~。なんででしょう。」

セツナ「そういえば、カグヤ、あなたよく寝言言ってるもんねぇ。変な夢でも見てるんじゃない?」

カグヤ「寝言って・・・どんな寝言?ってか私の寝言聞いてるんですか!?恥ずかしい!」

セツナ「そりゃ隣で寝てたら嫌でも聞こえるよ。」

カグヤ「やだぁ~恥ずかしい・・・。でもなんて言ってました?抹茶とかきなことか言ってました?」

セツナ「いや、なんでそうなるのよ。普通寝言と言ったら人の名前とかでしょう。」

カグヤ「うーん。むにゃむにゃ。抹茶とかきな粉の猫・・・もう食べられません。」

セツナ「こりゃ駄目ね。寝ぼけてるね。というか、会話しながら寝てるのかな・・・?


カグヤ「ねぇセツナお姉様。私、旅に出てちょっとは成長しましたか?」

セツナ「ん~どうだろうねぇ。
ねぼすけさんなのは相変わらずだし、厄介事にはすぐに首を突っ込みたがるし」

カグヤ「うっ。」

セツナ「でも、しっかり成長してるよ!胸張って大丈夫!」

カグヤ「うーん。全然成長の実感がないですよぉ、お姉様ぁ~」

セツナ「うっふふ。大丈夫大丈夫!」

湧き水:2

セツナ「カグヤ、そこの湧き水を飲んでみてくれる?」

カグヤ「私、喉なんて乾いてないですよ。」

セツナ「いいからいいから。ここの湧き水はすっごく元気になるって聞いたことがあるの。さあ、飲んで飲んで。」

カグヤ「ん?そうなのですか?ごくごく・・・わぁ!姉様の言った通りです!なんだか元気になりました!・・・あれれ?でもここに来るのって姉様も初めてでは?」

セツナ「へぇ~ほんとにそうだったのね。それじゃ私も!ごくごく。」

カグヤ「もぉぉぉぉ~!私で実験しましたね!」


華がない:2

セツナ「女二人でとことこ歩いて、鬼たちを倒して・・・まぁ悪くはないですが、
なんというか、華がないというか・・・。」

カグヤ「へ?姉様。花が欲しいのですか?さっきそこ咲いていましたから、戻って摘んできましょうか?」

セツナ「はぁ~分かってないみたいですね。カグヤは。」


武勲(ぶくん)をはやる(二人)

チヨメ「お菊!きいたっすか!?人間の斥候(せっこう)を始末してきたっす!」

お菊「ええ、聞きましたとも。けが人を出しただけではなく、敵の捕縛にも失敗したんだって?
増援を呼んでから対処すればそんなことにはならなかったでしょう。」

チヨメ「その間に逃げちゃったらどうするんっすかぁ!ってかそれでいいって前はいってなかったっすか?」

お菊「怪我だってしたのでしょう?」

チヨメ「たいした怪我なんかじゃないっす!くぅぅぅぅっ!!次は絶対に認めさせてやるっすよぉぉ!」

お菊「はぁ~・・・。あなたはなぜ、危険な真似ばかりするのですか。
もちろん武勲(ぶくん)をはやる気持ちはわかります。
しかし例えば今回は助けを呼んだほうが手柄が大きくなったかもしれません。
斥候を捕らえることができればそれは大きな武勲となったことでしょう。
そして手傷だって負わなくて済んだかもしれません。」

チヨメ「いや、そこはわかんないっすよぉぉ。オイラはオイラの勘を信じて飛び出してったんすよぉぉ!!
まぁまぁいい結果は出してるわけですからいいんじゃないっすかねぇ?」

お菊「チヨメの勘が当たり続ければ、ですけどね。
外れたときのことは考えているのですか?そのとき、貴方は死ぬのですよ?
いつそうなってもおかしくないと言っているのです。」

チヨメ「げげげぇっ!随分と不吉なことを言うっすねぇお菊はぁ・・・
オイラだって死にたいわけじゃないっすよぉっ」

お菊「私としてもチヨメに死なれるのは困るのですよ。
重要な戦力を失うことになるのですから。」

チヨメ「えぇっ!お菊ぅ!オイラ嬉しいっすよ!」

お菊「どうしました?」

チヨメ「いつもオイラのこと死になさい!地獄に落ちなさい!とか怖いことばっかり言ってるから
オイラのこと嫌いなのかと思ってたっすよ!」

お菊「好きか嫌いかと、戦力になるかは別のことですよ?」

チヨメ「うぐっ・・・痛いところ突かれたっす。」

お菊「それに、チヨメのカンとやらでセイメイ様の作戦をかき回されるのは御免なのですよ。」

チヨメ「うっ・・・あぁーーー!ごちゃごちゃ考えてたらオイラの頭がバカになっちゃうっすよぉー!
だって、よく考えてほしいっすよ?手柄を立てる機会というのは、大体死の危険と隣り合わせなわけっすよ!
オイラはそれを乗り越えて武勲(ぶくん)を立てる!そう決めてるんすよ!
それに、もしオイラが死んだらお菊はそれも利用して策を立ててしまえばいいんすよ!」

お菊「ふぅ~~(かわいい感じでため息)」

チヨメ「オイラって重要な戦力なんすよね?それを失ってでも勝たなきゃいけない場面もあるっすよね?
オイラだって無残に死ぬつもりはないっすよ?けど、戦場(いくさば)に絶対なんてことはないんすよ。」

お菊「貴方は貴方なりによく考えているのですね。」

チヨメ「オイラはお菊の邪魔にはならない、一番の方法なんじゃないかって思ってるっす。」

お菊「ふぅ~~(かわいい感じでため息)」

チヨメ「あ、しゃべってばかりいたら体がなまってきたっすよ!そろそろ体を鍛えたいっす!オイラは先に戻ってるっす!お菊!」

お菊「うーん。活かすも殺すも、私次第というわけですか。うふふ。」


村が無残に:一人

セイメイ「ちょいと前まで、この近くに小さな村があったのさ。でもその村は突如として鬼に襲われてね。
村人の一人ひとりが無残に殺されていったのさ。村が無残に血に染まる中、一人の少年が自分の妹を守るため鬼に立ちふさがった。
この子を殺すなら、まず先に俺と戦ってからにしろ!とね。鬼は大笑いした。この子どもが、鬼と戦う?とね。
鬼がその少年の指の一つを折ったとき、とてもいい悲鳴を上げておりました。後ろにいた妹は途端に青ざめた顔になってね。
指の一本一本を折るたびに、とてもいい悲鳴を上げるのさ。後ろの妹は最初こそ泣くことすらできていなかったけど、次第に涙がポロポロと溢れてきてね。
小さな声で振り絞るようにいったのさ「もう・・・やめて」と。なのでその鬼はやめてあげたのさ。その少年を八つ裂きにしてね。

その瞬間、その女の子は絶叫したんよ。あの顔と言ったら・・・ね。もう、その鬼は楽しくて楽しくて仕方がなかったさ。
そう!この瞬間こそ鬼として産まれてよかった・・・と。
人間にとっては本当に残忍な鬼かもしれないねえ。でもねぇ、これは鬼にとっては楽しいこと、気持ちいいこと。ただ、それだけでしかないんよ」


雑巾おろして:一人 by白石夏海

お菊「分かったから、それ以上動き回らないで!掃除が必要な場所が広がるでしょ!?(遠くのチヨメに)
……はぁ、まったく。あのおバカはまた飲み物なんかこぼして……それもよりによって廊下に。ノブナガ様のお召し物が汚れてしまったらどうするの。一日一度は問題を起こすことが運命づけられてるのかしら。
……あら。この雑巾、もう汚れてしまったの?前に替えたのは、確か……懐かしい。ノブナガ様がお戻りになられて、もうこんなに経ったのね……。

今思えば……ノブナガ様をお待ちする500年の間でさえも、全てが愛おしかった。そしてこうして、微力ながら、今もお役に立てていること……これ以上の幸せはないわ。
それもこれも、すべてはあの日、ノブナガ様が私をお救いくださったから。雲の上にいらっしゃるようなあのお方が、あの時確かに私のことを見てくださった。
……それが必然だなんて、自惚れてはいないわ。ただの偶然。だとしても、私にとって、これは運命なの……。

さ、早く雑巾をおろしてバカの後片付けにいきましょう。ノブナガ様のお部屋を掃除する時間がなくなってしまうわ。」


いたぶり甲斐 セイメイ(一人語り)by白石夏海

セイメイ「うふふっ。お菊もチヨメもあないにはしゃいでもうて、人間の相手する前に疲れ切ってまいそうで心配やわぁ。
・・・まぁ、あの子たちに限って、そんなしょーもない真似はせんやろけど。

な〜んて、浮かれてるのはうちの方かもしれへんなぁ。あれだけ鬼同士で遊んだあとも、まだまだた〜っぷり楽しみが残っとるんやから・・・今から胸が高鳴ってまうわぁ〜。
ノブナガ様のためにも、うちの楽しみのためにも、念には念を入れとかなあかんなぁ。さて、どないして遊んだったらええやろ。
鬼ほどの戦い甲斐は無いにしろ、人間はんは純粋やからなぁ。そこまでの悪知恵もよう働かんまま立ち向かってくるのんは、この上なくいたぶり甲斐がありそうやわ。

そやかて、油断は禁物や。ノブナガ様と、お菊と、チヨメと・・・うちらでい〜っぱい楽しむためにも、しらけてまうことは起こらんようにしとかんとな。
時間はまだまだあるんやし、ゆーっくり考えよ。
・・・はぁ。ほんまに、楽しみやわぁ〜。」


拾ってきた子 セイメイ×お菊by白石夏海

お菊「・・・セイメイ様、おかえりなさいませ。」
セイメイ「ん〜?・・・あぁ、あんた確かあんときの、ノブナガ様が拾ってきた子ぉやないの。」
お菊「お菊と、お呼びください。」
セイメイ「・・・うふふっ。相当気に入っとるみたいやねぇ。ノブナガ様も、ええセンスしてはるわぁ〜。」
お菊「生涯お仕えするお方から賜った名ですから、当然でございます。」
セイメイ「ふんふん。ノブナガ様が有用やと判断しはっただけあって、忠誠心は確かみたいやな。」
お菊「有用、だなんて・・・身に余るお言葉でございます。私はノブナガ様の駒として、ただそこにあっただけのこと・・・」
セイメイ「も〜。これやから、融通の効かへん子ぉはいややねぇ〜。こんなんは素直に受け取っとくもんやで?」
お菊「は、はいっ!・・・申し訳ございません。」
セイメイ「そ・れ・に、うちもお菊には期待しとるんやで?手ぇ抜くのんが上手い子ぉは、ええ戦力になるさかいね。」
お菊「セイメイ様・・・?仰る意味が・・・」
セイメイ「うふふっ。何をとぼけてんねん。さっき、居眠りしながら掃除しとったやろ〜。」
お菊「はっ・・・!も、申し訳ございません!以後気をつけますので、ノブナガ様には・・・!」
セイメイ「うっふふふっ!えぇねんえぇねん。キレイになっとるんやから、問題あらへんわ。大事なんは、結果やろ?」
お菊「はい・・・感謝いたします。」
セイメイ「うん、気に入った気に入った。おもろい反応見れて楽しかったわぁ〜。ほな、またな〜。」
お菊「・・・セイメイ様がなぜ、ノブナガ様と並んで百鬼将と恐れられているのか・・・少しわかった気がするわ。」(小声)

褒めてほしかった カグヤ×セツナby白石夏海

カグヤ「じーーっ・・・」
セツナ「・・・カグヤ?どうしたのです?鍛錬でなにか困ったことでもあったのかしら。」
カグヤ「いえっ!その!困ったことは、ありません!むしろその、なんというか、かなり順調というか・・・!」
セツナ「ふふっ。そうね。カグヤの様子を見ていれば、私にもわかるわよ〜?」
カグヤ「はいっ・・・あの、お姉様・・・」
セツナ「ん?なぁに?」
カグヤ「なにか、その、お手伝いすることは・・・ありませんかっ!」
セツナ「ん〜、そうねぇ・・・もうお掃除もご飯も終わっちゃったし、これはまだカグヤに任せるわけにもね〜・・・」
カグヤ「そ、そうですか・・・」
セツナ「・・・あらあら、そういうこと。」
カグヤ「お姉様・・・?」
セツナ「なんだか落ち着きがないと思ったら・・・カグヤったら、私に褒めてほしかったのね?」
カグヤ「え、え〜っと・・・」
セツナ「うふふっ。心配しなくても、カグヤはよくやってるわ。ここまで来るのだって、もっと時間がかかるものだと思ってたもん。」
カグヤ「ほ、ほんとですか・・・!?」
セツナ「うっそ〜!」
カグヤ「えぇ〜っ!?」
セツナ「・・・ほんとは、最初からわかってたわ。」(小声)
カグヤ「も〜っ!お姉様ぁ〜!なんで意地悪言うんですかぁ!」
セツナ「ふふふっ!冗談冗談!カグヤの頑張り、私はちゃ〜んと見てるわよっ。」


鬼対鬼の合戦(ノブナガ×セイメイ) by 白石夏海

ノブナガ「立て!進め!!敵は間近だ!!・・・予こそ、この戦を統べし者、貴様らの命も今日で終いじゃ。者共、予に続け!!」
セイメイ「・・・あらあら、事の運びをお伝えしよかと思たら、将軍様ともあろうお人が、えらい血気盛んやあらしまへんの。」
ノブナガ「知れたことを。予が指揮せずして、誰に先導が務まる。」
セイメイ「うふふっ・・・ノブナガ様なら、そう言わはると思ったわぁ〜。」
ノブナガ「うむ。だからこそ、真っ先に前線を探しに来たのだろう。流石の手腕じゃ、我が妹よ。」
セイメイ「そら、鬼将軍様の妹やさかい。当然どすえ〜。」
ノブナガ「して、セイメイよ。首尾はどうじゃ。お主のことだ、心配などしてはおらぬがな。」
セイメイ「もちろん。順調すぎて、笑けてまうくらいですわ。この山の向こうからぎょうさん攻めて来はったけど、迂回してきたのんは麓で一網打尽です。」
ノブナガ「要するに、残るはこの先の根城だけというわけか・・・ふむ。悪くない戦ができそうじゃ。」
セイメイ「あちらさんも、城の守りにはえらいけったいな面々を揃えてきはってます。最低限、頭は足りとったみたいやねぇ。」
ノブナガ「予らの力も、既にあまねく誰もが知るところじゃな。良いことではないか。地味な戦では張り合いがないわ。」
セイメイ「流石ノブナガ様やわぁ。ほな、ここからは頼みますえ〜?」
ノブナガ「まあ待たぬか。ここからは必ず、面白い戦いになる・・・お主もどうじゃ、セイメイよ。予と共に、敵の根城でひと暴れせぬか。」
セイメイ「・・・ほんま、ノブナガ様には敵わんわぁ〜。本来やったら、リスクは避けたいとこなんやけど、正味うちも遊び足りへんし?」
ノブナガ「ならば、決まりじゃな。」
セイメイ「ええ。お供いたしますえ?ノブナガ様♡」


変な喋り方
チヨメ「ねぇねぇ~!!お菊ぅぅ~~!!私もセイメイ様みたいに優雅になって人間たちをメロメロにさせたいっす!どうすればいいっすか?」

お菊「う~ん・・・難しいですね。そうねぇ・・・。例えばこぉぉ~~んな感じでしゃべるとか?殿方を誘惑してみたり、だとか?日常生活の「所作」が大事です」

チヨメ「うほぉぉぉ~~!すごいっす!さっそく試してみるっす!」
・・・
ノブナガ「・・・お菊、なにをチヨメに吹き込んだのだ?あやつ、変な動きで変な喋り方で変なことを言うようになったぞ・・・」

お菊「あちゃ~・・・ノブナガ様、申し訳ございません・・・」


動物に例えると?(4人)

チヨメ「ノブナガ様!我ら鬼族を動物に例えるとなんっすかね?」
ノブナガ「お前はイノシシのように敵に向かっていくからイノシシだな!」
ノブナガ「セイメイは奇術が得意。狐のように神出鬼没、狐かのう。」

セイメイ「巫女姉妹は?」
ノブナガ「カグヤ、あやつは姉の従順な下僕、犬のようじゃ。」
ノブナガ「姉のほうは、普段は猫をかぶっているようだのう。」

セイメイ「ノブナガ様は百獣の王って感じですえ」
ノブナガ「では予は虎か獅子といったところかのう!」
ノブナガ「お菊、あやつは・・・」
お菊「(寝言で)・・・チヨメ・・・必ず叩き潰します・・。チヨメ・・・必ずすりつぶします」
チヨメ「うううっ!オイラが一体なにしたっていうんすかぁ~・・・。お菊、こわいっすぅ~・・・」(濁点をつけるアクセントで)
ノブナガ「・・・何と戦っているのだ、あやつは・・・。」



◆オープニング

総司令ヒデサト「君たちにはこの任務に就いてもらいたい。
ついにヒューマニア星までディーモンエンパイアーが進軍を開始し始めた。
これはこの星域の危機だ。
やつらディーモンエンパイアー軍にこの星を乗っ取られるわけにはいかない。
君たちに星の命運がかかっている」

カグヤ「はっ!」
セツナ「ディーモンエンパイアーによって私たちは故郷を失い、
父は死に、母は戦死しました。これ以上ディーモンエンパイアーの好きにはさせません!」
総司令ヒデサト「頼んだぞ」
カグヤ「お任せください!」


◆戦場へ、第一ステージオープニング

セツナ「サーマルフリート問題なし!」
セツナ「エレメンタルジェネレーター正常運転!」
セツナ「Zコアシステム確認!」
セツナ「カグヤ!いけるよ!」
カグヤ「はいっ!」
セツナ「ブースターの調子はどう?」
カグヤ「少し左右でズレてるけど、問題はありません!自分で調整できる範囲です!」
セツナ「前方12時の方向に機影、レーダーにて確認!」
カグヤ「目視確認!カグヤ!出撃します!」



お菊×チヨメ:ざしゅっ!!ばしーん!!

お菊「はーーーーーー・・・」
チヨメ「お、お菊〜・・・?大丈夫っすか?」
お菊「殺します。」
チヨメ「いきなり!?・・・この感じ、絶対セイメイ様がらみっす・・・」
お菊「あの方が。また。任務と偽って賭場をうろついていると。」
チヨメ「またっすかぁ?この前お菊にひどい目にあったばっかりなのに、セイメイ様も懲りないっす〜・・・」
お菊「あんなものじゃ、あの死なず鬼にはひとつたりとも効かないわ・・・本当に、いつか絶対殺します。」
チヨメ「うひゃあ〜・・・オイラだったらひとたまりもないっす・・・」
お菊「これだけふしだらに遊び歩いて、それで仕事が遅れないのがまた憎らしいわ。私のことだって、きっと本気で相手にしてはいない・・・!」(小声)
チヨメ「お菊〜・・・き、聞こえないとより一層怖いっすよ〜!もっとおっきな声で喋ってほしいっす!」
お菊「・・・とんだ大馬鹿だと言っただけよ。賭博で借金抱え込んでさんざん迷惑かけたこと、もう忘れたのかしら。それも一度や二度でなく・・・」
チヨメ「あのときのお菊はスゴかったっす!取り立てに来たヤクザどもの首を、ざしゅっ!!ばしーん!!血がぶしゃーー!!!って!いやぁ〜もう一回見てみたい・・・」
お菊「なんですって・・・?」
チヨメ「じゃない!見てみたいじゃないっす!もう十分っす!!」
お菊「はぁ・・・尻拭いも暗躍も、もううんざりだわ。元凶を始末しようと思っても、すぐに生き返るわ毒は効かないわ・・・本当に、まるでゴキブリのよう。」
チヨメ「ゴ!?そ、それはかわいそう・・・っすけど、毒が平気だからって毒みたいな料理作るのは、オイラもやめてほしいっす・・・。」
お菊「さも当たり前のような顔で暗黒鍋を錬成しておいて、自分は私に毒を盛られてもノーダメージなんて・・・あぁ、思い出したらまた・・・」
チヨメ「わーっ!!お菊の怒りが限界っす!ほ、ほらお菊!オイラが笑わせてやるっすよ〜!必殺、デッキブラシ大回転〜!!」
お菊「チ〜ヨ〜メ〜〜・・・!」
チヨメ「うぇえ〜〜!?なんでいっつもこうなるっすかぁ〜〜〜!!!」



お菊×チヨメ:始末する

お菊「・・・殺す・・・絶対に・・・」
チヨメ「おっ菊〜〜!掃除はかどってるっすか〜?って、あれ?」
お菊「・・・・・・」
チヨメ「す、すごい怒りのオーラっす・・・セイメイ様、またお部屋散らかしちゃったっすか?」(小声)
お菊「まったく、あの飲んだくれの生活破綻者が・・・これで何度目だと思っているの・・・!」
チヨメ「わ〜・・・これはひどいっす・・・よし、もうちょっと近くに・・・わあぁっ!!」
お菊「・・・チヨメ?いつからそこにいたの。」
チヨメ「た、たまたま、ついさっき通りかかっただけっすよぉー。あははー・・・」
お菊「・・・はぁ。早く持ち場に戻って頂戴。私は今、あの人を始末する方法を考えるので忙しいの。」
チヨメ「そ、相当あたまにきてるっすね・・・」
お菊「闇討ちを狙って死角から・・・いや、あれほどの人なら・・・」
チヨメ「・・・でもでも!たしかセイメイ様って死なないんじゃなかったっすか?刺し殺したと思った次の瞬間!岩陰から音もなく現れるとか・・・!!」
お菊「ええ。そうよ。あの方は死なず鬼・・・死んだとてすぐに生き返ることができるわ。」
チヨメ「すげーすげー!!セイメイ様カッコいいっす!」
お菊「どこがカッコいいものですか。その力にあぐらをかいた結果があのていたらく・・・私と同じ体なら、もう100回は殺しているわ。」
チヨメ「その顔で言われると、冗談に聞こえないっす・・・」
お菊「それに、あんなふしだらな振る舞いで、いつもいつもノブナガ様にくっついて・・・!」
チヨメ「はぁ〜・・・お菊はけっっきょくそれっすよね〜。セイメイ様につっかかるのだって、ただの嫉妬・・・」
お菊「セイメイ様は無理でも、あなたをすりつぶすことはできるのよ。チヨメ・・・」
チヨメ「ぎゃーーっ!!勘弁してほしいっす〜〜!!!」



お菊×チヨメ:4つじゃなくって2つ

お菊「・・・チヨメ!」
チヨメ「んぇ!?お菊!いきなりどうしたっすか!なんか・・・怒ってる?」
お菊「怒るもなにも、当然でしょう?・・・こんなところに4つも酒瓶を散らかして。」
チヨメ「・・・あれ?どういうことっすか?」
お菊「ノブナガ様たちはお出かけになってるわ。それなのに、今朝掃除したときにはなかったゴミがここにあるということは・・・」
チヨメ「わああっ!?ちょっと待つっすよお菊ーっ!!」
お菊「相変わらずうるさいわね・・・今日はなんだか頭が痛いの。命乞いする人間じゃないんだから、もう少しくらい静かにできないものかしら。」
チヨメ「そのお酒を散らかしたのはオイラじゃなくてお菊っすよ!今だって、そんなに酔っぱらってるじゃないっすか!」
お菊「酔っ・・・ぱら・・・?」
チヨメ「そうっすよ!・・・あと!ここにある酒瓶は、4つじゃなくって2つっす!」
お菊「チヨメ・・・とうとう1ケタの足し算もできなくなったの?」
チヨメ「あ〜も〜!!違うっすよ!2つなのっ!!セイメイ様にもらった〜って担いできたのはお菊じゃないっすかあ!」
お菊「・・・セイメイ、様・・・」
チヨメ「ふんっ!やっと思い出したっすか?」
お菊「・・・あの極楽蜻蛉・・・!!!」
チヨメ「げ、はじまったっす・・・」
お菊「大体、おかしいのよ!今日だって、やっておくべきことが山ほどあったのに、酒を担いで賭博だ何だと!挙句の果てにはノブナガ様と・・・!!」
チヨメ「お菊!止まるっす!!それ以上飲んじゃダメっすよぉ〜!!」


お菊×チヨメ4by白石夏海

チヨメ「ふっふふ〜ん!オイラは強いっ♪オイラは最強っ♪(鼻歌交じりに)」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「ちらっ!・・・ちらっちらっ!(小声)」
お菊「・・・・・・また一段と馬鹿みたいな歩き方をして、どうしたのです?チヨメ。」
チヨメ「ばっ・・・!?ま、まあいい。よくぞ訊いてくれたっす!お菊も聞いて驚くっすよ!?今日のオイラはなんと〜〜!」
お菊「“また”無茶をやって“無計画”のうちに“偶然”の成功を収めた、と。」
チヨメ「うぐっ・・・!そ、そう言われちゃうと、たしかにそうっすけど・・・でもでも!今日はほんとにスゴいんっすよ!!一人でどれだけ倒したと思うっすか!?」
お菊「はぁ・・・やっぱりそうなのね。本当に、いつまで経っても学習しない。」
お菊「今回は偶然上手くいったから良かったものの、勝手をやって失敗したら、どれだけの損失が出るかわからないのよ?一つの綻びから、総崩れになる恐れだって・・・」
チヨメ「わ、わかってるっすよ〜〜!!それでも、オイラだって任務の一角を任された鬼将っす。自分の身を犠牲にしてでも、攻めなきゃいけないときだってあるっすよ!」
チヨメ「うまく計画・・・みたいなのを説明したりはできないっすけど、今日のオイラの判断を、少しぐらい褒めてくれたっていいじゃないっすか〜・・・!」
お菊「・・・あなたは、どれだけ周りから大目に見てもらっているのか知らないようね。役に立ったのは褒めてあげるけど、度の過ぎた自己犠牲は何も生まないわ。」
チヨメ「あれ?ひょっとしてお菊・・・オイラのこと、心配してるっすか??」
お菊「当然でしょ。ノブナガ様の大切な戦力としてね。」
チヨメ「んふふっ!そっか〜・・・そうっすかぁ〜・・・!!」
お菊「・・・何を嬉しそうにしているの。はぁ・・・本当に何もわかっていないようね。」
チヨメ「オイラはぜ〜んぶわかってるっすよ〜!お菊は優しい♪オイラは最強♪」
お菊「このバカ・・・その歌を歌いながらノブナガ様の方に行くな・・・!」

お菊×チヨメ5by白石夏海

お菊「はぁ・・・全く、セイメイ様もいい加減にしてほしいものだわ。」
お菊「我が物顔でノブナガ様の隣を歩いているけれど、あの人の失態がノブナガ様の顔に泥を塗らぬよう、私がどれだけ奔走しているか・・・!」
チヨメ「あいからわず、お菊はスゴいっすね〜・・・!まさに無敵っす!」
お菊「相変わらず、よ。このおバカ。」
チヨメ「ありゃ?そうだったっすか?」
お菊「・・・本当に、私のどこが無敵に見えるんだか。」
チヨメ「そうじゃないっすか?」
お菊「ないに決まっているでしょう。それこそ、ノブナガ様の隣どころか・・・遠く足元にも及ばないわ。今こうしているのだって、ずっと分不相応なことよ。」
チヨメ「え〜?そうかなぁ〜・・・倒れた者の武器を次々奪って、華麗に敵をなぎ倒すお菊の姿は、まさに、無敵!って感じだったっすよ・・・!?」
お菊「そのくらい当然よ。私は、最低限の責務を全うしているだけ。もっと役に立つ者なんて、きっといくらでもいるわ。」
チヨメ「あ、あれが当たり前っすか!?はぁ〜〜・・・!やっぱりお菊はスゴいっす〜!!!」
お菊「・・・少しは人の話を聞きなさい!私は無敵なんかじゃない。ただこの名に恥じぬように頑張っているだけだと言っているの。」
チヨメ「ふんふん。つまりお菊は、スゴいんじゃなくてエラいってことっすね?わかったっす!」
お菊「何がわかったの。」
チヨメ「お菊がオイラに褒めてほしかったってことっす!」
お菊「・・・意味がわからないわ。」


百鬼ギャラクシアステージ1 ED

チヨメ「・・・このオイラが、やられるなんて・・・!」
チヨメ「ありえない!ありえないっす!!」
チヨメ「こ、こんなんで勝った気になるんじゃねぇっすよ!?おまえらのことなんか、お菊がすぐぎっちょんぎっちょんに・・・!」
お菊「黙りなさい、このおバカ。敵に手の内をさらしてどうするの。こんな人たち相手に情けない。」
チヨメ「お、お菊!だって、オイラ、オイラ・・・!!」
お菊「・・・それに、チヨメの言う通り、この程度の抵抗は我々にとって何の問題もないわ。」
チヨメ「う、うぅ・・・!(めそめそする)」
お菊「ほら、早く帰投の準備をなさい。まだ作戦は終わってないのよ。」
チヨメ「うん、わかったっす・・・こんにゃろー!!おぼえてやがれっす〜!!!」

カグヤ「ぜ、全機撃墜!」
アリス「カグヤ!すごいデース!!」
カグヤ「わ、アリスさん!」
カグヤ「どう、でしょうか・・・正直、訓練と勝手が違うところもあって、ちゃんと動けていたかどうか・・・」
アリス「ノープロブレム!カグヤは理想高すぎデース!!」
アリス「そもそも!私の作ったこのフォーゲルは、繊細なIMUと最新鋭のアクチュエータ、さらに脳科学研究を応用した人工知能による完璧なフィードバック制御で、異次元の操作性を実現しており、ちょっとやそっとのミステイクでは・・・」
カグヤ「あい・・・あく・・・?な、何を言ってるのかさっぱりわかんないよ〜・・・!」
アリス「もう、カグヤ!私の話ちゃんと聞いてマスか!?」
アリス「私の最高傑作と、バディのカグヤ・・・私は、あなたたちに大きな可能性を感じているのデス・・・」
カグヤ「アリスさん・・・」
アリス「次の戦場メドキニアは、私とあいつ・・・ドーマンの故郷デス。黄金の砂漠が広がる、美しい星・・・」
カグヤ「・・・大丈夫。あなたの星は、私が必ず取り返してみせます。アリスさんと師匠の大切な場所を、もうこれ以上穢させはしない!」
アリス「流石カグヤデース・・・!期待してマス!」
ドーマン「カグヤ、よくやったな。こいつのお守りもご苦労さん。」
カグヤ「師匠・・・!はい、ありがとうございます!!」
ドーマン「先に言っておくが、あまり無茶をするなよ。あの星は何にも代えがたいが、お前はまだ新米で、この先いくつも戦場が待ち受けているんだ。」
カグヤ「承知しました・・・肝に銘じます、師匠。」
アリス「ハァ〜〜。ドーマンはな~んにもわかってない。とんだチキン野郎デース!」
アリス「ちょっとやそっとのミステイクでは、フォーゲルもカグヤも問題ありまセン!フォーゲルは頑丈デース!」
ドーマン「喚くな、このサイコ科学者が!人の養女で人体実験でもするつもりか!?」
アリス「この天才発明家をマッドサイエンティスト呼ばわりとは、チキンのくせにいい度胸デース!」
ドーマン「ははぁ。やっぱり、お子様に大きなオモチャは危険なようだな。これ以上それでカグヤにちょっかい出せないように、発明品一式高いところに仕舞い直してやろうか〜?」
セツナ「はいはい、お二人様。わたくし達のカグヤが困っていますわよ〜?」
カグヤ「お姉さま!完璧なオペレーション、ありがとうございました!心強かったです・・・!」
セツナ「どういたしまして♡さ、わたくし達も帰還の準備を整えましょう!」



百鬼ギャラクシア ステージ2 OP

お菊「こちら第二隊。目的地に到着、全軍配置につきました。」
セイメイ「は〜い、お疲れさん♡気合十分のお菊に、ノブナガ様からだ〜いじなお話あるさかい、そこでお利口さんしとってや〜?」
お菊「・・・(無視)」
ノブナガ「お菊よ、聞こえるか。」
お菊「はっ!問題ございません、ノブナガ様・・・!!」
セイメイ「ふふふっ!えらい喜び様やなぁ。ほんまに、なんぼ聞いとっても飽きひんわぁ〜!」
ノブナガ「お前ならわかっているとは思うが、カグヤには十分気をつけろ。ログナ星人の持つ高率のコンダクティヴィティと加護の力は、この戦における最強の矛と盾と言えよう。」
お菊「はっ!承知いたしました、重々警戒してまいります!」
ノブナガ「うむ。良い心がけだ。信じておるぞ、お菊。」
お菊「あ、ありがたきお言葉でございます!このお菊、必ずやあの娘を打ち倒してまいりましょう・・・!!」
カグヤ「そこまでです、ディーモンエンパイアー!この星で好き勝手はさせません!!」
お菊「・・・随分と遅いご到着ですね。私の戦友たちを無惨に殺したあの戦いでも、そんなお顔で正義を騙っていらしたのかしら・・・」
お菊「残念だけれど、もうじきそんなお顔もできなくなるわ。この砂漠に一片でもその憎らしいお姿が残らないよう、私が全てすりつぶし、ミンチにして差し上げます。」
カグヤ「舐めないでよね。あなたなんかに、私たちは負けない!」
お菊「随分と威勢がいいこと。どんなに悪あがきをしたところで、あなた方はあのお方の手には及ばないわ。ひいては、“あれ”一つですべてを終わらせることだって・・・」
カグヤ「“あれ”・・・?な、何の話をしているの!!」
お菊「ふふ・・・可哀想。」
カグヤ「ちょっと・・・!はっきり答えなさい!!」
お菊「あら、通信機の調子が悪いみたいですね。何を言ってらっしゃるのかわからないわ。」
カグヤ「・・・あなたの恨みはよくわかります。私だって、戦争でお父さまとお母さまを亡くしているもの・・・」
カグヤ「でも、それはここにいる誰もが同じです。あなた達だって、ヒューマニアからたくさんのものを奪ってるんだから!」
セツナ「システム、オールクリア!・・・カグヤ!」
カグヤ「・・・私は私の決意を以て、絶対にあなたを倒す!!」



ステージ3 OP

カグヤ「・・・」
カグヤ「ここが・・・」
セツナ「なんてひどい有り様・・・こんな無惨なアステロイドベルトが、わたくし達の故郷だなんて・・・」
カグヤ「お姉さま・・・」
セツナ「ここも昔は、それは美しい惑星だったわ。今となっては、もう思い出すことさえできないけれど・・・わたくし達の故郷が、たしかにここにあったのよ。」
カグヤ「・・・どんな、ところだったのかな。」
セツナ「6年前、ノブナガはこの地にプラネットデストロイヤーを放った。ドーマン様が脱出ポッドのわたくし達を見つけてくださらなければ・・・」
セツナ「・・・わたくし達だって、この星屑の一部になっていたのよ・・・なんて恐ろしい力なのでしょうね。」
カグヤ「・・・」
セツナ「それにしても、デストロイヤーは先の戦争でお母様に破壊されたというのに、メドキニア戦でのあの口ぶり・・・」
セツナ「・・・それと、星間越しでも見える、あのディーモニア星の不気味な大樹・・・何かきな臭いわ。」
カグヤ「お姉さま、どうする・・・?」
セツナ「・・・そうね。ディーモンエンパイアー軍は、既にいないみたい。」
セツナ「前線基地を固めているのかもしれないわ。一応周囲を警戒しつつ、このまま第四惑星まで進みましょう。」
カグヤ「はい!」
チヨメ「おーっと、そうはさせないっすよ。」
カグヤ「なっ!あなたは・・・!ヒューマニアで倒したはずじゃ・・・!?」
チヨメ「お菊のおかげで命拾いしたっす。オイラがただでやられてやるわけないっすよ!」
お菊「私のことも、忘れてもらっては困ります。」
カグヤ「メ、メドキニアの・・・!」
お菊「当然でしょう。いくらヒューマニア相手といえど、敗北した際の対策くらい立ててあります。」
お菊「第二惑星での醜態を忘れたわけではありません・・・もう、油断も慢心もない。今回は、本気で行かせてもらいます。」
チヨメ「そうっすよ!一度勝ったくらいで、オイラたちを侮るんじゃねーっす!!」
お菊「ノブナガ様のお心を曇らせるログナの残党は、塵も残さず抹消しなくては・・・ログナ人の墓場となったこの塵の中で、お仲間と共に死になさい。」
カグヤ「ふざけないで!!ここは、墓場なんかじゃない!」
カグヤ「どんな姿になったって、私たちのお母さまが、お父さまが生きた、大切な命の証なの!」
カグヤ「壊すことや、奪うことしか考えてないあなた達にはわからない・・・この場所は、この場所だけは、あなた達に少しだって触れさせない!!」
セツナ「・・・カグヤ、いけるよ。」
カグヤ「うん、お姉さま・・・カグヤ!出撃します!!」


ステージ3 ED

カグヤ「ぜ、全機、撃墜・・・!」
セツナ「カグヤ・・・!!」
カグヤ「やった、やったよ!お姉さま・・・!!」
カグヤ「ようやく、私たちの故郷の星を取り戻した・・・!」
セツナ「よくやったわ、カグヤ。本当に・・・!」
カグヤ「・・・でも、私たちの、もう一つの故郷が残ってる。ヒューマニアで、みんなが待ってるから・・・!」
セツナ「うん・・・カグヤ、次の作戦では、いよいよグレザリオ星域に入るわ。この先は五百年間ディーモニアの支配域・・・敵の攻撃は、さらに激しくなります!」
セツナ「以降の戦いは、防衛戦でも、奪還戦でもありません。ディーモニアへの進撃です!」
ドーマン「カグヤ、セツナ。聞こえるか。」
カグヤ「師匠!」
セツナ「ええ、ドーマン様。」
ドーマン「私は6年前、この地での戦いで操縦席を離れた。あの時の惨状を思い出すたび恐怖で手が震え、操縦桿を握れなくなったんだよ。」
カグヤ「・・・」
ドーマン「お前たちは私の恩人だ。よく、仇を討ってくれた・・・ありがとう。カグヤ、セツナ。」
カグヤ「師匠・・・お礼を言うのはこっちの方です。それもこれも、師匠が私たちを育てて、鍛えてくださったおかげですから!」
セツナ「カグヤの言うとおりですよ、ドーマン様。私たちだけでは、生き残ることだってできませんでしたもの。」
ドーマン「まったく、大きく育ったもんだよ。」
ドーマン「・・・さぁ、この先はセイメイの治める第四惑星だな。あいつは何とも怪しいやつだ、何をしでかすかわからない。二人共、十分に気をつけろよ。」
カグヤ、セツナ「はい!」
セツナ「・・・行こう、カグヤ。」
カグヤ「うん、お姉さま!」


ステージ4 OP

セツナ「とうとう、第四惑星グレザリオまでたどり着いたわね・・・この星は五百年の間、ずっとディーモンエンパイアー軍に、前線基地として支配されているの。」
セツナ「それにしても、さっきからレーダーに何も反応がないわ。不気味ね・・・カグヤ、そっちはどう?」
カグヤ「目視でも、何も確認できません!一体どこに・・・」
セイメイ「おやおや、かわええお客さんやないの〜。」
セツナ「うそ、いつの間に背後を・・・!!」
カグヤ「い、いつからそこに!?」
セイメイ「ふふふっ!なに言うてますのん。私は最初っからずーっとここにおったで?ほんま、おもろい子ぉやわ〜。」
カグヤ「なっ・・・さっきまでたしかに誰もいなかったはずなのに・・・!」
セツナ「・・・一体、どういうことなの・・・?」

セイメイ「うっふっふ~。
ひとつ昔話と洒落込もうじゃないか。
あんたたちのおっかぁがうちらの軍相手に大暴れしてねぇ。
そりゃぁ、こっちは困っとったんよ。
第二惑星も第三宙域もあんたたちのおっかぁに取り返されたんだから、溜まったもんじゃない。
だから、ひとつ、はかりごとをしたのさ。
あんたたち二人をさらって、助けてほしくば、あんた一人で来いとね。
そして、本当に一人でのこのこやってきた。バカな女さね。

あんたたちのおっかぁは命乞いをしたさ、この子たちの命だけはお助けくださいと。

あの伝説のパイロットもこうなったらおしまいよ。
戦場では伝説と謳われた戦乙女でも、人の母親なのさ。

あんたたち、姉妹を助けるかわり、私はあんたたちのおっかぁを殺してやったのさ。」
セツナ「なんて・・・こと・・・」
セイメイ「うっふっふぅ~。その顔、その顔、いい顔してるねぇ~」
カグヤ「絶対に許しません・・・!」

セイメイ「でも、おかしいねぇ~?あんたたちがまだこ~んな小さい頃のことやから覚えてへんのかねぇ~?」

ドーマン「・・・通信は聞かせてもらった。ここからは私が話そう。
その時、お前たち姉妹はセイメイに殺されそうになり、私が助けたんだ。間一髪のところだった」

セツナ「ドーマン様!!」

ドーマン「セイメイは最初から交渉に応じるつもりはなかった。

セイメイ「ふんっ。約束なんて守る必要なんてないやろ?」

カグヤ「なんて非道な・・・」

ドーマン「この女は本当に恐ろしいやつだ。気をつけろ」

セイメイ「ったく、この腑抜けが。パイロットを辞めたくせに
なんで、しゃしゃり出てくるかねぇ。今や、怖くて操縦桿も握れやしないんやろぉ?」

セツナ「でも、おかしいです・・・私にはその記憶がありません・・・」
カグヤ「私もです・・・」

ドーマン「幼かったお前たち姉妹にはとてもつらい出来事だった。
幼い身の上で自分たちの母親が目の前で殺されたのだからな・・・。
だから、私がお前達の記憶を消していたんだ。」

セツナ「そんなことが・・・」
カグヤ「そうだったのですね・・・。お姉様、大丈夫・・・?」
セツナ「ちょっとめまいが・・・ううん。大丈夫」

セイメイ「余計なことしてもうて、無駄なことばっかりに・・・
そないなことしても、どうせ私が伝えるんやから意味ないやないの。
さ、おしゃべりはおしまいさね。うちらだってアンタ達二人にはだいぶやられてるんだ。勝負をつけさせてもらうよ。」

セツナ「望むところです」
カグヤ「お母様の仇、討たせてもらいますッ!」


ステージ4 ED

カグヤ「全機撃墜!」
セツナ「・・・」
カグヤ「・・・やったよ、お母さま。」
ヒデサト「・・・確認完了、帰投せよ。」
カグヤ「はい!」
ヒデサト「・・・本当に、良くやった。」
カグヤ「?・・・はい、ありがとうございます!」
セツナ「司令、何か・・・?」
ヒデサト「簡単な話だ。私の母も、奴に殺された。」
カグヤ「そんな・・・たしか、司令のお母さまって・・・」
ヒデサト「ああ。それは素晴らしい司令官だったよ。母を亡くした時、ヒューマニアは悲しみに暮れた・・・もちろん、幼き私自身もだ。」
ヒデサト「母のいない生活に、後釜として背負った重圧・・・慣れたのは、ここ最近のことだ。」
ヒデサト「・・・いや。もしかしたら、慣れたふりをしているだけなのかもしれないな。」
カグヤ、セツナ「・・・」
カグヤ「・・・私、司令は完璧な人なんだとばっかり思ってました。そっか・・・私と、おんなじだったんですね。」
セツナ「うふふっ!そっちのほうが、人間味があって素敵ですわ!」
ヒデサト「君たち、ひょっとしてからかってるのか?勘弁してくれ・・・」
アリス「話は聞かせてもらいマシタ!・・・その通り!前総司令亡き後のヒデサトは、それはそれは大変だったのデース!まずは、とある日のこと・・・」
ヒデサト「おい!余計なことを・・・」

(閃光)

カグヤ「!!・・・何、あの光・・・!」
セツナ「まさか、そんなことって・・・」
カグヤ「・・・!」
カグヤ「し、師匠・・・!?」
ドーマン「あ、あぁ・・・!!」
セツナ「ドーマン様、しっかり・・・!」
ドーマン「あれは、ログナを消滅させた、あの・・・何故だ、どうして、もう、もう終わったんだろ!!」
カグヤ「み、見間違いですよ!だって、あれはあのときお母さまが・・・ねぇ、アリスさん!」
アリス「ウルサイなぁ!!どうして私に話をふるんデス!!?」
カグヤ「え・・・?」
アリス「もう最悪!最悪デス!!・・・私?私が、私が悪いんデスか?」
セツナ「お、落ち着いて・・・」
アリス「だって、こんなのあり得ナイに決まってマス・・・何でデスか?どうして、いっつも上手くいかないんデスか・・・?」
アリス「嫌だ、嫌だよ・・・もう、おしまいデス・・・!」
カグヤ「・・・」
セツナ「・・・」
ヒデサト「・・・カグヤ、出撃準備を。」
ドーマン「・・・!!」
ヒデサト「たとえ勝算が僅かだとしても、我々は戦わねばならない。」
ヒデサト「・・・そうやって、繋いできたんだ。私の母も、君のお母様もな。」
カグヤ「・・・はい。」
セツナ「出撃用意、オペレーションを開始します。」
ドーマン「っカグヤ、セツナ・・・!!」
セツナ「信じていてください、みなさま。わたくし達、やってみせますからね。」
カグヤ「この命に代えてでも、絶対にノブナガを倒します。・・・行こう!お姉さま!!」


ステージ5 OP

セツナ「サーマルフリート問題なし!」
セツナ「エレメンタルジェネレーター正常運
転!」
セツナ「Zコアシステム確認!」
セツナ「カグヤ!」
カグヤ「問題ありません!カグヤ、出撃します!」
ヒデサト「第五惑星ディーモニア・・・ちょうど五百年前、ディーモンエンパイアー軍を名乗るディーモニア星人が武装蜂起し、星間戦争を開始。以来このセメタリア星域は、紛争地帯と化した。」
カグヤ「・・・」
ヒデサト「かつての極悪非道のヒューマニア星人が幽閉された、資源に乏しき辺境の惑星だ。」
セツナ「それなのに・・・」
ヒデサト「ああ。こんな貧しい土地にあの大樹・・・不気味だ。
ヒデサト「先程の大砲と、何か関係があるかもしれない。十分に備えろ!」
カグヤ「はい!」
セツナ「レーダーに反応あり!ノブナガです!」
カグヤ「大樹に・・・近づいてる・・・?」
ノブナガ「ほう、あのときの小娘か・・・せっかく生かしてやったものを、むざむざ無駄にしおって。」
カグヤ「ノブナガ・・・!以前のようには行かせません!あなたのことは、ここで私が倒します!!」
ノブナガ「気に入った、威勢だけは褒めてやろう。」
カグヤ「待ちなさい!あの大樹はなに!?さっきの光と関係があるの!?一体何を企んでいるの!!」
ノブナガ「遠い昔、貴様らは余の祖先をヒューマニアから追放し、ここディーモニアへ封じ込めた・・・統治を怠り、都合の悪いものを隅へと追いやったのだ。」
カグヤ「それは、あなたたちが・・・!」
ノブナガ「貴様らに星を治める器量などない。力で支配することもできず、不完全な正義を説くばかり・・・」
ノブナガ「我が軍が今日まで歩んできた血と屍の道程を見よ。余こそが、このセメタリア星域の覇者となるべきなのだ。」
カグヤ「言ってることがめちゃくちゃ・・・都合のいいところだけ切り取って、結局あなたは権力を手にしたいだけじゃない!」
カグヤ「総大将ノブナガ!!あなたにこの星域は渡しません!!!」


ステージ5ED

カグヤ「全機撃墜!!」
セツナ「よくやりましたね、カグヤ・・・!」
カグヤ「でも、何か引っかかる・・・結局、さっきの光線はなんだったんだろう・・・」
ノブナガ「惑星ログナを一瞬で消滅させるほどのデストロイヤー・・・元々資源に乏しいディーモニアには、そのような芸当をできる訳がない。」
カグヤ「ノブナガ!?どうして・・・!!」
セツナ「カグヤ!気をつけて!!」
ノブナガ「しかし我が軍は、星域全体にまで影響するエネルギー吸収装置を、星の内部に建造した。」
セツナ「それって、つまり・・・」
ノブナガ「人が死ぬときに生まれるエネルギーを吸収していたのだ。」
カグヤ「!!!」
ノブナガ「今までの戦のエネルギーは、このエネルギー吸収装置【バウムデスリブ】に吸収されている。今回の戦闘で、ついにエネルギーが溜まったというわけだな。」
セツナ「そんな・・・!!」
ノブナガ「皮肉なものだ。お前たちが戦果を上げれば上げるほど、お前たちの死は近づいていたのだ。」
カグヤ「た、大樹の中から、レーザー砲が・・・!?」
カグヤ「そんな・・・!デストロイヤーは、お母さまが破壊したはずじゃ・・・!」
ノブナガ「ああ、その通りだ。しかし我が軍は、新型デストロイヤーの開発に成功した。」
ノブナガ「今まで貴様らがそれに気づかずいたのは、単に発射に必要なエネルギーが足りなかったからだ。」
ノブナガ「バウムデスリブによって強化された新型デストロイヤーは、この星域全てをも一瞬で破壊できる。さしずめ、魂を食らう大樹と言ったところか。」
カグヤ「魂を食らう大樹・・・ディーモンエンパイアーが、そんなものまで作り上げていたなんて・・・」
ノブナガ「プラネット・デストロイヤー、発射!照準は惑星ヒューマニアだ!」
セツナ「駄目・・・待ちなさい!!ノブナガ!!!!」
カグヤ「そうはさせません!!」
セツナ「カグヤ!!?」
ノブナガ「小娘、自ら照準に・・・まさか、加護の力か・・・!!」

(ビーム反射、ディーモニア消滅)

カグヤ「すごい・・・デストロイヤーの光線が反射されて、私を守るように・・・!!」
カグヤ「これが、お姉さまと同じ・・・加護の力・・・」
セツナ「カグヤ!!」
カグヤ「はっ!お姉さま・・・!!ノ、ノブナガは!?」
セツナ「倒しましたよ。あなたが、今度こそ確実にね!」
カグヤ「そっか・・・よかった・・・!」
セツナ「さっきの反射で、ディーモニア星も崩壊してしまったわ。詳しいことは後、とにかくヒューマニアに・・・」

(カグヤの戦闘機が背後から撃たれる)

セツナ「え・・・?」
セイメイ「あらあら、可哀想な妹はん。残念やったなぁ。」
セツナ「嘘でしょ・・・!?」
セイメイ「せやけど、慢心するにはちょ〜っと早かったんとちがう?」
セツナ「カグヤ!カグヤ!!聞こえる!?応答しなさい!!!」
ドーマン「落ち着け、セツナ・・・カグヤは、無事だ。」
カグヤ「師匠!は、早く!!早く戻らないと、傷が・・・!!!」
セイメイ「おのれ、ドーマン・・・パイロットを庇うやなんて・・・」
セイメイ「いや、この一瞬で駆けつけるなんて、そんなんできるわけがあらへん・・・」
セイメイ「なんで・・・なんでわかったんや・・・!」
ドーマン「・・・はは・・・わかるも、何も・・・お前の、やりそうなことだ・・・」
セイメイ「あかん・・・もう、エネルギーがあらへん・・・!!」
セツナ「司令!セイメイは無力化しました!!帰投命令を!!!」
ドーマン「落ち着け、セツナ・・・らしくないじゃないか・・・お前が、取り乱すなんて・・・」
カグヤ「師匠!喋っちゃ駄目・・・!!」
ドーマン「いいんだ、カグヤ・・・終わりは、誰にでも来る・・・」
ドーマン「セツナ、カグヤ・・・本当に、今までよく戦ってくれた・・・お前たちは、私の自慢の、娘、だよ・・・」
カグヤ「いや・・・いやだよ・・・師匠!!師匠!!!」

(暗転)

ヒデサト「セメタリア星域間の紛争及びディーモンエンパイアー軍の攻撃を鎮圧した功績を讃え、ヒューマニア軍人カグヤ、セツナ両名に、セメタリア勲章を授与する。」

(勲章を授かるカグヤとセツナ)

ヒデサト「お前たちの活躍で、この星域は救われた・・・本当に、なんと礼を言ったらいいか・・・」
セツナ「司令、顔をお上げください。」
カグヤ「そうですよ。私たちは・・・当然のことをしただけですから。お母さまや、師匠のように。」
ヒデサト「それで、急な申し出ではあるのだが・・・どうか、この国の国王になってはもらえないか。」
カグヤ「国王・・・」
ヒデサト「この星にとって、君たちは英雄だ。五百年間の紛争で、我々の被った損害も馬鹿にならない。ヒューマニアを建て直すには、君たちのような勝利の象徴が必要だろう。」
カグヤ「勝利の象徴・・・光栄なお話しですけど、それもなんだか退屈そう。私達は旅にでます!」
ヒデサト「・・・た、旅?」
カグヤ「はい!旅です!」
セツナ「紛争も終わったことだし、わたくし達でお母様やドーマン様の見た景色を見に行こうと思っているのですよっ。」
ヒデサト「こら!待て!」
カグヤ「それでは、お世話になりました!さよならー!」
セツナ「そのうちヒューマニアにも寄るでしょうから、その時はまたお茶でもしましょうね?ヒデサト様!」

(場面転換、司令室のヒデサト)

ヒデサト「というわけで、逃げられてしまったよ。まったく、あいつらときたら・・・」
アリス「あっはっは、あの子達らしいねー!でもまあ、塞ぎ込んでないだけ良かったデース!!」



VR訓練

カグヤ「よし、これで全機・・・!」
カグヤ「第一ステージ第三セット、全機撃墜しました!」
カグヤ「・・・うんうん、なんだか調子いい!結構慣れてきたかも!」
ドーマン「こら、カグヤ。フルスコアは関心だが、まだまだ動きの詰めが甘いぞ。」
カグヤ「し、師匠!」
ドーマン「細かいポイントでのタイムロスが多い。相手がディーモンエンパイアー軍なら、ひとたまりもないだろうな。良いか?慢心は敵だ。」
カグヤ「は、はい!!気をつけます・・・」
アリス「カグヤ!!あなたは天才デース!!!」
アリス「EEGコンダクティヴィティ97.5%と知ってはいマシタが、ここまでスムーズに使いこなすとは・・・」
アリス「ぜひ私の実験室で、脳みそから手足の先に至るまで解剖させていただきたいデース・・・!!!」
カグヤ「えぇ!?かかか、解剖!?!?」
アリス「お願いしマス!ちょっとだけ、ちゃんと元に戻しマース!!」
カグヤ「ダメダメ!!ダメですよ〜!!!」
セツナ「まあまあ、カグヤは貴重な最後のパイロットですからね。解剖の前に、もっと色々とやってもらいたいことがあるのではないですか〜?」
アリス「ハッ!それもそうデス!!急いては事を仕損じるところデシタ・・・!」
カグヤ「よ、よかった〜・・・」
ヒデサト「ご苦労。調子はどうだ、カグヤ。」
カグヤ「はい!まだまだ改善点はありますが、だいぶ動けるようになってきました・・・!」
ヒデサト「このセメタリア星域は、総大将ノブナガ率いるディーモンエンパイアー軍の苛烈な支配と行軍によって、五百年間の星間紛争を余儀なくされている。」
ヒデサト「今までにも、沢山の星や人々が犠牲になった・・・君たちの故郷や家族も、例外ではないだろう。」
セツナ「・・・」
カグヤ「私、絶対にセメタリアを、私たちの星域を、元の平和な場所に戻してみせます!!」
セツナ「わたくし達で、かならず幸せをこの手に取り戻しましょうね。」
カグヤ「うん、頑張ろう!お姉さま!!」


ステージ1 OP

チヨメ「へっへっ、この星はオイラが掌握したっす!弱く愚かなヒューマニア人どもは、さっさとこのチヨメ様に頭を垂れるがいいっすよ〜!!」
カグヤ「この人達が、ディーモンエンパイヤー・・・!」
お菊「少しは静かになさい、このおバカ。侵攻早々どういうつもりなの。」
お菊「まだ我々の作戦は始まったばかり。ヒューマニア相手といえど、そんなに調子に乗らないで。」
チヨメ「あぅぅ・・・わかったっす!だからそんなに怖い顔しないでほしいっす〜・・・!!」
お菊「ヒューマニアの皆様も、こんなおバカに星を獲られたくないのなら、もっとましな抵抗を試みるべきでしたね。」
お菊「・・・そんな様子だから、すべて奪われるんじゃない。」
ヒデサト「何のつもりだ、ディーモンエンパイヤー。これ以上ヒューマニアを侮辱するなら、こちらにも考えがあるぞ。」
お菊「あら。こちらはまだ武器も構えていないというのに、あなた方はなさることが違いますね。」
お菊「・・・ここは彼女だけで十分なようなので、私は持ち場に戻らせていただきます。」
お菊「さようなら。せいぜい最後まで抵抗なさい。」
カグヤ「!・・・待ちなさい!!」
チヨメ「おやおや?そっちにばっか構ってていいっすか〜?お前らの敵は、このオイラっすよ!!」
ヒデサト「・・・わかってはいたが、交渉に応じるつもりは無いようだな。」
ヒデサト「カグヤ。セツナ。」
カグヤ、セツナ「はい!」
ヒデサト「諸君に、ディーモンエンパイヤー軍の討伐を命じる。直ちに出撃せよ!」
カグヤ、セツナ「了解!!」
ヒデサト「ついにヒューマニア星にまで、ディーモンエンパイアーが進軍を開始した。 これはこの星域の危機だ。 」
ヒデサト「やつらディーモンエンパイアー軍に、この星を乗っ取られるわけにはいかない。 君たちに、星の命運がかかっている。」
カグヤ「はっ!」
セツナ「・・・ディーモンエンパイアーによって私たちは故郷を失い、 父は死に、母も戦死しました。これ以上、ディーモンエンパイアーの好きにはさせません!」
ヒデサト「頼んだぞ。」
カグヤ「お任せください!」

(戦場へ)

セツナ「フォーゲル01(ゼロワン)、出撃準備を開始します!」
セツナ「サーマルフリート問題なし!」
セツナ「エレメンタルジェネレーター正常運転!」
セツナ「Zコアシステム確認!」
セツナ「カグヤ!いけるよ!」
カグヤ「はいっ!」
セツナ「ブースターの調子はどう?」
カグヤ「少し左右でズレてるけど、問題はありません!自分で調整できる範囲です!」
セツナ「前方12時の方向に敵機影、レーダーにて確認!」
カグヤ「目視確認!カグヤ、出撃します!!」

ステージ2ED

お菊「くっ・・・!」
お菊「・・・第二隊、離脱します!」
カグヤ「待て!逃さない!!!」
セイメイ「あらあら、おっかないわぁ〜。かわいいお顔が台無しやないの〜。」


セイメイ×お菊×チヨメ1

お菊「セイメイ様、お迎えにあがりました。」
チヨメ「あ、あがりましたっす〜・・・」
セイメイ「あぁんもうちょっと〜!ほんまに、あと1回だけ〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「せやからほんまにあと1回やって〜!ほんま、今帰ってもうたら大損やねん!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「もう、あと1回、いや、2・・・3回くらいで取り返せるねんて〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「お、おんなじことしか喋らなくなっちゃったっす・・・」
お菊「・・・ほら、何をぼーっとしているの。ちゃんと反対側持ちなさい。」
チヨメ「わわっ!わかったっす・・・!!」
チヨメ「・・・スゴいっす・・・普段の戦じゃ煙のようなセイメイ様が、卓にかじりついてて持ちたい放題っす・・・」
セイメイ「ちゃうねん。ここまで役無し役無しときとるさかい、そろそろピンゾロ出るんちゃうか思てんよ。」
お菊「間違っても殺さないでね。セイメイ様、死ぬとそのへんからまた生えてくるから、逃げられてしまうわ。このまま卓に意識を引き付けて持ち帰りましょう。」
チヨメ「う〜ん・・・了解っす・・・」
セイメイ「ヒフミ役無し役無しやで。ありえへんやろ?流石にそろそろいい目が出んのんが摂理やと思うねん。なぁチヨメ?」
チヨメ「うぇえ!?オイラっすか!?」
セイメイ「チヨメも、ほんまもんのお馬鹿さんやないやろ?せやったら、わかると思うねん。この状況が。」
チヨメ「この・・・状況・・・?」
セイメイ「今日のうちは負け続けとって、親でも子でもいいとこなしや・・・せやけど、これだけの不運が重なるなんて確率・・・どないや思う?」
お菊「・・・はぁ。」
チヨメ「え?えぇっと・・・珍しい・・・んすよね?」
セイメイ「その通り!チヨメはお利口さんやなぁ!ほんで、雨が続いたあと、お天道様は顔出しはるやろ?せやったら、負けが続いたあとは?」
チヨメ「!!・・・勝つっす!」
セイメイ「せやねん!チヨメちゃんは天才や!・・・そんでな?うち、いまちょ〜っとだけ持ち合わせが足りひんねん。チヨメちゃん、いくらか手伝うてくれるか?」
チヨメ「へへへっ!もちろんっす!え〜っと、たしかここにお駄賃が・・・いたあっっ!!!」
セイメイ「あいたっ。」
お菊「・・・本当に、二人まとめて売り払えないかしら。」

セイメイ×お菊×チヨメ2

お菊「セイメイ様、お迎えにあがりました。」
チヨメ「もう恒例っすね・・・お、お酒臭いっす・・・」
セイメイ「い〜や〜や〜〜!もっと飲みたい〜〜〜!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
チヨメ「は、反対側持つっすよ〜・・・?」
セイメイ「あ〜〜ん!も〜〜お菊のいけず〜〜!!せっかく美味い日本酒取り置いてもろてたとこやのに〜〜!!!」
お菊「お迎えにあがりました。」
セイメイ「なぁ〜チヨメちゃ〜ん・・・チヨメちゃんも気になるやろ〜?ここらでいっちゃん美味しいお酒やねんで〜〜?」
チヨメ「も、もう騙されないっすよ!二回も引っかかると思ったら大間違いっす!」
セイメイ「すっきりと飲みやすくて、それやのに香り高い・・・もう水より水や言われてんねん。」
セイメイ「なぁ、ほんまにうまい日本酒は、何にでも合うていくらでも飲めるんやで・・・?最高や思わん・・・??」
チヨメ「も〜〜セイメイ様ってばしつこいっす!そんなに騒ぐと、お菊に怒られるっすよ〜?」
お菊「・・・」
チヨメ「あれ、お菊?」
お菊「・・・柄は。」
セイメイ「ん?なんて?」
お菊「その日本酒、銘柄は?・・・取り置きをお願いしたなら、ご迷惑をおかけするべきではないでしょう。」
チヨメ「え、えぇぇ〜〜!?も、持って帰るっすか〜!?」
セイメイ「あっはっは〜〜!!さっすがお菊やわぁ〜〜!!」
お菊「・・・酒に溺れることと、良きものを評価することは違いますからね。」
チヨメ「う、うわぁ〜〜ん!オイラはどうしたらいいっすか〜〜!!!」

セイメイ×お菊×チヨメ3

お菊「ひっく・・・だから・・・聞いてるの?チヨメ・・・」
チヨメ「聞いてるっす!お菊の話が勝手にそこで止まるんすよ!もうこれ以上飲んじゃダメっす〜!!」
お菊「私はねぇ、いつだって・・・ノブナガ様のために、全身全霊でお仕えしているのよ・・・!」
お菊「もちろん、見返りが欲しいなんて思ってない・・・けど、問題は他の奴らです!あまりにも私に対する遠慮がなさすぎる!」
お菊「もう少し自分で自分の面倒を見たらどうなの・・・!!」
チヨメ「た、大変っすね〜・・・?」
お菊「お前のことよ、このおバカ!!」
チヨメ「う、うわぁ!!ごめんっす〜!!!」
お菊「さっさとたわしを持ってきなさい!」
チヨメ「えぇ!?たわしっすか!?えーと、えーと・・・!」
お菊「うるさい!動き回らないで!!」
チヨメ「うわぁ〜〜ん!めちゃくちゃっす〜!!」
お菊「まったく、何だっていうの・・・私は、いつも・・・」
セイメイ「まぁまぁまぁ、今夜はお飲みんなってくださいまし♡セイメイがお注ぎいたしますえ♡」
チヨメ「ちょっ!セイメイ様!今絡んだら危ないっすよ・・・!!」
お菊「あぁ、ご丁寧にどうも。ありがとうございます・・・」
チヨメ「セイメイ様を認識してないっす・・・!!!」
セイメイ「それにしても、お客さんええ飲みっぷりやわぁ〜。普段からお飲みんなられてますのん?♡」
お菊「まぁ、勧められたときに飲む程度です・・・主の顔を立てる意味もありますからね・・・ひっく。」
セイメイ「へ〜〜意外やわぁ〜〜〜ふふふふっ!!あかんこれおもろすぎるわ!チヨメ〜助けたって〜〜!!」
チヨメ「お、オイラは何の茶番を見せられてるんすか〜・・・!?」


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