別れる話をして

tくんに誘われて焼き鳥屋でいつものように飲んでた。
中盤でこの私たちの関係はなんなのか、私はどうしたいのかと問われた。
ショックだったのは、誰か良い人いたら僕から離れて良いよと言われたこと。
自分が今どん詰まり、これから先の人生良い方向にいくように思えないから早いうちに僕から離れた方がいいというような内容で、振られたような気分だったというか、振られたんじゃないか。
そのあとtくんの部屋に行って、話の続きをして、
また一緒に住もうと切り出さないのは、誰かと住むことが無理だと思うと言われた。
2年近く一緒に住んでいたじゃないか。

私はこのnoteに書いていたようなずっと思ってたことをやっと彼に伝えることができた。
どうしたら良いかわからなかったけど、好きだからずっと一緒にいたこと、
私からも一緒に住もうと切り出さなかったのは、流石に親に住んでいる場所は嘘つけないし、一緒にまた住むってなったらそれなりに結婚するとかしないと無理だと思ってたこと。tくんが一緒に住もうと言わないのは同じ理由だと思ってたけど、まさか誰かと一緒に住めないからというとは思ってなかったこと。
去年結婚式に3回でて、ああいうふうに愛されてみたかったなぁとおもったことなどを伝えた。

2人ともどうしたらいいかわからなくなって
しばらく黙っていたけど、「お別れしましょうか」と頑張って口にしたら、それに対する返事はなくて、帰ることにしたら送ってくれた。
うちに近づくにつれてtくんの足取りが遅くなって、あと数十メートルのところで立ち止まってt君が泣き出して「巻き込んじゃってごめん」と言われた。
私はただ好きだったから一緒にいただけだよと伝えた。それで結局うちに泊まると言い出して、うちにきた。
地方で仕事の話があって、もうこれに乗るしかないんだけど、そうしたら私と離れ離れになるのがネックというようなことだった。
東京に残る理由は、家族とバンドと1人の地元の友達と私だといってくれた。
こんなに僕のことを愛してくれるのは君しかいないと言ってた。そうかもしれないね。もう家族のように思ってて何もかも許せてしまう。
はじめてうちのベッドで2人で寝た。
眠りにつくまで、ずーっとこれから先どうすればいいか一人で考えてたのに、朝起きたら何も考えられなくなってて、夜に思い悩んじゃうのって本当だなってはじめて実感した。

それでtくんが汚しちゃったから洗って欲しいっていうパーカーを受け取ってバイバイして、
この部屋に来るまで別れることで合意していたはずなのに、気がついたらまた会う理由ができてた。
それでまた翌日ご飯を食べるのに誘われていつも通りに過ごして解散。

数日仕事でバタバタしていたら、tくんが夕飯を作ってくれるといってくれたので家に行った。
一緒に近所のスーパーに行った。レジのおじさん(たぶん社員)、この2人まだ仲良いな~とか思ってるかなとか考えてた。一緒にこのスーパーを使うようになって3年以上経つ。
肉じゃがとお味噌汁とサラダを作ってくれた。

お味噌汁に柚子の皮を刻んでいれてくれていたのだけど、お椀に入っていたお味噌汁がぬるかったみたいで、まだ手をつけていなかった私のお味噌汁をお鍋で温め直してくれた。
それでお椀に注ぎ直してくれたあと、「あ、柚子刻んであげる」といってもう一回柚子を刻んでのせてくれた。

私のお味噌汁に柚子を刻んで入れてくれる男性は生涯この人だけだろうなとおもった。少し昔に付き合った人とかひと通り想像してみたけど、絶対にtくんだけだとおもって愛おしくなった。

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