見出し画像

ブロックで何かを再現する駄文~作り方まとめのこと②

わたしがブロックで作ったものと、同じものを作れるようにしている「作り方まとめ」について書き記すことにした駄文の続き。

2.モチーフ再現について
 わりとどうでもいいかもしれませんが、わたしは「再現」という言葉を、2つの意味で使っています。正確には「再現する」「再現性(再現可能性)」のうち「再現性」について。
 ・再現…以前にあった出来事や状態を、同じように再び生じさせること
 ・再現性(再現可能性)…別の研究者が同じ方法、同じ条件で同じ実験を行った場合、同じ結果が得られること
 わたしが作り方まとめをする際に使う「再現性」は、後者の意味のとおりで、だれが組んでも同じものになるという意味であり、「再現性が高い」といえばだれもが真似しやすいという意味です。
 とはいえ一般的には、特定のロボットやキャラをモチーフにした制作物に対して「再現性が高い」と言えば、「細かいところがよく作り込まれている」「本物と同じ形状になっている」の意味で用いられることが多いです。別に誤りを指摘するというのではなく、わたしが「作り方まとめ」をする際に重視するのは「再現性」の高さであり、以上にコストがかかったり、組み立て精度がシビアなものは作り方まとめの対象にすらなりません。
 

去年のGW中にまとめた龍神丸。「登龍剣を再現~」などと前者の意味で使ってることもしばしばありますが。

小サイズのものは、パーツ点数を数えてまとめたこともありましたが、流石に骨が折れるので、今はあまりやっていません。F-14トムキャットは手のひらサイズなので、部品点数が少なかったのでやってみた次第。

3.版権キャラクターのつくり方をまとめることについて
 ブロックでの遊び方は人それぞれですが、自分好みの作品を作るという点でモチーフの有無は重要かもしれません。何らかの映像作品に登場する人物事物を立体化するのは、ブロックトイの最もポピュラーな遊び方ですし。
 キャラクタービジネスを行っている会社の多くは、自社の著作物に対する版権を有しているので、二次創作を行ったユーザーに対しての監視を常に行っているものと思われます。ちなみにわたしはB社法務部にメールを送ったことがありますが、何も回答がなかったので、実態は不明です。

 自分がやっている会社の顧問弁護士の先生に、仕事とは無関係に版権物の取り扱いについて尋ねたことがありますが、ここではその意見の内容には触れません。
 法的な根拠は最終的に版権所有者にあるので、どんな名目でも告訴は可能でしょう。それでいけば「○○を描きました」「○○を作りました」とネット上に公開する行為は全て訴訟対象です。細かいことを言うと、平成30年法改正で、「権利者の利益が害される」点が強化されたり、「利用許諾を得ていない物が著作物を利用する行為」を即座に侵害とできるなど、年々法律は強化されてます。
 とはいえ現実として、訴訟の対象数や得られる損害賠償額(ちゃんと計算式もある)など、個人の活動に対しては「ファン活動の一環」としてお目こぼしされているのが現実でしょう。

著作権侵害になるケースとそのペナルティ

 実態として、そういった面倒な法律を抜きに、「好きなキャラクター/ロボットの立体物を作りたい」というのは多くの人が感じるところです。
 わたしは自分の作品を至高である!と感じるのはあくまでも主観であり、他人の制作物と比較してどうこう、というものではありません。
 主観による自分にとっての傑作、それを見た第三者が、何らかの手段で模倣を試みる際に、丁寧な作り方が示されていることで一歩目が踏み出しやすく、その商品(ここではブロックトイ全般)に触れる人口を増やすきっかけになると考えています。

 模倣から入った人が、模倣に終始するのもその人の自由ですし、これを自ら飲み込んで独自にアレンジを加えるのも自由ですし、模倣元を反面教師として、より独創性の高いものを作るのも自由です。文武道における「守破離」の精神はまさにこれではないかと。

 やや脱線しますが、子育てにもこれに似た要素があります。
「子どもがやりたいと思うことをやらせる」正解です。
「親の意見を押し付けない」正解です。
「子どもは自分で道を選ぶべきである」正解です。
「親は子供に道を示す必要はない」不正解です。
 子どもは自分の知覚できる範囲内から情報を得て物事を判断します。「お前ももう中学なんだから自分で自分の将来のことを考えろ」などとは親の無責任な言動と考えます。むしろ親としては、「お前には○○や××、△△などの選択肢があるが、どれがいいか?」などと道を示し、それに対する判断を子どもに委ねるのが正解です(ゆたぼんパパも似たようなこと言ってましたが、あれは実態どうなの?って疑問はあります)。むろん、子育ての絶対正解はありませんが、現代においては、やや無責任(自覚なく)な親が増えてきました。
 親とて、絶対に正しいとは限りません。ただし、子どもよりは、より多くの年数を生き、経験もしています。先達が意見を押し付けるのはよくありませんが、受け止める後進は、指示がなければ無軌道に動くか、そもそも「動かない」ことさえあります。子育てだけではなく、会社組織における社員やアルバイトに対する育成だって、そうそう変わりはしません。

 閑話休題。またも2000字超えてますが、わたしは自分の行為について、「たかだか個人のブロック遊びに過ぎない」と考え、「作り方まとめ」は「ネット上に備忘録として書きまとめたもの」に過ぎず、第三者がこれを模倣することに対して、特に何かの義務も負わない。ぐらいのクソ屁理屈ぶちかまし派です。もし損害賠償請求で告訴され敗訴したら、しっかり「得た利益」を請求額としてお支払いします(0円)。
 ですが、あまり開き直るのもよくありません。自分の行為を正当化するつもりは特にないです。作り方まとめとして公開しているものが、版権者によって「侵害」とされた場合は、即刻削除します。できればこのあたりのガイドラインはYoutubeばりに各企業が示しておいていただきたいものです。逆説的にいけば、企業側もあやふやにしておきたい事情もあるのではないかと勘繰ったり。長くなったので「その③」に続く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?