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100均ブロックで好きなものを立体化する実践

<hyperweponというIDについて>

いきなりですが、IDとして使用している「hyperwepon」について、正しいスペルは「hyperweapon」です。20年くらい前から、立体物関連のブログから(現在はサービス終了)twitterまでずっと使用しています。ガンダムシリーズの、特にUC0087~0088が好きなため、小林誠氏や藤田和巳氏のデザインに強く影響を受けており、IDの由来は小林氏の作品集からです。ゲームとかでも使用していたのですが、最初に使ったとき、文字数制限が10文字だったせいで、aを削ってギリギリ読みを一致させて、そのままずっと使用中。永遠の厨二。

現在、TwitterやInstagram上で、ダイソーの「プチブロック」という100円で100パーツ前後買える玩具を使い、幼少期の頃に好きだったロボット、メカ、アニメキャラ、ゲームキャラを立体化しています。最近だと、トップの画像のようなゾイドシリーズなどをめったやたらと作ってました。

2018年3月ごろから制作物をtwitter上にアップし、長い休眠期間ののち2021年1月に再稼働、1年間で100体の制作が終わったところで区切りの意味を込めて長文をだらだらと書き記すものです。Twitter→https://twitter.com/hyperwepon

昭和の終わりに小学校を卒業した年代のため、興味の範囲が1980~1990年代に偏ったところがあり、世代違いの方には謎なチョイスも屡々していますが、今回は実際の制作をどのような流れで行っているのかを実践例を挙げて進めていきます。

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とりあえず、こいつでも作りましょう。鎧伝サムライトルーパーというサンライズ系アニメで、わたしが小6のときに放送されてたやつ。これの後半主役ヨロイギア、輝煌帝・烈火です。

わたしが特定のモチーフを作る時は、「どれだけ抽象化できるか」「最重要部位を作れるか」「そもそも手持ちの色で作れるか」などを考えたあとは、手なりで適当に進めることが多いため、なかなか参考とはならないと思われます。ですので、「あ、こいつはそうゆう作り方なのね」と見ていただくにとどまるかもしれません。要望が集まればより詳細な分解画像を出すかもしれません。

<最重要部位の制作>

そのキャラ、メカなどのアイコンともなる重要部位が、ブロックで再現できるかを最初に考えます。この一歩目で諦めたモチーフは数知れず。輝煌帝の場合、やはり情報量の多い「頭部」から組むことになります。

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この頭部、特に面頬や前立(額の兜飾り)なんぞがごちゃごちゃしているのですが、一番面倒なのはトゲトゲしている吹返と、後頭部に5方向に伸びてる立物ぽいやつ(後立?)でしょうか。プチブロックは構造上「斜め向きに取り付ける」のが極めて難しいため、このあたりで見切りをつけられるかどうかで再現の可否が決まります。

あくまでも最初は「すべての形状を再現する」ことにしますが、

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画像の矢印部位の突き出たところや、𩊱(しころ/画像内の字は誤り)なんぞを再現していると、情報量が渋滞して何が何だか分からなくなったり、肥大化の原因になるので省略しまくります。

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黄色の前立(鍬形でいいのか)を強調しようとして吹返の上に1×1を乗せたのですが、どうも顔面部分の面積がでかすぎる気がします。𩊱は完全無視というわけではなく、左右は広がりを抑え、後ろはスロープで何となく膨らませるだけ。後頭部側の後立になる5本の棒ですが、斜めにブロックを取り付ける方法はないのであっさり放棄し3本にしました。

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実は前立の支えになるクリアの1×1が丸出しなのがイヤで黄色1×1で目隠ししてたのですが、これを赤い前立の横に配置してもクリアはそこまで違和感発揮してないので、こっちでいいかな。

<その他の部位を作ろう>

次に脚部に取り掛かります。モチーフによって異なりますが、今回は足から。

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足甲と脛に棘が二本ずつ出てますが、まともに再現すると肥大化するので1本ずつにします。踵のフック状のなぞパーツは、アニメ描写でも結構カシャカシャ動くので見逃せないのですが、まともに再現するのはあきらめます。

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ヨロイギアはこれまで烈火、光輪、天空と3つ作ったのですが、いずれも共通してサイドアーマーになる草摺はモモと一体化させます。独立可動の必要性はないので。ジョイントパーツはできるだけ隠す努力をするのですが、今回は正面さえ隠れればいいや、という感じです。これは完成図ですが、最初は脛当の形がこれと違ってたり、膝関節が1コマ短かったりしました。なお、わたしはあまり「基本フレーム」を重視しません。装甲などをかぶせると着ぶくれしちゃって昭和玩具っぽくなるのが嫌だからです。

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次は腕。肩口にある四つ割り菱みたいなマークはまともに再現するのはだるいので、なぞのモザイク状の部位と見なして色だけ配置することにします。

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改めて見ると肩アーマーの赤いラインが短い気がするなぁ…これはあとで修正しよう。上腕付け根の取り付けは、わりとよくやる手法なのですが、後ろ方向にスイングする必要性がないなら、このほうが中心線もずらさず、前方向の可動を維持しつつ、横幅を広げすぎないと勝手に思い込んでいます。

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可動範囲はこんな感じ。これ以上曲げる必要はないでしょう。ポージングの妨げにならないと判断して腕はこれでおしまい。

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今回は腰に回転軸を入れたいのですが、上半身の構成考えると、腰回りがかなり無理な形状になったため、腰骨あたりにジョイントを仕込んで回転させることにしました。回転時にポッチが邪魔にならないよう、腰は上下さかさまに組んでいます。

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次に上半身。リアアーマーにあたる背中側の草摺は上半身のほうにくみつけています。画像が粗くてアレですが、胸部中心の青いラインの再現には案外時間はかかっていません。

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首は、頭部を前に傾けたいので、ジョイントをわざわざ仕込んでます。これのおかげで、頭部の左右首振りは一応再現できています。

<全身を組み立てよう!>

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並べてみると、「うん、まぁ、見えなくはないかな…」という微妙さですが、単体で置いて「これは輝煌帝・烈火だよ!」と言い張ればそう見えるはずです。大きさは見ての通り、1/144のガンプラくらいなのでその辺に置いててもそこまで邪魔にはなりません。で、肩アーマーの赤いラインがやっぱり短い気がするので長くすることにします。

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うん、まぁ、キリがないのでこの辺でいっか。

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あんまりポーズ付けたり写真撮ったりが得意ではないのですが、武装時のエフェクトなんぞを作ってこれをやりたかっただけ。

<全体の骨格のラインやら何やらについて>

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とりあえず、剛烈剣作っておきました。わたしがガンプラ改造をさかんにやってた2000年代では、S字立ちが全盛期だったので、股間を前に突き出し、顎は引いて、両肩はとりあえずいからせる、みたいな素立ちが一番格好よく見えるものであると刷り込まれました。さすがにそこまで極端なのは現在主流でもないため、そのテイストはだいぶ和らいでいます。

また、今回の輝煌帝烈火の場合、足については脹脛や太もももは肉感を持たせるために、黒の逆スロープ1×3をあちこちにくっつけて「真っ平らな板の連続」にならないようにしてみたり。

ということで、駄文長文は悪い癖なのですが、結局3000文字超になってしまいました。特に結びの言葉もございません。お付き合いいただきありがとうございました。


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