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ブロックで何かを再現する駄文~作り方まとめのこと①

わたしがブロックで作ったものと、同じものを作れるようにしている「作り方まとめ」について、批判的な態度をとる人間や、そのシンパがそれなりに多いであろうことから、今後は「作り方まとめ」についてはnoteにて行うことにしました。当然ですが、有料記事にするつもりはありません。

で、いい機会なので、わたしがブロック制作について思うこと、twitterにおけるプチブロックタグ界隈について思うことも書き記すことにします。

1.わたしとプチブロック
 2018年2月、連れと立ち寄ったダイソーで偶然見かけたプチブロックシリーズの「ショベルカー」「ブルドーザー」の出来に驚き、組み替えてロボットにしたのが最初です。

非常に興味深かったため、ネット上で情報を検索したところ、ごく一部に組み替え遊びをされている方はいたものの、本格的に何かのモチーフ再現を行っている事例はありませんでした。
 参考になったのはカワダの「ナノブロック」。プチブロックとの互換性はありませんが、形状の類似性やサイズ感の近さなどから、ナノブロックで任意のロボットを再現している方々の作品を真似ることからはじめました。ある程度組み方が見えたところで、材料的に組めそうなところで選んだモチーフがパトレイバーのイングラムです。

これは経過のツイートで、完成時のツイートはその後の誤操作で誤って削除してしまったものの、200近い「いいね」がついたことに少々驚いた記憶があります。続いてナノブロックエヴァ初号機に近い構成で組んだ二号機。

同時に同じ100均ショップであるセリアで扱いのあった「マイクロブロック(当時の商品名)」で作ったレイバーキャリアなど。

プチブロックを初めて半年ほどたったころにイングラムのリメイク。

実際のところ、パトレイバー関連はたくさんの評価をもらえたものの、ジ・Oやアーガマ、百式にトールギスⅢあたりのガンダムシリーズはそこまでの反響はありませんでした。

そんな感じで気ままに制作物を垂れ流していたのですが、そこそこ反応があったパトレイバー関連で、こんなリプライが。

過去にガレージキットやペーパークラフトなどで、版権物の取り扱いに対して厳しい現実がありそうだったので、当初はどうしたものかと思いました。ですが、結果的には分解図をまとめることにしました。この時の自分の心情などは文章でダラダラと書くものでもないので割愛。実際にまとめを出したのは2019年1月でしたし。で、ブロック遊びを初めて一年近くたったころには、制作物がどんどん巨大に……。

この直後、ヘルダイバーのダイブブレーキ開閉に手を焼いて、完成度90%で放棄。長い休眠に入ります。再開は2021年1月12日。長引くコロナ禍で時間をつぶすネタがなくなってきたことから何気なく組み始めたラー・カイラムです。

過去にガンダムシリーズでそこま反響はなかったのに、意外に「いいね」がついたことから、過去作リメイクとしてアーガマ。旧作との共有部位は一つもないのに、4日で作ってしまってます。この辺から、勢いが異常に加熱していきました。

翌日に初ゾイドとなるシールドライガー。これもそこそこの反応があり、自分がブロック遊びをしていた2018年ごろと何か界隈の様子が違うことに気づきます。タカトミ中の人がリカちゃん発言で更迭される直前ごろか。

わたしはかつて、2018年ごろにおいて参考事例が少ないことや、界隈がそもそも存在せず賑わいもない時期にブロック遊びをしていたので、2021年に再開して想像以上に反応があることに驚きと感動を覚えました。
同時に、何かの模倣から入って人間は成長するものという持論があることと、過去に「同じものを作りたい」という人もいたという事例から、そこそこ反響のあったものを、解体・再構成することでより多くのブロック遊び人口が増えることを期待しました。

シールドライガーの制作まとめについては、だれか一人くらいは作ってくれないものか。あるいはネットにアップしなくても、誰かしら模倣してくれるだろう、という安易な考えからスタートしています。このまとめをする傍らに制作したのがコマンドウルフ。過去一の反応があり、正直意外でした。これは多くのフォロワーさんが「作りました」報告を下さったことで、ブロック界隈の賑わいが直接耳に届く好事例になりました。

このへんとか、

この辺になってくると、反響うんぬんより「作りたいものを作る」「作り方まとめしたいものをまとめる」みたいに自分の感性のまま突っ走ることになります。龍王丸は、ワタルシリーズで突っ走る一歩目。ここから第5階層まで一気通貫するとは当時思ってはいなかっただろうに。

わたしは、自分が制作したものに対して愛着はある一方で、ずっとそれだけに執着せず、次々に新しいことに向き合うクセがあります。これは仕事以外趣味全般で通じています。
そして、自分の制作物に対して自画自賛をおくるものの、自分のものこそ至高だ!と完成直後は思うものの、他の同一モチーフ作品を見てがっかりすることも多々あります。そんなときにいつもの負けず嫌いが出て「よし、もっと凄いのを作ろう!」となって手が走ることになります。

一方で、長く会社経営をやったり、単一の趣味を一年以上やってたりして感じることがあります。それは、「わたしは器用貧乏だが、(全分野において)70点以下はあまり取らない」という自覚です。同じ趣味を1年以上やって、ある程度のことができるようになったら次の趣味に移る、これをよく繰り返してます。これはウラを返すと、自分にとって簡単なことでも、その分野においてわたしよりはできていない、練達していない人たちが多いことにも気づかされます。これは傲慢なのではなく、事実そうなのだろうと感じる事例がリアルでもネットでもそれなりに経験してしまったためです。

私の好きな言葉、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」。何かと批判もあるかもしれませんが、旧帝国海軍連合司令官山本五十六大将のものです。趣味の世界においては上下関係などありませんが、それでも主観による練達度の差は個々人で感じるはずです。
ネット上の賞賛のことばは、社交辞令的なものも多分に含むと思われますが、それでも他者から評価を受けることで、自分自身の成長を感じられるものです。
そして、成長した自分が、その考えや知識を積極的に広めていく過程で、それにプラスの影響を受けて成長する人もいれば、批判的な姿勢で別ベクトルの成長をする人もいるでしょう。わたしは自分の意見に対立する人に対しては一貫して「へぇ」「ふーん」といった態度で済ませることが多いです。対立意見にも相応の根拠があるでしょうし、その根拠に自分は納得しなかったとしても、相手の考えを変えるのは難しいことです。まして見ず知らずの他人であれば余計に変える必要もなく、接触しなければよいだけ、となります。
一方で、日本の職人気質の「背中から学べ」的な風潮は嫌いです。説明下手な人間が性格をごまかしてるだけと感じます。物事を練達したければ、自分の力だけで試行錯誤し、壁にぶつかったら練達者に自ら教えを請うべしとはずいぶん傲慢な態度だと考えています。そういった閉鎖的な思考のため、日本は21世紀において技術後進国に成り下がろうとしているとは言い過ぎかもしれませんが。

ここまでで随分と長くなりましたので、続きは後日「その2」にて。


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