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ライブ映像配信イベント「HYPE」への想い by NOMAD POP

この度の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に遭われた皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。

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数ヶ月前、iPhoneの画面越しに映る隣国の姿を見て胸が騒ぎました。

なんだかこれは変だ。
恐ろしいことが起きている。
もしかしたら大変なことになるかもしれない。

そんな予感がありつつ、僕たちも、あなたも、多分日々に忙殺されていたと思います。

ウィルスの影響は瞬く間に日本全土に広がり、
想像より早い段階で私たちの生活に影を落としました。
できるだけ外に出てはいけない。
人との接触は避けたほうがいい。
そういった情報の中で、一際目立つものがありました。

「ライブハウスへの出入りは極力控えていただきたい」

騒動初期の段階で、感染源と推測されたこと。
いわゆる”三密”が重なる場所であること。
なにより日頃から暗かったり怖いイメージが強いこと。
はっきり言って、わかる。
矢面に立たされるだけの理由がたくさん揃っている。
もし自分たちが関係者でなければ、この報道をなんの違和感もなく受け止めていたかもしれません。

でも、それは起きた。

「ライブハウスは危険な場所だから、できるだけ営業を自粛してほしい」

人の命が関わっている。
だから経済活動は二の次で、みんなのために我慢しよう。
それは、わかる。
真っ当に感じられる。
けれど一方で揺るぎない事実として、営業ができなければお金が入らない。
お金がなければ経営を続けることはできない。
そんな状態がいつまで続くのかわからない。
今の支援制度では助かりそうもない。
生きていけない。
なんというか、おかしくなりそうな話です。

そんな中で聞こえてくる、
「ライブハウスはみんなに謝れ」
「無くなったって困らない」
「自業自得」
「他の仕事を選べ」
という言葉が、当事者たちを、出演者たちを、引き裂きました。

人が「生きたい」と願うことは、罪でしょうか。
あまり利益を得られなくても、誰かの喜ぶ姿に生きがいを感じ、天職とすることは贅沢なんでしょうか。
「これが自分の居場所なんだ」と感じた人々が、自分たちの預かり知らないなにかの力によって、それらを奪われることは、”仕方ない”の一言で片付けられるんでしょうか。

当然のことながら、苦しい状況にあるのはエンターテイメント業界だけではありません。
この影響下でダメージを食らってない人なんてまずいないと思います。
特に医療、販売、物流に携わる方々は最前線で戦っておられ、
休まることのない体力と精神を奮い立たせる姿には頭が上がりません。
しかるべき補償があってほしいと、心から考えています。

でも僕たちは、音楽をやっている人間です。
例えば学校や家庭や職場に馴染めなくて、ライブハウスに何かを見出した人間です。
最初はうまくいかなかった演奏が、段々上達して人に響く喜びを知ったり、
ちょっと怖い店長がいたり、時には馬鹿みたいに高いノルマを支払ってムカついたり、
若気の至りでアホみたいに酔っ払ったり、そのはずみで訳わかんないのに大泣きしたり、
たくさんのお客さんが自分の歌を歌いながら拳を突き上げてくれた瞬間に奇跡の存在を信じたり、
大好きだったバンドの先輩が一言も話してくれずに田舎に帰ってしまったり、
お互いを認め合ったライバルがいつの間にか音楽を辞めていたり、
一言で言い表せないけど、なんかそういう場所です。

仕方ない、で済ませられないんです。
なくたっていい、なんて思えないんです。
悲しくて悔しくて、自分の無力さが情けなくてどうしようもないんです。

歴史を紡いでいくこと、
文化を後世に残すことは、
エンターテイメントを守るためのとても大事な理由です。
でもそれもひっくるめて、いや、この際関係なしに、
大事な人たちが傷ついていたら飛んでいきます。
間違っていると思うことは、声に出します。
自分なりの方法で、自分たちの表現で訴えます。

僕たちの活動規模はまだまだ小さいですが、
ライブハウスで(細心の注意を払って)無観客ライブを収録し、ホールレンタル料を支払い、
ライブハウスからコンテンツを送り出すことが『やるべきこと』だと感じました。

この企画に協力してくれたpeetoLiz is Mine.ハザマリツシ
背中を押してくれたHYPE
僕たちに場所と言葉を与えてくれた下北沢BASEMENTBARに心から感謝します。
そしてなにより、ここまで読んでくださったあなたに、ありがとうございます

バンドとしては、画面越しでも伝わるものを作れるいいキッカケになったと思います。
まだまだ予断を許さない状況ですが、この経験を糧に色々発信していく所存です。
皆様の健康と安全を心より祈っております。
またライブハウスでお会いしましょう。
(収録は緊急事態宣言発令前、環境づくりに細心の注意を払った上で行われました。)

NOMAD POP

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