アルチンボルト展とベルギー奇想の系譜を見て

【過去記事移行:2017年10月01日 21時49分26秒】

お久しぶりです。Tomoakiです。

先日、会社からチケットをいただいて
アルチンボルト展とベルギー奇想の系譜を
見に行っておりました。


まずはアルチンボルト展から。
宮廷の演出家ジュゼッペ・アルチンボルト。
《四季》と《四大元素》は有名な作品で
本展覧会でも目玉になっている。

私とアルチンボルトの出会いは2014年。
嵐のアルバム「THE DIGITALIAN」のジャケットが
四季に似てるというところから
アルチンボルトのことを知りました。

その時はなんかすごい人がいるんだなという
あっさりした感覚だけだったのですが、
のちにこの人けっこうすごい人だと思うことになるとは...

彼の現物への探求力、
そして新しい発想を宮廷に送り続ける表現力と発想力。
それが凄まじいものだということをこの展覧会で
まざまざと感じました。

リアルさというのは表面的なものだけでなく
そのものの構造をもわかっているもの。

その美術界において基本的な定理は
アルチンボルトによって、
智を支配し、それにより政治・世界を征服するにまで
発展をもっていく。
大きな野望を当たり前のことから感じた瞬間。
それは彼が宮廷のアートディレクターだったからこそ
という部分はあったのかもしれないですね。

画像1

次に「ベルギー奇想の系譜」
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_belgium/chapter.html

【展覧会紹介抜粋】
現在のベルギーとその周辺では、中世期からの写実主義の伝統の上に空想でしかありえない事物を視覚化した絵画が発展しました。しかし18世紀、不可解なものは解明されていき、心の闇に光があてられるようになります。画家たちは夢や無意識の世界にも価値を見出し、今日もこの地域の芸術に強い個性と独自性を与え続けています。


視覚化できないものを視覚化していくという試みは
僕は興味のある分野で
その中でもとりわけ、負の感情や嫌なものというのが
視覚化されているのが多いなと感じたのが
この展覧会での僕の印象です。

負の思いやイメージというのは
僕の作品でも大きく占めているといいますか
もはやそれが表現の魂胆であって、
むしろいうと多くの人がそうなんじゃないかと
思っております。

人はやっぱり負の感情に興味があるというか
好きというか、どことなく切り離せない部分があるというか。
だからこそ、多くの人がこの展覧会にいたんじゃないかとも
考えています。

でもその負の感情のみではなんとも足らず
そこにスパイスを加えてくるのが、
かわいいキャラクターたちなのではないか
それがこの美術展に多くの人が足を運んでいた
理由なのではないかとも思うわけです。

画像2

あとこの2つの展覧会見に行って思ったことが
細かい絵画が多いということ。
細部を見るものが多い。
人は以外とごちゃごちゃしたイラストの中に
細かいストーリーを見るのが好きなのかもしれない
そう感じました。


僕もそろそろ、新作つくりましょうかね...
負の感情をあらわにする画造りをこころがけて...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?