レアンドロ・エルリッヒ展を見て

【過去記事移行:2018年01月11日 22時16分35秒】

お久しぶりです。Tomoakiです。

年明けましたね。びっくりですね。
本日は久しぶりに美術鑑賞に行ったので
そのご報告をしたいと思います。

先日、森美術館で開催されていた
「レアンドロ・エルリッヒ展〜見ることのリアル〜」を
見に行ってました。

レアンドロ・エルリッヒは僕も
アートプロジェクトを見る中でなんどもお目にかけていて
かつクリスチャン・ボルタンスキーに次ぐ
好きなアーティストのうちの一人です。

レアンドロ・エルリッヒ展について
下記展覧会の概要を抜粋したものです。

https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/LeandroErlich2017/
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レアンドロ・エルリッヒは、国際的に活躍するアルゼンチン出身の現代アーティストで、日本では金沢21世紀美術館に恒久設置された《スイミング・プール》の作家としても知られています。
大型のインスタレーションから映像まで、エルリッヒの作品は視覚的な錯覚や音の効果を用いて、わたしたちの常識に揺さぶりをかけます。一見どこにでもある見慣れた風景ですが、よく見ると、水がないのに舟が浮かんでいたり、人々がさまざまなポーズで壁に張り付いていたりと、その異様な光景に観客は驚きと違和感を覚えることでしょう。自分が見ていることは果たして現実なのか、という疑いを抱くとともに、いかに無意識のうちに習慣にとらわれて物事を見ているか、という事実に気付くのです。
本展は、エルリッヒの四半世紀にわたる活動の全容を紹介する、世界でも過去最大規模の個展です。新作を含む44点の作品を紹介し、その8割が日本初公開となります。作品を通してわたしたちは、見るという行為の曖昧さを自覚し、惰性や習慣、既成概念や常識などを取り払い、曇りのない目で物事を「見る」ことで、新しい世界が立ち現われてくることを、身をもって体験することになるでしょう。
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レアンドロ・エルリッヒの作品との出会いは
2年前、瀬戸内国際芸術祭に行った時のことです。
そこで女木島にある「不在の存在」を
見たことがきっかけでした。

今でも印象にあるのですが、
視覚に対する疑いと衝撃、無のなかに有を感じる感覚に
当時の私は度肝を抜いた記憶があります。

思えば、エルリッヒの作品はいつも私のなかで驚きでした。

同じ年の夏、越後妻有のキナーレに行って見た「トンネル」も
今だに記憶に刻み込まれている作品の一つです。

いつもエルリッヒのテクニックに引っかかるのは
どこかで視覚というものを絶対的に考える自分がいて
そこをもう後戻りできない自分がいるからなのでしょう。
そしてそれを用いて作品を作るからなのでしょう。

だからこそ、自分の視覚を一度疑って
新しい作品を作ってみたい。
そう思えた「レアンドロ・エルリッヒ展」でした。

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