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S16最終192位 毒漬けスタンダード

はじめに

皆さんこんにちは、氷点下です。今回はレギュレーションFの総まとめとして構築記事を残します。


コンセプト

・強いポケモンを強く使う
・定数ダメージを用いた確実な削り

構築経緯

現環境で強力なポケモンの筆頭であるBIG6のうち、カイリュー以外に対して毒びしが刺さることに着目し、毒びしから構築を組み始めた。
まず初手に出して毒びしを撒くポケモンとして風船最速キラフロルを採用。
次に毒びしとの相性が良く、環境トップのハバタクカミに対して無類の強さを誇る残飯毒テラスHDキョジオーンを採用。
そして上の2体とのサイクルやアンコールを絡めて赫月ガチグマを受けることができ、キョジオーンが不利なウーラオスや霊獣ランドロスに対して受け出せる神速地震羽アンコのノーマルテラスゴツメカイリューを採用し、ここまでを構築の軸とした。
4体目にはキラフロルが呼ぶ赫月ガチグマ、ブエナカミ、頑丈ブリシュラス、ラティラティ、アシレーヌなどに対して強い初手投げの対面駒として氷柱電気テラバ聖剣礫の襷パオジアンを採用。
5体目には対面、スイープ、起点作成の全てを高水準で行うことができ、軸のキョジフロルが呼ぶカイリューサフゴに対して強いブーストエナジー甘える痛み分けハバタクカミを採用。
ここまでで重いのが受けループ、トリルガチグマ、イエカシラであったためこれら全てに強く、前述のハバタクカミと攻守の補完に優れる剣舞アンコ水オーガポンを最後の枠に採用し構築が完成した。

個体紹介

キラフロル

ふろーる

キラフロル@ふうせん 草テラス
キラースピン/エナジーボール/だいちのちから/どくびし
臆病H132D124S252
H=16nー1
HB=A特化パオジアンのサイコファング93.75%耐え
HD=C特化ブリジュラスのラスターカノン87.5%耐え
S=最速

最強のキラフロル。BIG6全員に対して安定して役割をこなせるため多くの試合に初手投げした。
元々HDオボンキラフロルを使用していたが、赫月ガチグマに対して草テラスを切ると毎試合ノーマルテラスブラッドムーンを打たれたため風船で採用したところかなり使用感が良くシーズンを通して使用していた。
最速で採用することで最速ブリジュラスを抜けたり準速ウーラオスの上からエナボを打てたりと色々便利なことが多かった。技構成は最強技のキラースピン、連撃ウーラオスに打つエナジーボール、毒が通らない鋼毒タイプへの打点となるだいちのちから、特殊ポケモン相手にも毒びしが負けるセルフ毒びしで完結している。キラースピンはステロだけでなくやどりぎのたねやねばねばネットも解除できるので覚えておくとどこかで役立つかもしれない。
このポケモンで毒びしを撒いてからは安易に捨てるのではなくできるだけ残しておくことで、立ち回りの幅が広がったりTODで有利になったりする。

キョジオーン

しおづけ

キョジオーン@たべのこし 毒テラス
しおづけ/じこさいせい/まもる/みがわり
腕白H252D244S12
H=特化
B=11n
D=余り全て
S=同族意識

無限のポケモン。立ち回り次第で何倍も何十倍も強くなる。ガチグマやブリジュラスの登場で多少動かしにくくなったとはいえ、その圧倒的な耐久力は健在。数多の無対策プレイヤーが塩漬けの餌食になった。
技構成は塩漬け再生守るまでは確定でラストの1枠には詰め筋を明確にする身代わりを選んだ。
特にランド絡みの攻めサイクルへの勝率は凄まじく、このルールを通して片手で数える程しか負けていない。
このポケモンが無限であることは間違いないが、おんみつマントや身代わりなどを用いたメタを貼ってくるプレイヤーもいるため、選出画面でメタの気配を察知することが求められる。

カイリュー

でっかいりゅう

カイリュー@ゴツゴツメット 無テラス
しんそく/じしん/はねやすめ/アンコール
H244A252B4D4S4
H=羽休めの回復量意識で奇数
A=特化
BDS=余り

パルデアの王。キョジオーンが苦手とするウーラオスや霊獣ランドロスに後投げする。
定数ダメージで削った後のしんそくによる縛り、毒が通らない毒鋼タイプへの打点となるじしん、といったようにこの構築と非常に噛み合っている型だった。
対面駒のカミパオが苦手とするハッサムに対して滅法強い点も魅力的であった。
氷技持ちの連撃ウーラオスやスケショカイリューといった天敵の個体数が減少していたのはかなりの追い風だった。

パオジアン

ぱおにゃん

パオジアン@きあいのタスキ 電テラス
つららおとし/テラバースト/せいなるつるぎ/こおりのつぶて
意地A252B4S252
A=特化
Bー余り
S=準速

上振れの化身。キラフロルが呼ぶ赫月ガチグマ、ブエナカミ、頑丈ブリシュラス、ラティラティなどに強く、襷電気テラバで採用することで、テラス無しではキョジカイリューで受けられないアシレーヌも返り討ちにできる。キラフロルがブエナカミを呼ぶため先制技は礫一択。テラバを見せると聖剣や礫を切ってくるプレイヤーが多く、この技構成にしたことが勝ちに直結したこともあった。
上振れの化身と書いたが、最終日は信じられないことに半分ぐらいしかつららおとしを当てないというお茶目な一面も見せた。

ハバタクカミ

あまいたかみ

ハバタクカミ@ブーストエナジー 霊テラス
ムーンフォース/シャドーボール/あまえる/いたみわけ
臆病H36B204C12D4S252
HD=C特化赫月ガチグマのブラッドムーン+しんくうは確定耐え
B=できるだけ高く
CD=余り
S=最速

相棒。自分が書いた記事全てにこの「あまいたカミ」が入っている。対面性能、スイープ性能、起点作成性能、その全てがトップクラスであり構築に採用しない理由が存在しない。技範囲が非常に広いため、ドオーやドヒドイデといったハバタクカミに対する明確な受け駒が入っていない全ての構築に出すことができる。
相手のブエナカミをパオの礫やフロルで削った後に上から倒せるよう、最速で採用した。構築上身代わり瞑想カミが出されやすく、ほとんどがSを少し削っていたため上からシャドボを打つことで瞑想を許さずに狩ることができた。
鋼テラスアイへカイリューにあまいたができる点、ブリジュラスに強く出られる点を評価してゴーストテラスで採用した。

オーガポン(いどのめん)

ぽにお

オーガポン(いどのめん)@いどのめん 水テラス
ツタこんぼう/ウッドホーン/つるぎのまい/アンコール
意地H156A76B116D4S156
H=16nー1
A=11n
B=A特化カイリューのスケイルショットの乱数がズレるライン
D=余り
S=準速ウーラオス抜き

最高の補完枠。受けループ、トリルガチグマ、イダイトウ、イエカシラなどの対策必須構築に一体で強い点、水無効という独自の耐性を活かしハバタクカミと合わせて連撃ウーラオスを完封できる点などが補完枠として本構築と完璧に噛み合っていた。
裏から来る連撃ウーラオスは殆どがHABベースだったため最終日前日まではHBベースで使用していたが、水オーガポン+一撃ウーラオスのような並びが増えるにつれ準速ウーラオス抜きまでSが欲しくなる場面が多くなり、最終日に変更するに至った。

選出

①サイクル選出
キラフロル+キョジオーン+カイリュー

②対面選出
パオジアン+ハバタクカミ+オーガポン水

③キラフロルが初手に出せない場合のサイクル選出
パオジアン+キョジオーン+カイリュー

その他柔軟に

重いポケモン

・グライオン
水オーガポンの努力値をもっとSに振れば抗えた。

・地面テラススケショ地震カイリュー
キョジカイリューで勝てない上に選出画面で見えないため厳しかった。

Special Thanks

個体を提供してくれたのびた!?、てんじX
育成代行をしてくれたのびた!?、レヒレ
一緒に塩構築を使ってくれた零度ぽけ

そして最高のポケモン達

おわりに

ここまで読んでくれてありがとうございました。自分的にはかなり自信のある構築が組めましたが、忙しくて中々潜れなかったこともあり、納得する結果が残せなかったことがとても悔しいです。特に新学期が始まってからは2,30戦しか潜れず、十分な環境把握ができていないまま最終日を迎える形になってしまいました。ランクマへの取り組み方という根本的な課題が浮き彫りになったシーズンでした。今後も自分の生活と向き合いながらランクマで結果を残せるよう努力していきます。


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