記憶の薄い時代

私、成長してから童話を読み漁るようになった時期があります。

自分でも理由がよくわからないんですけど
それをして物語のパターンを掴んだりしていました

あの衝動は何だったんだろう?

そして、その頃の事を思い出そうとしてみたら

なんと図書室がどこにあったのか記憶が無い!

高校の図書室は思い出せた

でも、中学の図書室が…

本が並んでいた棚と、本を読んでいた机は思い出せる

でも、それが校舎のどこにあったのか
図書室の入り口がどんな感じだったのか

何故なんだろう?

何か思い出したくない事でもあるのか

理科室や美術室
家庭科室、音楽室は思い出せるのに
何故、図書室だけが?

最初にこの事をツイートしてからずっと考えているんだけれど
やっぱりハッキリ思い出せない

なんでなんだろう
謎だ

わからないと気になってしまう

その事を思い出そうとすると
頭に浮かんでくる事がある

あの当時、好きだった人だ

話した事もほんの挨拶程度で数回くらいしかないけど

心の中ではアイドルだった…

美しい少年で
上品な印象で
とても勉強の出来る子だった

でも、それ以外のことで当時の記憶は本当に薄い

いい思い出は無いな

思い出したくない時代みたいだ

辛い事あったしなあ

いや、それを言ったらずっと辛いか

まあそれはともかく

童話を読んでいた事とその人がセットで思い出される

その人にそういう本を読む自分をアピールしたかったみたいだ

あと、親のことも意識していた
親が好みそうな趣味だからだ

自分が本当に読みたいからではなかったみたいだ

実際、そのシリーズは似たような話が多くて
読みながら「よくあるタイプだな」
「またこのパターンか」などと
冷ややかな気持ちで読んでいた記憶がある

自分の本当の欲求から生じた行動ではなかった

何者かに操られているような生き方をしていた

だから、自分らしさを感じられなくて
記憶も乏しいのだ

ただ、彼に憧れていた気持ちだけは
本物だったみたいだ

卒業して彼と合わなくなっても、その後二年くらい、彼の事を思い続けていたから

ほとんど話した事もない人の事を

今とは思考の仕方が違っていた

半分、空想の世界で生きていたからだ

自分で設定した物語の中で生きていた

多分、現実が嫌だったからなんだろう

ずっと空虚だった

この思い出の旅はしばらく続きそうだ

思い出すといい何か鍵みたいなものがあるのかも知れないから