出るべき人と、黙っていた方が安全な人

前にあった会議では忖度して言えなかった

あれからずっと後悔していた

そして昨日、挽回するチャンスが来た

心臓ドキドキだった

また失敗したらどうしよう

でもやった

結果、成功だった

やっぱり私は、言うしかない人間の様だ

下手に黙らない方がいい


私は自分の影に怯えていたのだ

自分の影の中に潜んでいる闇の魔物に

魔物は本当は居ないのかもしれない

居るかもしれないけど

私が思っているより強敵ではないのかも


人には種類があって
大人しく黙っておくことで上手く切り抜けられるタイプと
思った事を言わないと上手くいかないタイプがある

見誤ると
大人しく黙っておく人の真似をして
大失敗したりする

私は自分の考えを出したら上手くいった


出しゃばりと思われる事を恐れて言えなかったけど
出なきゃいけない人間というのもいるようだ

仕方がない

自分のタイプに従おう

結果的にその方がリスクも少ない


悩んでいたが、覚悟を決めた

それにより、「出しゃばり」と思われてしまったり、
陰で嗤われたりする事はあるだろうが、それはもう仕方がない

どっちも取るわけにはいかないのだから

自分の使命に従うしかないよ


ああ、わかった

私が怖れていたのは

ヒソヒソ嗤われることだ

「なにあれ」って噂されたり

その空気を感じ取るのが恐かった

でも、そんなの完全に避け切るわけにはいかないのに
それで自分の行動をセーブしてた


他人を嗤う人の心理もわかる
それで自分の精神状態を保つ

一緒に嗤うことが仲間へのおべっかになることもある

嗤われた側は
「ああそうか」
と、その背景も含めて理解すればいい

ただこの方法、欠点がある

自信が無い時には出来ない
頭では理解していても「もしや、自分の側に重大な問題が?」という感情が邪魔をする


あともう一つの躊躇していた理由は責任問題

私が出ると、当然何かあった時に
責任を問われることになる

もしかしたら、罠かも知れない

身内にそれを指摘されて
萎縮してしまったのもある

そういうこと含めて
自分が出るリスクと戦わなきゃいけない

それでもやっぱり、出なきゃいけない役目だと感じた

この辺りの事情、わかってくれる人はほとんど居ないんだろうな…