よく言われる「今、ここ」がなんとキルケゴールと

「今ここ」

カウンセリングの資格を取るためのスクーリングで「今、ここを大事に」と言われて、
世間的にもかなり定着した感じですが

今回驚きました

「今、ここ」を初めに言い出したのって
キルケゴール?!

いえ、言葉自体は基本的なものだから厳密に初めを遡るのは不可能ですけど、人の心を考える場合のこの言葉に、キルケゴールが深く関係していたのです。

これを知ると
哲学を勉強する中で、掴みづらかった「実存主義」がまた身近になります。

実存主義は「今、ここにいる自分」というものを主体とするものです。

個人の「今、ここ」を大事に注目するということは

その当時、それまでの哲学で扱われてきた抽象的な概念での扱い方とは大きく違いました。

今、この瞬間、自分がここに居る

という、自分自身の感覚に注目することを
哲学の分野として捉えるということです。

それは後に、現代のカウンセリングの心理学にも深く関わってくるものなのです。

その意味でも「実存主義」という考え方は大変に画期的です。