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配信限定路上LIVE「FORWARD UNTO DAWN」を語る【楽団ひとり×矢口龍汰×ヒロキンスキー×加納譲治】

https://www.youtube.com/watch?v=RlqMSIalccs&feature=youtu.be

矢口: じゃあ配信始まったんで。まず楽団くんから。3月のライブがどんなもんかっていうのを知らない人に教えてほしいのと。あとクラファンやってるよ、っていうのと。いろいろ説明してもらえると。

楽団: まぁ10 年っていう区切りの節目が僕自身にいろいろ重なって。楽団ひとりとしてソロアルバム出してから10年経ったのと、あの3月からも10年が経ったというタイミングで、曲が10曲集まったのでアルバムを出そうと。

ヒロキン: 新曲が10曲できたんだ。いいね。

楽団: でもそれを届けに行くことができないっていう。流通を通して多くの人に聞いてもらうっていうよりかは、自分の手の届く範囲の人に確実に届けたいっていうのがあって。現場での手売りだったりとか、何かにかこつけて東京でライブさせてもらったりとか。2020年の正月くらいまではできてたんですけど、その後状況がかなり変わっちゃって。本当だったらアルバム自体も2020年のうちに完成するはずだったんですが、プライベートでも色々あって。タイミング失ったなと思ってたら、今度は逆にあれから10年っていうところで。 何かできないかな、っていう。それで配信ライブの案件にいろいろ関わらせていただいた中で、矢口さんの企画したゲリラ配信ライブがあって。

矢口:  "R"の vol.20 ですね。

楽団: 中瀬の街灯の下とかでやって。いつ誰が来ても逃げられるセッティングみたいな感じで。その時に技術を請け負ってたショータさんが、これポータブル電源だから、移動しながら出来るぞって言ってたのを覚えてて。それがきっかけというか。で、やっぱ10年たって街の風景とかも変わっちゃってるんで。このタイミングで。ここを分岐点にして。過去と未来を、同時に見渡すことが出来るんじゃねーか?っていうので、移動型の路上配信ライブ "FORWARD UNTO DAWN"っていう。

矢口: それがライブのタイトルだよね。 

ヒロキン: 日本語に直すとどんな感じになるの?

楽団: 「夜明け」ですね。夜明けに向かって前進、みたいな。

ヒロキン: あぁいいねぇ。めちゃくちゃいいね。 夕陽ではなく夜明けなんだね。太陽に向かって走っていくみたいなイメージなのかな?

楽団: まぁ個人的にはその、今見てるほうが前なんで。何かを指標にしてっていうことではないんですよね。とにかく前に踏み出している方が、進んでる方が前だっていう。そういうイメージすかね。実際にそれを軸にした曲とかも作ったりしてたんで。何か指標があって進むというよりかは、僕自身が今そういう状況なんで。進める方に進もうっていうことで。やってみようじゃないかっていう。今回の試みとしては、セットリストの頭からケツまでの演出を矢口さんにお願いしてるんです。僕自身を矢口さんが多分一番横で見てるんですよ。

矢口: ”R"は20回やってて、そのうち13回くらい楽団くんが出てて。

ヒロキン: そんなに出てんだ!

矢口: これが今回の配信ライブの予告映像なんですけど (背景が変わる) 

譲治: やべぇかっけぇ。かっけぇな。 

ヒロキン: (アルバムのタイトルを見て) ”NEXT DECADE" 次の10年ってことか。

楽団: 本当だったらこのタイミングで配信限定のベストアルバムを出そうかなと思ってたんですよ。"journey through the decade" って。ただレコーディングが間に合わねぇ曲が2曲ぐらいあって。まあ出せたら出すか。ぐらいなんですけど。とにかく矢口さんっていうフィルターを通して、僕を再構築する。石巻の街を再構築する。再認識するっていうのが、目指すところなのかなっていう。その中で、召喚獣として、譲治さんとヒロキンさんに声をかけさせてもらって。

ヒロキン: 召喚獣!なるほどね。やっぱりずっと繋がってるよね。なんていうか、俺なりのつながりもそこにあるから。この10年っていう中で。オレもすごく考え方も変わったし生き方も変わったし。音楽だったり演劇だったり、そういったものとの距離の取り方も変わったし。いろんな事があって、やっぱ自分も総決算というか、やっておきたいんだよね。この10年の決算みたいなことなのかなっていう気がするけど。決して勝ち負けとかではなくて。 やっぱりそれをするには人前に出て、板の上で何か見てもらって、ライブでしか得られない何かっていうものがあると思ってて。そこで何かやれるなら、俺にとってはすごくありがたいなっていう。

***

矢口: 2012年から石巻で音楽と演劇のイベント"R"をやろうとなった時に、ヒロキンと譲治くんが1回目から来てくれて。楽団はその会場になった IRORI とか ISHINOMAKI2.0 とかと関わってて。もう完全に出会うのが宿命だったみたいな動きをしてたんだけど。早速その次の回から参加してくれて。だから割とこのメンバーは"R"の初期から一緒に支えてくれて、一緒につくってきたメンバーと思ってて。

ヒロキン: あの時のライブやばかったね。プロジェクタでステージの背景にテロップとか映して。

譲治:やばかったね。

矢口: それで楽団くんから今回こういう路上の配信ライブをやりたいとなって、演出できませんか?ってなった時に、やっぱこのメンバーでやりたいなっていうのをすぐ思って。今回のアルバムのコンセプトを考えた時に、自分の中でストーリーがバーっていろんな曲で出来上がって。それでライブの後半になってヒロキンと譲治くんが登場して、一緒にコラボしてもらいたい曲がどうしても必要だなって。

ヒロキン: 街を回遊しながらやっていくんだよね?まだ具体的に何をやったらよいのか伝えられてないけど。俺と譲治が招かれるってことは、あの曲なんだろうな、とは思っているけど。

矢口: そうです。機材も台車に積みながらでミキサーを楽団が背負って、wi-fi と電源も持って動きながら歌っていきます。

ヒロキン: なるほど。歩きながらどこでもやれるっていうことか。

矢口: ずっと歌いっぱなしです。1時間15分くらいかな。駅前から、最後は中瀬の方まで行くんですけど、ずっと歌いっぱなしで。その場所を通るとか、この道を通るみたいなのに意味はつけてて。

ヒロキン: やっぱりそれは10年前の記憶と紐付けられていたり?

矢口: 楽曲と紐付けられていたりですね。今回その演出を任されたというところで、ライブ全体としてのストーリーは欲しいなと思っていて。ざっくり言うと、石巻が歩んできた道でもあるし、楽団が歩んできた道でもあるんですけど。1 回ゼロかマイナスみたいになって、そこからまた未来に向かっていくみたいなストーリーラインがあって。なので楽団にすごく無茶振りというか、辛い思いをさせる感じで作ってたりしてて。ここでこれ歌ってよ。みたいなのとか。

ヒロキン: なるほど。

矢口: あと楽団が普段ライブでは歌わないような曲とかも。この曲必要なんで。みたいにしてセットに入れてて。

ヒロキン: その辺のディレクションの匙加減っていうのはお互いに「こんなのよくない?」ってアイデア出し合いながら作ってるの?

矢口: とりあえずこれで。って俺から17曲くらい提示して。楽団くんが「えげつな...」って。 

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矢口: けど俺に頼んだってことはそういうことでしょ?って。

ヒロキン: まぁそこに17曲が必要不可欠なのであれば。えげつないけど仕方ないよね。

矢口: ヒロキンと譲治くんとのコラボの曲は、楽団がゼロになってから次のディケイド、次の10年に進むための1歩目になるきっかけとか転換点になる部分で、あの曲をやってもらうことになると思います。しかも中瀬で。

ヒロキン: いいねぇ。中瀬はエモいよね。かつて自由の女神が立ってたじゃん?自由の女神が津波を受けて、片足だけで立ってるっていうのが。あれエモかったね。

矢口: 中瀬に渡るための橋とかも、昔の内海橋からはもう渡れなかったり。新しく出来た橋を渡りながら歌う部分もあったり。

楽団: そうなんす。こないだしばらく行ってねーなーって中瀬の方のルート見に行って、クラファンの活動報告にも上げたんすけど、いまサンファンの保存を求める組織みたいなのがあって。時間軸としてはちょっと遡るんですけど、橋向こうの方では、外観は立派なんだけど基礎がダメだからといって壊される家が何軒もあって。無傷に見えるんだけど、基礎が腐ってたりとか。⻑くは持たないからって予算があるうちに壊しちゃうみたいなところが、いまのサンファンとリンクする部分があると言ってて。あの木造船も、内部が腐っていて。それを簡単に取り壊すんじゃなくて、それを何とかしたいっていう運動の投稿を見てから、内海橋の方に行って。そしたら僕はそこへのシンパシーみたいなものを、街そのものから感じちゃって。なんか橋とかも全然渡れるのに。区画整理だとか利便を図るっていう部分で、無機質にそれが上書きされていくのが、なんかすごいショックで。だからそういうところでも、俺はケリをつけなくちゃいけないんだろうなーっていうのはありますし。本当だったらここ使いたいのにね、っていうロケーションを矢口さんとも言ってたんですけど、そこにはもう重機入ってきちゃってるとか。

矢口: オバタっていうCDショップがあって、そこの壁にペイントがされてて。その前を通りながらこの曲を。ってのもあったんですけど、そこがこの2、3 日ぐらいで壊し始めてて。だから本当こっからあと1か月ないですけど本番まで、そういう意味でも結構ドキドキしてるっていうか。今のこのシーンがまだあるかどうか、わかんないという状態でもありますよね。

ヒロキン: 景色が本当に容赦なく根っこから激しく変わってるんだね。

矢口: "R" の Vol.14 かな?コモンでやったと思うんですけど。コモンも少しずつ壊し始めてて。いちお残ってるステージで他のゲストとコラボする曲もあったりはするんですけど。

楽団: コロナ禍も相まってとかじゃないとは思うんですけど、色々ここ1年ぐらいでバタバタと景色が変わってるとこ多いっすよね。サルコヤのシャッターが閉まっちゃったりとか。ステレオグラフって爆音のレゲエバーも建物の老朽化とマスターの高齢化に伴って閉店と撤退を余儀なくされたりとか。あとは飲み屋でいったらスイスイがなくなったりとか。

矢口: 結構この1、2 年で変わってますね。

楽団: だから言っちゃうと、それを書き留めておかなくちゃいけないと思って曲を書いたのもあるんですよ。ヒロキンさんは震災後の石巻を観察してきたと思うんですけど。

ヒロキン: そうだね。震災後の石巻しか見たことないね。 

楽団: ですよね。俺らはその前の景色も知ってて。どこを見てもまだ更地だったりとかってところに、営みがあった頃を知ってるし。それがいかに脆いかっていうのも。なんかねそれで、なんかこう、老害ぶりたいんですよね。

一同:  www 

ヒロキン: うるせぇ大人だなぁっていう。

楽団: そうです。そう思われる代わりに、俺がどこまでも最後までしぶとく生き残ってやるからな、みたいな。そういうとこはありますね。

***

矢口: このクラファンについてもう少し詳しく教えてもらえますか?

楽団: 結局言っちゃうと、CDとチケットの販路をクラウドファンディングのページにフォーマットとして代行させようっていう。それがまずあったんですよね。クラウドファンディングサイトでどう遊ぶか、みたいな。ひとつのアイディアだったのが、まさかの社会情勢で実用性が見出せることになっちゃったんで。それとあとはヒロキンさんがさっき言ってた、総決算ですよね。10年ってタイミングでいろいろ重なって。全部の時間が自分のものになったときに、何をするって。じゃあできなかったことをやってみようって。ひとつクラファンの説明文から言うんだったら、たぶん僕の周りの人って、逆境を楽しむことに慣れてるんですよ。

ヒロキン: あー。わかる。ドMが多いんだよね。

楽団: ドMですね。逆境の面白がり方がすごい上手なんで。それこそ知らない人は調べてほしいんですけど、ハコブネ。とか。イトナブが立ち上げたテイクアウト事業だったり。自主的に発進するっていう。既存のものを持ち込むんじゃなくて。無いならこっちで作っちゃえばいいじゃんみたいな。自分たちに使い勝手がいいように。そういうマインドがそもそも強いっていうところで、10年目を迎えようとしているところで、今度は目に見えない形で世界が壊れていく。建物は壊れないし、ライフラインが寸断されるわけでもないし、全然電波も届くし。っていう状況なんだけど、生活が少しずつ死んでいく。世界が死んでいくっていう中で、この逆境を俺なりに面白がる。そして俺がそれを面白がるための可動域として、自由を手に入れだぞっていう。

ヒロキン: やらない手はないよね。

楽団: やらない手はないぞと。フルスイングだと。ぶちのめしちゃうぞと。まぁ説明文にバァーって書いちゃったから、それこそ吐いた唾は飲まんぞ。みたいな感じになっちゃってるから、上手く説明できないですけど。とにかく、俺がいま面白いと思ってる人たちを集めて、逆境を楽しむぞっていう。

ヒロキン: 集まれー!祭りだー!と。

楽団: ソーシャルディスタンスを保ったままの濃厚接触ですよ。

一同:  www 

ヒロキン: だいぶ高度だねそれは。触らずに。ってことだもんね。 

楽団: そしてこれって前例がないと思うんですよ。試みとして。

矢口: それを3 月12 日にやるっていうのも、その日を選んでてっていうのが象徴的で。結構いま10年目の3月11日まで近くなってきて。なんかあの日から10年、あの日から10年みたいな。よく聞くようになってきたし、そういうイベントとか式典とかもめちゃめちゃ増えてて。まぁ仕方ないとはいえ、なんか地元にいる身としては、なんかちょっと違和感あるんですよ。10年って、ひとつの区切りでしかないし。っていうのがあって。でも楽団がそれを逆に3月12日に、次の10年、っていうのをアルバムのタイトルに打ち出して、街をライブして歩くってのが、そういう姿勢に対する面白い反抗だなって思ってて。俺はそこを面白がってるんですけど。そういう意味でも注目してほしいなって思いました。3月12日。 翌日に歩きますよと。夜明けを発見しにいきますよみたいな。

ヒロキン: これはやっぱり10年前のあの日を体験している人全員にとっての共通の話だよね。

矢口: 10年10年っていうけど。毎年ですけど。その日だけワーってなる感じがやっぱしてて。同じだし。っていう。3.12だし。3.13だし。

ヒロキン: そうだね。まぁ総決算っていうのはすごくいいなって感じする。全部ここで取り戻すみたいなね。配信を見る人って石巻の人だけじゃないと思うから、その人たちに伝えるために話すと、俺は何度も石巻っていう街に足を運んで、自分の培ってきた音楽だったり表現するっていうことだったり、板を作って板の上に立って、何かをやるっていうのを、あの日から1年後くらいに始めて。それまでは毎回スコップとか持っていって、ショベルで掻き出してとかやってたけど、そういうのは大体 3、4 回目くらいでなくなって。あんまり手伝うことがなくなって。ボランティアで来たけど、特にやることがないみたいな。それくらいのタイミングで矢口くんから、ちょっと石巻で面白いことやろうと思うので、人集めてなんか一緒にやりませんか?みたいに誘われたのが "R" のきっかけで。その頃は音楽をもう辞めようというか、もうこれ惰性で続けてたらダメだっていう時期で。そんな状態で最初の"R" やったらめちゃくちゃハネて。全員バーンって。そんで最後もしアンコールきたら、カントリーロードをオリジナルの歌詞にしてマイク回してやろうって。それだけ事前に決めてたんだけど、まさかのダブルアンコールが来て。そこはもうみんな誰も何も決まってないから、どうする?って言った時に誰からともなく、スタンドバイミーやろうぜ。いいねそれ!やろうってなって。そんでスタンドバイミーもマイクリレーで全員がその場のインスピレーションでフリースタイルで歌って。まためちゃくちゃバーンってなって。その時に見てくれてたちっちゃい子が「今までで一番楽しかったー!」って言って。「ありがとー!」みたいな感じで。言われた時に、あぁ音楽やっててマジでよかったって。

矢口: あれは本当に忘れられないよね。

ヒロキン: あれは凄い体験で。なんかもう笑ってもいいのかも。って言ってくれたのを鮮明に憶えてて。笑ってたら不謹慎みたいなムードがまだ少なからずあったから。でもあの日を境に俺ん中ではそういうのが外れていって。それからも何度も何度も関わっていく中で楽団とも繋がっていって。俺もラップ好きで。ブルーハーブに影響うけたっていう共通点が楽団とあって。あの人は札幌、平岸を代表してるみたいな。そんで楽団ひとりは石巻を代表しているっていう。その"楽団"のメンバーとして、俺が召喚されたってことだと思うけど。やる曲はやっぱり、あれだよね。


楽団: そうですね。"未来はあなたの手の中"

矢口: ワンパークの外で楽団くんと譲治くんとヒロキンが何となくセッションしてて。休憩しながら。その流れでなんかこう出来てった曲だなと思ってて。路上から出来ていった曲だなって。そんで、みんなそれぞれ住んでるとこ違うから、ヒロキンはお風呂で叩いて音源送って、譲治くんもギター送って、それに楽団が乗っけて。って曲ですよね。スタジオで録音とかじゃなくて。あの音質込みで、あの歌すごい好きで。

ヒロキン: あれ俺の生まれて初めての宅録だね。初めてガレージバンドにマイク繋いで。初めて自宅で録音した曲。

矢口: 当日はまさに未来を手の中に見つけるあたりでその曲をやる感じになると思います。ストーリーの流れとしては。夜明け前の真っ暗なところにいる楽団が見つけるというか。手の中にあったのかどうかみたいな。

楽団: 結構だからあの曲は作ってても面白かったすね。ラップも譲治さんと最初やり取りしてる中で、どんどん言葉が変わってきて。最初ほんと朗読みたいだったのが、2テイク目ぐらいで譲治さんが「いきなりこれラップになったじゃん。どうしちゃった?」みたいな。

ヒロキン: 譲治が歌うパートは譲治がメロディーを考えたの?

楽団: そうです。最終的に譲治さんのギターとボーカルの仮歌に俺が乗っけて、譲治さんに返して、本チャンが返ってきてみたいな。

矢口: あの歌詞自体も "R"のテーマになってるっていうか。最初の歌詞から。「あらためて ペンを手にしてみたものの どうも言葉になりそうもない」っていうじゃないですか。"R"も実際そうやってタイトルが"R"になったりしたから。だからずっとテーマ曲なんですよね。

***

矢口: そろそろ時間なんで、最後になんかあれば。楽団くん。

楽団: 何だろ。寿フェスでクラウドファンディングをやった時は41万円という支援を頂いて。どう使い切ってどう遊ぶか、っていう試みだったんですけど。僕やっぱ文化を継続していくのって、やっぱり収益が手元に残らなければ夢も希望もねーよな。っていう姿勢で。CD売ったり音源を形にしたりって言うところの根本なんですよ。それで、あいつ30にもなってラップしてる。って言われても全然恥ずかしくない、それでお小遣いくらいになってますもん。みたいな。っていう活動の中でのこだわりがあるので。もちろんこれも目標額いってもいかなくても、その中でちゃんと還元して、自分の手元にも残って、そういうことができる街なんだ、できる環境なんだ、っていうことを、証明していく試みでもあるし、俺がその矢面に立っていきたいな。っていうところがあるので。音楽やってることとか、そういうふうに遊ぶことをなめられたくないから。一つの結果として。このクラウドファンディングっていう、わかりやすいものを使って。まぁ投げ銭っていう形にはなっちゃったりするんですけど。でもそこで、結果に"共犯"してほしいな、っていうのはありますね。どこにも属してないけどあいつら、まとまった金集めて遊んで。売り上げで飲む酒はうめえな!とか言ってる。みたいな。

矢口: 打ち上げも配信するしね。"打ち上げ参加券"みたいなのも、クラファンの項目にあって。何よりも、また会えることが楽しみですね。久しぶりに。飲みましょう。じゃあそんなとこすかね。ありがとうございました。

https://camp-fire.jp/projects/view/363002

石巻、最初で最後のラッパーと”10年後の3月、配信限定路上LIVE”を共に作ろう



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