光るきみの下では僕は光れない


君はとても光り輝いている
僕はそれを一番近くで見ているつもりだ

僕は光るのを辞めた
なぜかと言うと君が光っているのを見て
僕は敵わないと思ったからだ
敵わないと思うのと同時に自分がしていることが正しいのかどうかがわからなくなったからだ。

そして僕は照らされるのを待ち続けた
待っているだけじゃ何も変わらないと思ったから前の光り方とは別に何か照らしてもらえる方法がないかと模索をした

そうしたら、僕を照らしてくれる別の光を見つけた
それに一生懸命になれば前の光り方を忘れられて新しい光のことだけを考えて、そして僕だけを照らしてくれるのだからそれでいいのだと思った

でも、それは間違っていたことに気づいた
新しい光を放っている間でも昔の光のことが頭の片隅にチラついてどうしようもないのだ

僕は昔の光り方を探す旅に出た
その間でいろんな仲間に出会った
昔の僕の光り方を知っている人だったり新しく出会う人だったり
僕の光る場所はここなんだって再確認した

だけどね、君が光っていると僕は自信がなくなってしまうんだ
君が光る度に僕は心が押しつぶされそうになるんだ
君が光る度に遠くにいってしまう気がしてそして僕の光り方が間違っていると言われているような気がしてならない


僕は光るのを辞めて爆発することを選んだ


僕の行方は誰も知らない

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