「あいつらは悪い奴ら」

ヘイトb1 前にも似たようなことを書いたことがあるんだが少し方向を変えて。ヘイトスピーチというとすごく強いイメージがあるが、同じメカニズムは偏見とか、ある種の社会運動とかにも働いてると思うので、けっこう汎用性があるのではないかと思う。
ヘイトb2 人間を何かの属性でグループ化すると、その中には必ずよろしからん奴がいる。そういえば「ズートピア」の主人公ジュディのセリフで「Gideon Grey was a jerk who happens to be a fox」というのがあったな。
ヘイトb3 たぶん、その人たちを直に知るかどうかが分かれ目なんだろう。メディアを介することで情報を得やすくなるのは確かだけど、こういう問題の場合、そのメディアを信用するかという別のファクターが入ってくるし、実際のところメディアはどんなにがんばってもバイアスから完全に逃れることはできない。
ヘイトb4 繰り返しになるけど、こういうのってヘイトスピーチやってる「特殊」な人たちだけのことじゃなくて、我々自身がごく気軽に日常的にやってる判断にもあてはまる話だと思う。私も他人事だとは思ってない。いつでも自分に「ちょっと待て」と言えるかどうか、「やっちゃったごめん」と言えるかどうか。そういう攻撃を受けたときに同じ手で反撃していないか。日々戦いなのだなあ、とかつらつら思った次第。

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