wixoss ディーヴァグランプリ 6th 決勝 みこみこvsアルフォウ テキストカバレージ
DIVA GP6th。
夢限少女杯2023の権利をかけた2回目の戦いである。
筆者は前回のGP5thで既に権利を取得しているため気合の度合いは周りとは少し違い、応援や援護をメインにしていた。
調整に調整を重ねた最強デッキを共有して持ち込んだが戦績は私自身がベスト16、もう一人がベスト8とギリギリ権利を得られず悔やんでいる中、一報。
「伯方シオさん、決勝まで行ったぞ」
「決勝は46熊君らしい」
ウィクロスでは有志の手によってオンライン環境が整っている。
ウィクロス集会所というところだ。
彼らはそこの住人でもあった。
何度もオンラインで対戦をした仲だし、仮にも副サーバー管理者なのでこの試合を見届けよう。
そう思った直後、こんなアナウンスが
「今回の決勝の対戦は後日の配信がないので〜」
耳を疑った。
正直聞き間違いだといまだに思っているが、その時は咄嗟にメモを取り出してその試合を記録した。
そんな1人のセレクターによる決勝テキストカバレージ初作成である。
試合の風景を伝えられていたら嬉しいが、何はともあれ最後まで読んでいって欲しい。
GP6th
環境は全体的には花代が多かったが決勝トーナメントに上がったベスト16の分布を見るとみこみこが6と圧倒的なみこみこ環境となっていた。
そんななか異彩を放つディソナ、フェゾーネ以外のルリグ達、アルフォウもまたその異彩の一つだ。
しかし筆者は知っている。DIVAでもオールスターと変わらずずっとアルフォウを使っている関西セレクターの存在を。
その力を世に知らしめて欲しい、そんな勝手な思いを馳せながら対戦を見守る。
環境トップのみこみこvs関西一のアルフォウ使い
みんなの予想の表裏それぞれのルリグが対面して決勝が始まる--
1ターン目
みこみこ側が先行を取ってスタートした。
アシストはみこみこ側が《エクス》と《メル》
アルフォウ側が《ウムル》と《メル》だ
みこみこ側がエナチャージ、グロウ。
《エクスエコー》にグロウして《Lovit//ディソナ》を捨てて3枚ドロー、《ワウルフ》と《イシガメ》を立ててエンド。
The順当な、先行のディソナデッキのお手本のような動きでエンドしたみこみこ側。
そして、ディソナが登場してからウィクロスセレモニーなどであまり見かけないアルフォウがどんな動きをするのだろうと観戦者も、おそらく対面しているみこみこ側のセレクターも期待しながらアルフォウ側のターンが始まった。
《バン//ディソナ》をエナチャージしてグロウ、ウムルのアシストを乗らずに《バクチク》を立てる。
《バクチク》でディソナを捨てて相手の《イシガメ》をバニッシュしてきたので流石に分かる、そう、ディソナ軸のアルフォウだ。
そのまま2面空いた状態でアルフォウ側のアタック。
1点目でライフから《バクチク》、2点目で《サーバント》がめくれる。
もし1点目で攻撃を止められるライフバーストがあれば…!
と観戦者達が思いながら見ていた、そしてみこみこ側が《Lovit//ディソナ》を《サーバント》で回収した直後
アルフォウ側「ルリグアタックします」
みこみこ側「受けます」
なんとみこみこ側ルリグアタックまでも受けて、奇しくも《開園の合図》がライフからめくれ残りライフが4枚に。
サーバントを引き込めないどころか4枚しかないガードできるカードがライフから1枚見えてしまい、貴重なバニッシュのライフバーストが空打ちに。
早くもみこみこ側が劣勢に見え始めた状態でみこみこ側の2ターン目が始まる。
2ターン目
まずはサーバントを引きたいみこみこ側の気合いのドローフェイズで2枚引いた後、グロウを行い、最初に《Extra》を1枚使った。
サーバントなどのキーカードを引き込むためのドローだろう、そう周りが思ったが、筆者はふと気づいた、1ターン目アルフォウ側がウムルのアシストに乗っていないことに。
そう、《Extra》を打たれた時、アルフォウ側は手札が3枚しかなかったのだ。
3枚の手札なんてみこみこなら余裕で刈り取れてしまう、ハンデス相手に序盤からすべての手札を刈り取られるチャンスを与えてしまって大丈夫なのか。
そう思いながら観戦しているとやはり強者は私達の一手上にいることが分かる。
アルフォウ側「手札の《アメーバ》を捨てます。手札2枚なので1ドローします」
ディソナで染めながらもディソナルリグを使わない利点
それはディソナ以外のシグニを無理なく採用できることである。
ただディソナにおんぶにだっこなだけではない、しっかりとした構築力によりハンデスを受けてもなお、手札3枚を維持するアルフォウ側。
ただみこみこ側もその程度考慮済といわんばかりにすぐさま《メル・リバイズ》に乗り、青いカードを2枚エナに戻してピースに手をかけた。
今やディソナピースの代表格となった《不穏☆FU☆ON!》だ。
《Extra》に続き、さらにドローを重ねながら《バクチク》と《ララルー//ディソナ》を出して1体をデッキ下に送り2ハンデスをおこなった。
さらに出した《バクチク》でもう一体をバニッシュして難なく3点を取る準備を行ったみこみこ側だが、盤面に《イシガメ》がない。
アメーバにより手札が3枚だったため《不穏》を受けて残り1枚のアルフォウ側。
なんとみこみこ側が最後の1枚を刈り取れるカードを引き込めずにアタックフェイズに突入した。
ハンデスしきれなかった代わりといわんばかりの《ララルー//ディソナ》でエナを一枚削ったが、アルフォウ側は考えることなく堂々の通し。
しかし、アルフォウ側もライフからサーバントが顔を出すだけで3点をもろに受けてしまう。
全く同じ状況、違いがあるとすれば
みこみこ側「ルリグアタックします」
アルフォウ側「ガードします」
そう、削り切れなかったあの1枚がしっかりと《サーバント》だったのだ。
まさに九死に一生、ギリギリの戦いに一息つく暇もなくアルフォウ側のターンを迎える。
ドローフェイズが終わり、先ほどの《サーバント》のライフバーストで《ムジカ//ディソナ》を回収しているため手札は3枚。
手元から《オリゼル》をチャージしてグロウ。
流石にアルフォウ側の手札がないので、《ウムル=ドロー》に乗って手札を補充していく。
事前に拾っていた《ムジカ》で1面バニッシュ、さらに引き込んだ《ワウルフ》でランサー、最後に《カゴメカ》を添えて2点の要求でアタックフェイズに入った。
根こそぎ手札を奪われて、選択肢の少ない2ターン目にしては十分な盤面を作り上げたアルフォウ側に対して、みこみこ側はアシストエクスに手をかけた。
《エクスクロスファイア》だ。
《ワウルフ》をバニッシュしてセンターと同じ色ではない、黒ではない2枚をエナから削り残りを通した。
《ムジカ》で空いた面は受けるものの、流石に《不穏》も打ってドローしたのだ、ガードはできる。
なんとかみこみこ側がライフを3枚残して3ターン目を迎えることとなった
3ターン目
さて、この3ターン目まででいろんな出来事があったがディソナのパワーはこれだけではない。
そんな思いの込もったグロウをみこみこ側が行い、lv3になる。
出現時のみこみこが2ドローさせるか、アルフォウが2ハンデスするかの選択。
この効果で色々な葛藤を生むのがみこみこというルリグタイプなのだが、今回は選べない。
アルフォウ側の手札が1枚しかないのだ。
よって選択肢無しでみこみこ側が2ドローを行った。
まずみこみこ側は手札から《バクチク》を出して1面をバニッシュする。
さらに《Lovit//ディソナ》を出してバニッシュを行い、《ミコオシ》を立ててアタックフェイズの宣言が行われる。
ミコオシのハンデスでのルリグアタック込み4点の要求だ。
ディソナシグニの除去性能に加えて青ルリグのハンデス性能を合わせたほぼ最大値のダメージを与えようとするみこみこ。
先ほど既に3点受けているアルフォウ側は受けきったら負けはしないがライフは0になってしまう。
まだlv3になれていないアルフォウ側が防御を切るのか、気合という名のライフバーストに賭けて通すのか。
そんな葛藤が起きているであろう中、追い討ちをかけるようにみこみこ側からみこみこ本体の能力である『次のドローフェイズを1ドローにするか、今1エナを支払うか』をアルフォウ側に迫った。
やはりウィクロスは選択の連続である。
アルフォウ側「次1ドローにします」
この選択が、今回試合の勝敗を分ける分岐点になった。
アルフォウ側は結局アシストなどを一切使わず総受けを宣言。
まず《ミコオシ》でハンデスされて手札0に。
そして1点目でめくれる《サルノテ》、手札が無いため不発になる。
2点目で《サーバント)が顔を出す。本日通算3回目だ。
少し悩んだが《サーバント》を回収。
そして3点目を受けてルリグアタックは拾ったサーバントでガード。
残りライフが1枚となり、文字通り首の皮一枚でアルフォウが3ターン目を迎えた。
アルフォウ側3ターン目。
アルフォウ側「2ドローします」
百戦錬磨のセレクターほど慣れている動きを急には変えられない。
みこみこの効果で1ドローになっているところに思わず2ドローをしてしまい、試合が一時的に止まる。
ヘッドジャッジの確認が入り、山札をシャッフルしなおして1ドローをやり直す形で試合が再開された。
結果的に何も起きていない、しかしこの終盤でジャッジが介入するプレッシャーはアルフォウ側に大きく動揺を誘うことになる。
しかし百戦錬磨、まるで動揺していないかのようにプレイを続行していく様は見ているこちらからは流石の一言だ。
エナチャージ無しでアルフォウlv3にグロウ。
まずグロウ時のバニッシュ効果で《Lovit//ディソナ》をバニッシュ。
続いて《メル・リバイズ》を乗って少ないエナを増やしていく。
そしてアルフォウ側がずっと使う素振りを見せなかったピースに手を伸ばした。
《instigate》だ。
相手の山札を8枚落としてこちらのトラッシュからディソナを2体蘇生、さらにディソナの数×5000のマイナスをかける。
ハンデス対面に安全に盤面を再現できるこれもまたディソナの代表ピースだろう。
相手の《ミコオシ》はパワー10000、ディソナ2体でちょうどマイナス10000だ。
《まほまほ//ディソナ》、《ワウルフ》を蘇生して《ミコオシ》をマイナス。
そして《ワウルフ》でランサー付与してアルフォウ側も気合いの3点を作り出す。
さらにドローで駆け付けた最強の防御シグニ、《エクシア》を場に出して《ウムル=クリアー》にグロウした。
相手の手札をすべて捨てて1枚少ない数を引かせる。
自分の手札をすべて捨て1枚多い数を引く。
さらに、ハンデス主体のデッキの天敵であるルリグ凍結が入る。
……だけでは終わらない。
続けざまにゲーム1を宣言。
相手の山札をさらに8枚落とす。そして《Lovit//ディソナ》などの火力カード3枚を除外した。
《instigate》で落として、《ウムル=クリアー》でドローさせて、ゲーム1でさらに落とす。
数えるまでもない、リフレッシュが起きた。
リフレッシュダメージでライフをトラッシュしてみこみこ側のライフが2枚に。
アルフォウ効果で1ドローを行ってアタックフェイズに突入した。
ライフ2枚に3点分の要求、サーバントを抱えていても致死圏内だ。
この脅威のリフレッシュこそアルフォウの強みだ。そう言わんばかりの圧が見える。
ライフ以外のカードは全部見えた。手の内なんて全部見られたも同然……
……そう、ライフ以外のカードが全部見えた
ということは、みこみこ側はこの時点で残りライフの中身が判明したのだ。
みこみこ側「通します」
アシスト乗らずの宣言。
それはライフに防御になるライフバーストが入っていると宣言されたようなものだ。
アルフォウ側はこの作り出した勝機を掴みきれなかったと嘆きながらのアタックだったのだろう。
そしてライフからめくれたのは《ミルルン//ディソナ》だった。
みこみこ側「手札3枚捨てないとアタックが無効になります」
アルフォウ側の手札は2枚。
……そう2枚だ。
「みこみこのドロー制限で1ドローを選んでいた」ため、2枚になっている。
あの時ああしていれば、あの行動をしなかったら
試合が終わった後に振り返ると出てくる後悔が、終わる前今この瞬間に脳内を駆け巡っていたかもしれない。
コストを払ってドローしていればアシストを乗らせられた。と
そしてみこみこ親衛隊で1枚捨ててターンを渡した。
4ターン目
しかしまだ諦めてはいけない。
アルフォウ側には登場して2年もたったがその防御力は現役のまま、最強シグニの名にふさわしい《エクシア》が場にいる。
さらに脅威のハンデスに対しては《ウムル=クリアー》でルリグが凍結済だ。
いくらでも勝ち筋はある。
みこみこ側も同じ意見だろう。
綺麗に耐えれた。しかしまだ負け筋は残ってる。
勝ち筋を拾うだけではなく負け筋を作らない。
しかし勝ちはしっかりと狙いに行く。
その答えにたどり着いたのか、まず《マチャフラ》で手札を循環させた。
そしてマチャフラの効果でシグニを凍結宣言。
《エクシア》の効果で全員起き上がっているため一見意味がないように見えるが、対象は取っている。
つまり、《エクシア》の効果が反応する。
アルフォウ側は《エクシア》の効果で《まほまほ//ディソナ》の正面のゾーンにアタックできないを付与を宣言。
続けざまにみこみこ側はエクシード4で《エクシア》を対象に、4エナも残っていないためデッキ下に送り込まれる。
そしてアルフォウ側の《ワウルフ》の前のシグニに《開園の合図》を使用した。
アタックフェイズに入りみこみこ効果で1ハンデス。
ライフ1に対して2点の要求を一切バニッシュせずに行った、勝ち筋を作りながら負け筋のエナを余分に与えない、最高の盤面である。
アルフォウ側はメルに乗れば守れる。
しかし相手のアシストメルもまだ乗っていない。
アルフォウ側はまだ山札も十分残っているため残り1枚のライフの中身はわからない。
……しかし、勝つなら。
この大舞台で賭けてこそ、強者というもの。
《ゼノ・クラスタ》で3ドローを行ってアシストを乗らずに攻撃を通した。
手札は増やした。
《サルノテ》、《エクシア》、トラッシュに《ペイラビ》がいるので《カゴメカ》、《グズ子//ディソナ》も回答だ。
ここまで舞台が整えば、デッキも答えてくれる。
そんな雰囲気のなか《開園の合図》を残して空いているところから1点……
……ライフバースト、《羽化》!
……しかし今エナに回答はない。
この1エナチャージ、《Lovit//ディソナ》か《グズ子//ディソナ》が……!
ここまで予選7回、本戦4回、ここまででセレクターもデッキも満身創痍だった。
エナチャージでほしいカードは見えず。
みこみこ側の勝利の雄たけびと共に
DIVA GP6thの優勝が決まった。
〆
振り返ってみると最強と名高いみこみこに対して善戦どころか勝ちの目すらあったアルフォウは今後様々な過去ルリグの希望となるだろうと筆者は感じた。
ディソナを使いながらディソナルリグじゃない利点を探す
まさにそのお手本のような構築は色んなルリグの参考になるだろう。
そして次の大舞台は九州杯、そして東京のGP 7th
ともに新弾のない、全く同じ環境での戦いとなる。
筆者もまたディソナだけではない、過去のルリグ達にもう一度目を向けながら、新たなデッキの開拓へと進んでいくだろう
さいごに
今回テキストカバレージを初めて書いてみたが、メモが不十分だったり、表現の難しさだったりの連続で改めて普段物書きをしている人達の凄さを実感した。
こんな拙い文章力でも見栄えができるほど素晴らしい試合をした
伯方シオ選手
46熊選手
に拍手を。
そしてカバレージ作成に協力してくださったぬめさんに深い感謝を。
ご視聴ありがとうございました。
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