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2023年を思い返して

ども。東京の大晦日は久しぶりの雨、最高気温が9度と寒めです。今年の夏は本当に暑かったですね。この「歴史的な暑さ」が来年以降も続くと思うと本当に嫌になりますが、それでもまだまだ生きていきたいと思っています。さて年末恒例のnoteでの振り返りをしていきます。

声出し解禁による楽曲制作の変化

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、今年はコロナが終息した年でしたね。だってマスク解禁が3/13だったんですよ。もちろん声出しNGの時期もファンの皆さんに楽しんでもらえるような曲作りに全力を注いできました。しかし、私の作風はお客さんにコンサート会場で大声を出してもらうスタイルの楽曲です。声出し解禁後、「ああ、私はこんなにストレスを抱えていたんだな」ということを実感しました。
声出し解禁の報と共に、発注される楽曲のほとんどが「コールアンドレスポンスを意識したものにしてください。」お任せあれ!!待ってました!今年書いた曲のほとんどがコーレス楽曲でした。特にSKE48のチームE公演のリード曲として書いた「声出していこーぜ!」はタイトルからして声出し曲でした。

さらに手応えを感じたのは、ももいろクローバーZに書いた「MONONOFU NIPPON feat.布袋寅泰」です。ももクロのライブといえばモノノフの皆さんの天地を揺るがすほどの歓声。長年封じられたその声を解き放つ楽曲をどうにか作りたいと考え、少し供給過多だなという自覚もありながらも初見でも声が出せるような楽曲をメンバーとのディスカッションを経て制作しました。その結果、初見の方々、さらには夏フェスでの対外戦でも盛り上がったということを聞きおよび、御役御免といった感じです。

他にもi☆Ris鈴村健一さん、ROF-MAOふぉ〜ゆ〜に書いた曲も声出し前提のものでした。(ふぉ〜ゆ~のライブでのファンの反応は最高でした。大爆笑。)色んな作家がバンバン出てきて自分もなぜか「大御所」なんて言われることも多くなってしまいました。本当にその呼ばれ方が嫌です。なぜなら全然大御所ではないからです。いうてまだまだ中堅。生き馬の目を抜く音楽業界でまだまだ頑張らないといけないな、なんて思っていますが自分の作家性で自信があるのがお客さんを曲に参加してもらう構造を作れることだと自負しています。今年の作品群はそこに向き合い実践できた年でした。とはいえその分課題は見えてきましたが。2024年も自分が得意な楽曲、そして今までやってこなかった楽曲へも挑戦して、色んなお客さんに楽しんでいただける制作ができるように邁進していきます。曲作りって楽しい〜。

海外に行きまくって得た気付き

コロナ禍で海外渡航がはばかられる時期が続いて、これまたストレスだったのですが大手を振って海外に行ける時代が到来したのでいわゆる「リベンジ海外旅行」に勤しんだ一年でした。プライベート、仕事含めて行った国、7カ国。マレーシア、チェコのプラハ、ハワイ島、韓国ソウル、台湾、ロンドン、パリ。どの国も刺激的な思い出がいっぱいでたくさんのインプットをしてきました。少し写真で振り返ってみます。お付き合いください。

マレーシアでは東南アジアの急成長と多文化の共存

バトゥ洞窟

チェコのプラハでは美しい建築と激ウマビール

ずっと飲んでた

ハワイ島では満天の星空、ダブルレインボー、ヘリから見た火山

運気が良くなりそう

ロンドン・パリは弾丸でしたが一日三万歩歩きました

なにやっとんねん

円高、不景気、先進国の中で上がらない平均賃金、K-POPの台頭などもあり私の中での「日本つら」感が日に日に増していました。2023年、色んな海外に行くことで少し客観的に物事が見られたらいいなあと思い訪問しました。確かに円が弱い。どこに行っても物価の高さに泣きそうになりました。欧米ではランチだけで4000円超えもザラです。アジア諸国のメガロポリス化も圧倒されました。しかし、どんな国よりも安全で清潔で他者への思いやりに溢れ、なによりご飯が美味しい日本。精密で高品質なアニメやゲームを作り、ファンが参加して成立するコンサートを作り上げる日本は唯一無二で本当に美しい。弱くなってしまったからこそ私も何かしらの要因の一つになって盛り上げていきたい、そんな気分です。年始から英語学習を毎日やっています。オンライン英会話も毎日することで最近では何の支障もなくコミュニケーションできています。でも正直まだまだで、2024年はもっと精度を上げていく予定です。英語ができることは目標ではなくて、ただの手段。できて当然だと思っています。喋れること前提で、私が世界でできることは何かを模索する日々になりそうです。(あ、大丈夫。絶対に政治家にはならないよ。)

加齢による、予測と結果の不一致

さて。ここからは加齢との付き合い方について書きます。この一年、急激に老けたな、と感じています。顔が明らかに変わった。もはや軽い醜形恐怖症みたいになっているのですが変な顔になってきたなと。多分来年の同時期はもっと老けているので今を受け入れないといけないな、と思いつつ抗うべく筋トレしたりしてますが。老けたのは外見の話だけではなくて、認知の歪みも発生してきたな、なんて感じています。自分が考えている予測と実際の体や心へのダメージが一致しなくなってきました。詳しく書くと、例えば「このくらい飲めば酔っ払い過ぎるだろうな」という予測と実際に酔っ払う結果が一致しない。更に、「あ、このくらい平気だよ」というストレス予測の結果、実際体がダルかったり心が重かったりする。「自分のことは自分が一番わかっている」なんていうけど、それは違うのかもしれない。自分は思うよりずっと脆弱だ。それを痛感した結果、最近は「メンテナンス」という時間を自分に用意するようにしています。サウナも旅行だってそうかもしれませんね。今までだったら「なまけ」だと切り捨ていたものを大切にしていこうと思っています。

タイムリミットとの戦い

そして、タイムリミットを意識する2024年になりそうです。愛猫ポンちゃんが次の3月で11歳なります。まだまだ元気でぴょんぴょんしていますがシニア猫です。そして両親もしっかり後期高齢者。会って話ができる回数も多くないかもしれません。先程はポジティブに書きましたが私が音楽クリエイターとしてお仕事をもらえるのも限界がくるかもしれません。プライベート面もずっと独り身ですが一人で乗り越えられるあれこれも限界があるかもしれませんね。40代、周りがバタバタとメンタルを崩していっています。鬱から逃げ切れるのかも謎です。飛びますが、地球規模だといつまで人間が住める環境であるのかもわかりません。色んなタイムリミットのカウント音が頭で鳴り続けている感覚です。しかし本当にありがたいことに、私には素敵な友人がいます。隠れて週一でやっているネットラジオのリスナーがいます。頼もしい仕事仲間もいます。そしてなにより、私は仕事が楽しい。音楽を作るのが本当に楽しいんです。毎回メロディを紡ぐ時、コードを作るたび、歌詞を書く時のワクワクは20代のあの頃とあんまり変わらないんですよね。それが非常に嬉しいんですが、逆にそれが楽しくなくなるタイムリミットもくるかもしれませんね。しかし、いつ来るかわからない「いつか」に怯えて絶望していても何にもならないですよね。今まで以上に今を楽しもうと思います。

終わりに

2023年は何かと皆さんと会えるイベントが多かったです。京都アニメーションの京アニフェスで10年ぶりに歌ったステージも光栄でした。2024年も久保みねヒャダのライブ、トークユニットgenEric genEsisのイベントなど直接お会いすることも多いと思います。是非会える時に会いましょう。楽曲の方も既に作っているものも何個かあります。賛否両論あるとは思いますが全く騒がれないよりはずっといいので是非よろしくお願いします。
ね。2024年なにがあるんでしょうね。ワクワクしますね!


来年もよろしくお願いします。


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