生成AIで統一感のある画像を作れるか―AIコラボアートの記録#1
課題:生成画像に統一感を持たせることができるか?⇒トランプの絵札を題材に実験
プロジェクト時期:2023年9月
Midjourneyを使った初めてのプロジェクトでは、統一感のある画像を生成することを実験しました。
最近「--sref」でスタイル参照をできるようになりましたが、それがまだなかった当時は、基準とする画像を「--seed」で参照してなんとか近いものにすることができました。
以下はプロセスと結果の記録。
基準となる♥のクイーンの生成
まず「ハートのクイーン」をプロンプトに含めイラスト生成。
このような感じで色んなクイーンが出現。
繰り返し生成した結果、こちらのクイーンを採用することに決定!
♦のクイーンは同じスタイルで生成できるか?
次に「ダイヤのクイーン」をプロンプトに含み生成。(まずシンプルなプロンプトで生成してみて傾向を見る…)
当然ながら先程のハートのクイーンとはまったく違うスタイルのものが出現。
♥のクイーンのイラストを参照+イラストスタイルを指定
ということで、先ほど生成したハートのクイーンのイラストを「--seed」で参照しつつ、イラストスタイルを指定(はっきりした線画、色味、etc)して生成。
繰り返し生成の末、なかなか良い感じのものが生まれた!
ちなみにスタイルの指定方法がわからない場合は、「/describe」を使用し、AIにイラストの特徴を詳細に説明させるとよい💡
上記のプロセスを繰り返し、♣と♠のクイーンも生成。
参照できる画像が2枚になったので、こちらはさほど難しくなかった。
モチーフごとにキングとジャック、最後にジョーカーを生成
♣♦♥♠のクイーンが出そろったので、続いてキングへ。
クイーンのイラストを参照+プロンプトでイラストスタイルを指定して生成、の繰り返し。
キングも良さげなものが出来たら、クイーンとキングを参照してジャックを生成。モチーフごとにこのプロセスの繰り返し。
細部の違いはあるものの、大体の雰囲気、スタイルは揃ったかな?
PhotoshopのAI機能が神がかってる
色味の調整などはPhotoshopの標準機能で行うことができる。
さらにすごいのが「生成」機能だ。
「生成塗りつぶし」で不要な要素の削除や新たな要素の追加、「生成拡張」で上下左右の見切れた部分にイメージを生成することもできる。
Photoshop様様。
私にとってAdobe製品は神様のよう…。
※伝統的なトランプのキング、クイーン、ジャックのモデルとなった歴史上の人物に基づいてキャラクターを生成しようとしたが、情報不足のため生成できず。代わりに架空のキャラクターで作成。
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