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拝啓、2年前の私へ 第1回(宇津木陽太)

 今回の部員日記は、理工学部3年 宇津木陽太が担当させていただきます。

 本日より、「最上級生を目前に、もし仮に1年次/2年時に戻るなら、何をするか」と題しまして、弊部3年生による部員日記連続投稿が始まります。1/26(金)-2/4(日)の期間で、毎日このテーマに沿った記事が投稿されますので、よろしければご一読ください。

 さて、連続投稿の栄えある第一回目を任されたわけですが、私の1年次 / 2年次を振り返ってみると、反省しなければならないことが山ほどあるように思います。しかし、これらを否定するのではなく、あくまで前向きに捉えて、そしてこれからの最上級生としての振る舞いを考えていくきっかけにしていきたいと思います。

 入学当初に戻ってみると、まず、「慶應義塾体育会ソフトテニス部」に入部するかどうかという選択があります。ここは「入部」を選ばなければ、部員日記としてこの先書く意味がなくなってしまうため、流石に「入部」を選択します。入部していなかったら、今以上に学部の勉強に専念して、成績優秀者に名を連ねていたかも、と思いつつ、入部したことに全く後悔はありません。

 さて、私は入部してすぐの新入生歓迎会において、「2部全勝賞」が目標だと発表したのですが、恥ずかしながら未だに達成できておりません(最高でも3勝でした)。もちろん、残り2回のリーグでこの目標を達成できるように練習するつもりですが、1年次 / 2年次でどのようなことをしていれば、これを達成、あるいは今よりもこの目標に近づけていたか、という観点から話を進めていきたいと思います。

 反省点がたくさんあるとは言いましたが、その大部分はこの一言に集約されると思います。それは、「練習が足りない」です。引退する時に言いたくない言葉ランキングNo.1ですね。単純に練習が足りないから、目標を達成できていない、近づけていないというのは、まさにその通りなのです。しかし、それと同時に、それだけで反省を済ませてしまっては勿体無くもあります。

 「練習が足りない」という言葉は、とても言葉足らずです。そこで、自分なりに練習にはどのような要素があるのか自分なりに考えてみました。
 練習においては、

→意識することを決める(仮定)
→その意識したことは正しかったのか(振り返り)
→その意識を続けるのか、あるいは変えてみるのか
(仮定→確信 or 仮定→別の仮定)

これらのプロセスを行う(=試行錯誤)、そしてこれらをどれだけ多く行うかが、技術的な成長具合に関わってくると思います。よく言われている、「PDCAサイクル」というやつに似ていますね(本質は同じはずです)。つまり、これらのプロセスのうち、どれかが不足したときに「練習不足」という状態になります。

 私が1年生の春リーグでは、初戦から出番が回ってきました。その試合にはなんとか勝利しましたが、自分たちと相手の両方がマッチポイントを握ったギリギリの試合でした。最終的には全5対戦のうち3試合に出番があり、初戦以外は特に自分の見せ場もなく負けてしまいました。
 ここは、今まで意識してきたことの振り返り、方針転換するかどうかの絶好のチャンスであったのですが、ここで一つ問題が発生しました。そもそも、意識してきたことが明確に定まっていなかったという問題です。明確に意識していたことはなく、とにかく練習に追いついて、先輩・OBの方々のアドバイスをそのまま取り入れて頑張って形にしよう、とがむしゃらにテニスをしていました。そのため、自分で考える、自走することができない選手になってしまっていました。

 ここで、自分はどのようなことが武器でどこが改善点なのかというのを、積極的に周りの先輩やコーチの方々からのアドバイスで洗い出せばよかったのですが、それをせず、現状に満足してしまっていました。結果、リーグ終わり(7月)〜合宿前(翌3月)までは全く成長がなく、ここの期間で少しでも成長していればと思うと、悔しい限りです(合宿でようやく目が覚めましたが笑)。

 合宿では、とりあえず何か変えてみようということでさまざまな試行錯誤をした結果、合宿特有の追い込み練習もあり成長できたと思います。合宿では、きつい練習がたくさん待っています。何かを変えなければ、練習についていけないため、自分の型にこだわっている暇はないのです。


現状に満足してしまった人の図

 まとめると、私は1年次に戻った際に、何をすればよかったというよりは、根本的には当時の現状に満足しなければよかったと思っています。まさかの「〜しなければよかった」という振り返りになりました。

 満足しなければよかったというのは、抽象的な振り返りかもしれません。しかし、細かく振り返ればキリがないので(心技体のそれぞれについての反省)、まとめるとこうです、というのをお伝えしたつもりです。

 もちろん、入部した瞬間から自分の目標を意識して、目標に対する差異を順序立てて解決していくのが理想です。自分はとりあえずテニスをたくさんしたいという思いの方が強かったので、そこまで考えが追いついていなかったです。これは、なかなか難しいことです。

 ですので、1年生の時期はせめて自分に満足することなく、常に進化していく意識を持った方がいいと思います。その方が、時間が無駄にならないです。僕は、1年生の半分くらいの時間を無駄にしてしまっていたと非常に後悔しています。

 これからは、改めて自分に満足せず常に高みを目指すという意識を持ってテニスに向き合っていきたいと思います。もちろんテニス以外にもそのような意識で取り組んでいければ、さまざまな物事に対する理解が深まると思います。
 間近に迫る期末テスト。準備不足に慌てふためいていますが、こういった意識で授業を受けていれば、と反省をしなければなりません。


 最後に、入部した当初は2年後に今の自分になっているとは、いい意味でも悪い意味でも想像できていなかったと思います。ここまで自分が変わった環境は今までで初めてですし、この慶應ソフトテニス部に身を置けていて幸運だったと思います。この部員日記は、最上級生としてソフトテニス部に貢献するために、自分が感じていることを伝えるいいきっかけになったと思います。


 ぜひ、次回以降の連続投稿もお楽しみください。


 長く拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。



 


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