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天使の里にフルチョイスをしに行った

記録がてら。6月の頭にフルチョイスをしに行ったため、ヘッダーのドールは既にうちにいるSDです。こちらもフルチョっこ。

75番くんが憧れだった。しかし思い描いていたイメージとはちょっと違うな……と思ったので見送りをし、近くのすみかで選べる58番でフルチョをしたのが去年の3月中頃。お迎えは5月の末頃。
そのSDに雨と名付け、一体でいいかなぁ~と思っていたのですが、仕事が立て込んだりなんやかんやで生きるモチベーション自体がめちゃくちゃ下がったため、6月に里フルチョイスを強行しました。

一応キャラクタードールなのですが、元ネタがマニアックすぎるし、元が二次元なのであくまでもキャラクター「イメージ」とし、似せるということについてはあまり重要視しないようにしました。これは前フルチョイスした時と同様です。
一応オーダーするにあたって重視したこととして
・腹黒な敵キャラ(いわゆる暗黒微笑系)なので、表向きのあどけない感じと裏側の不敵な感じを同居させたい。
・口角をにやっと笑う感じで左右非対称にメイクしてもらいたい。
・理想の75番くんを見つけたのでその子に似せたい。

うーん。こうして見ると結構贅沢盛りです。
ギャップ萌えが完全に出てしまっている。一回目の時は「ドールは顔を変えられないから表現できるのは多面的なうちの一面」とか言ってるくらいなんですけどドールに触れているうちに「もしかして盛れる?」とポテンシャルに気づいてしまったのでしょうか。
どこかで「二回目のフルチョは冒険して失敗する率が高い」ときいたんですけど、一回目のフルチョイスは大抵理想の予想を越えてくるから二回目は期待しすぎる、というのもあるんじゃないでしょうか。
左右非対称とか「こういうのもいいけど、こういうのはどうかな!?」で冒険もしてしまっているけれど。

前回はいつも穏やかな微笑みを絶やさないようなキャラをオーダーし、おおむねイメージに近いお顔でおいでになったんですけど、今回のキャラは表情の触れ幅が大きいのでどこを取り出すか、の時点で分からなくなってしまっている。
しかもマニアックキャラすぎる故、着彩画が一点しか存在せずそれしか提出できない、という苦難つき。

「天使の里にフルチョイスに行くんです」とすみかのスタッフさんに伝えたら色々とアドバイスを頂きました。実行したこととそうでないことがありますが書き記しておきます。

・二次元のキャラクターの場合はコスプレイヤーさんの写真が参考になることがある。
・描いて持っていくのがベスト。一から書き起こさなくても元絵に描きたしてもよい。
・(キャラクターの髪色がシルバーということを伝えたら)本当の銀色で描くと塗料に含まれている金属で色味が変色してしまうことがあるのでグレーや白黒を混ぜた毛並みで表現してもらうのがオススメ
・里はぱっぱっと決まっていく。

でもいくら早いといっても持ち時間は2時間くらいで、すみかとあまり変わらないそうです。里チョイスレポを見ていたら「30分くらいで終わりました」というのもあってめちゃくちゃ早い人は早くもできる……ということかな。

ということで
・チョイスしたいパーツのピックアップ
・元のキャラクターイラスト
・ドールのベースとなる全体の印象に近いメイクの写真(Instagramのワンオフから)
・細部の指定に近い写真。口元をアシンメトリーにしたかったので片方の口角を上げたメイクの写真を参考に持っていく

などを準備していきました。

当日、ものすごい雨。
特に関西方面はひどい、という予報で計画運休の話まで出る始末。
ちょっとウェットな話になりますが、持参してく予定の雨くんが「持ち出す時は高確率で雨。お迎えして持って帰る時も小雨だった」という雨男ジンクスがあります。

雨を通り越して嵐を呼んでしまった。

でも有給も取っちゃったし、しばらく仕事は休めそうにありません。土日の里の混雑は避けたい。そして、オーダーするのが早いほど手元に来るのも早いのです。もう絶対に行く~😭という頭にもなっていたので強行しました。
状況によっては里やボークスの店舗をお休みします、という予告が出ていたので心配していたのですが里は何とか開館していました。直前になるまでハラハラしていました。

とはいえ、この荒天。当然一番乗りです。2時間くらいかけましたが、その後も他のお客さんを見かけることはありませんでした。

本題のフルチョイスに移ります。すみかでのフルチョイスと同じく、どのくらい準備してきたか?ボディの目処などはついているか?などを確認。
こちらも何を訊かれるかが分かっているのでテンポがよい。
Gr男の子フェア肌、でも胴は13リバイバルボディというミックスにしました。脚も13リバイバルを考えていたのですが、Gr男の子と身長差をほんの少しだけつけたくて13リバイバルの方はもう少し小さくなります、ということだったのでそういう風に。
13リバイバルボディ、結構胸を張った感じというかGrボディが猫背っぽいのに比べてしゃんとした感じがしますね。一見気取った性格のキャラなので13リバイバルの方が解釈一致かも。
腕はGrとの対比も見たかったので13リバイバルにしました。
ハンド、里限定のハンドを一組にしましたが、今さら「フェア肌で共有できるし追加で青年調のを買えばよかった~」と思っています。

お顔は75番に決めていたので迷うことはなかったのですが、念のため!ということで58番と並べてもらいました。両方小顔タイプという感じで違和感なかったのでGO。

シュピッド加工をしてもらうため、羊角を選びました。欲しかったんですよね~。

まつげ。銀~ホワイト髪のキャラクターなのでホワイト系がいいな、と思ってあっさりしたホワイト系をチョイス。その時は選べませんでしたが、現在はやぎのオリバーくんに使われているばさばさのホワイト系も選べたり、重ね付けもできるようです。
まつげのカスタムは意外と簡単なのでメンテナンスの練習も兼ねて自前で重ねてもいいかもしれないですね。
男の子なので内側取り付けにしました。

アイ。正直、ピンとくるものがなく……。18mmの薄茶と16mmの金茶にしました。金色系の素敵なアイがいくつか手元にあるので、まぁいいかな。
16mmと18mmの印象の差はどうだろう?と思って取り付けてもらいましたが、18mmの方が幼げで理想に近いような。

ウィッグ。こちらもあまりキャラクターのイメージに近いものがなく……。メイクの参考にして貰えたらいいかな、とホワイト~シルバー系をチョイスしました。

さて、大トロと言っても過言ではない、メイク決めのお時間です。
二次元のキャラクター画(アニメ絵寄り)、ドールとして全体のモデルになるワンオフの画像、細かな部位の指定を用意しました。
ただ参考に持参したモデルさんの画像がボークス製ということは確実なのですが、光の加減などでメイクモデルにするにはちょっと見え方が変わってしまうかも、ということで色味についてはまた確認がありました。
あと「写真映えするよう濃いめにお願いします」と書いてもらいましたが、これ必要だったかな……。華やかなキャラだと思うので多少濃くてもいいんですけどね。

また全体の印象はあるとはいえキャラクターの配色に合わせて色味を調整する必要があります。眉などは寒色系のグレーで、と画像を持っていって指定しました。

目元はモデルになったドールを参考に、ただ分からないところがあるのでそこはアイライン長めなど多少アレンジを加えさせてもらいました。下まつげの色味は眉と合わせる。
下まぶたの涙袋表現はほぼなし。
目元グロスは下側だけ。これは雨くんと同じですね。

モデルの画像を持参しているとはいえ「全く同じ」にならないのは分かっているので、ドール全体の印象への抽象的な表現として「う、うぶな感じで」としか言えず、いやそりゃあんまりだと思ったのでかなり悩んで「幼い感じとクールな感じが同居する感じで……」とくくってみました。なんかちょっと違う気がするけど……。
腹黒、とか言っちゃうと視覚上の情報としてはそれも何か違う気がするんですよね。

そして、すみかのフルチョは結構「お任せ」が通ったりとかスタッフさん側から「こういうのはどうでしょう?」「これを参考にしては?」のように提案があったりしたんですが、里のフルチョはあんまりそういう「あそび」がない、ということに気がつきます。
細やかなところまですごく訊かれるし、確認されます。部位と部位の補完においてどうしたいかを尋ねられるし、「こういう表現は避けてほしい」というくらいの言い方ではなく「こういう表現にしてください」と断言する感じというか。
すみかの時はアドバイザーさんも知り合いのスタッフさんでフルチョイスがはじめてなのもご存知。「ふわっとしたイメージを一緒に用紙に言語化していく」感じがあったのですが、里のアドバイザーさんは「こちらが持っているであろう明確なイメージを具体的にしていく」ような感じです。
すみかの時は「とにかく可愛く!というお客様もいらっしゃるんですよ~」という話まであったのですが、里にフルチョイスしにくる人は気合いの入り方が違う傾向があるのかもしれません。
まぁ、この大荒れの日に遠方から来ている時点で「なんとしてでも理想をつくる」みたいな雰囲気が漏れていたのかもしれません。殺気だってなかったらよいのですが……。

でも一回目より「ドールとして表現されるキャラクター」の具体的な像があったのも確か。
「メイクの書き方はこうで、色味はどうしましょう?」と尋ねられた時、若干動揺してしまいました。この資料じゃ足りなかったのか……!?
結構メイクの色味迷うんですよね~。
個人的に、ナチュラルメイクの場合、色味はバランスや調和が大事だと思っているので部位ごとに細かく指定するよりメイクブックからまるっとこういう感じで、とまとめちゃった方がいいかなと思います。ただ目元に赤が欲しいとかカラーメイクだとこの方法は使いにくいかな。
前回はモデルにしたワンオフさんがホワイト肌&結構ピンクっぽい、ということでフェア肌に乗せた時のイメージ違いの可能性にかなり悩み、結局「ボーイッシュメイクの色味でまとめる」ということにしました。
メイクブックを出してきてもらい、薄オレンジにコーラルくらいのナチュラルな色味の子を「こういう風にします」とろくに考えずに指定しました。ボーイッシュといえなくもないような色味だったと思うんですが思い出そうとすればするほど心配です。
一応色味は全体の色味や雰囲気に合わせてください、と書き添えてもらいました。

口元。向かって左側を上げてもらうことにしました。一時期ゴマとか言われてた、黒でがっつり口角を書くのがあまり好きじゃないので線で書いてもらうことにしました。
縦線表現はなし。グロスあり。下唇にシャドウがあるとぷっくりしていいな、と思っているのでシャドウも。

チークなどもモデルを基準にしつつ、目元も合わせてメイクブックのブラウン~薄オレンジくらいでまとめたような気がするんですが変に「こうこうこうしてこういうイメージで」と指定するよりモデルの子に寄せてこの色味で、とシンプルに書いてもらいました。

最後にパーツ選択や記載に間違いや漏れがないか確認。
パーツ確認は確実なんですが、メイクについてはスタッフさんに逆に「変なところになりそうなところはないでしょうか……」と尋ねる始末。
「いいと思いますけどね~」との回答。そりゃそうだ。

最寄りすみかで受けとるため、全額前金。この瞬間のために働いているんだ……!!

前回はキャラクターのイメージからメイクを選んでいき、重視するのが圧倒的に キャラクターイメージ>元ドール くらいだったのですが、今回、キャラクターイメージと「こういう風にしてほしい」メイクイメージが五分五分くらい。
おかげでどんなお顔がくるのかハラハラです。

私自身はもともとリアル造型へのジャッジがかなり甘い部分があり、というか元が二次元だと具体的なイメージがわきにくいタイプで、前回はそれがうまい方に働いてくれたと思っているので、今回もそちらに賭けます。
もしも「このキャラクターはこういう俳優のイメージが」みたいに顔立ちへの明確な理想があればズレも発生してくるかな、と思うのですが、元がふんわりしてるだけにどういう風にきてもキャラクターとの乖離は発生しにくいんじゃないかと思います。そうおもいたい。
ただドールをモデルにだしてしまっているし、そちらの再現もかなり優先順位が高いのでどちらしか立たないのかも、とも思っています。
繰り返しのようですが、前回よりはドールとして表現される具体像があり、そちらとのイメージ違いが発生しないか?というのが心配の種です。曖昧だけど像がはっきりしている分が不安、というか。
紙に併記して書くので優先順位が伝わりにくかったのでは?という点も懸念点。
個々のパーツの描き方や色味を正確に再現してくれるより全体のドールの印象をモデルに近づけてほしい、と私は思うんですが、製作側としてはなるべくオーダーに正確に応えようとする姿勢を感じました。それはそれで誠実だと思いますけどね。

ということで現在お迎え待ち60日を越えました。今週中くらいに来るのではないか?ともうドキドキハラハラで体調を崩す始末。
何とか無事に生きて受けとりたいです。

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