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友達とは恋人とは

今日は行きつけのカフェに行ってきました。

マスターはゲイなんですけど、あまり公にしていないのか、お仲間が集まってくることもなく、静かに営まれている素敵な空間です。僕もこの空間がお仲間ばかりになるのはなぁと思い、親しい友達にも黙っているくらいです。

さて、今日も昼前に伺うと誰もいない様子。

「お久しぶりです。Google mapで見たら臨時休業になってましたよ。」
「マジ!?正月から変えるの忘れてた!どうりで少しお客さん少ない感じしたわ(笑)」

と、そんなことからいつものように楽しい会話が始まります。

久々に訪れて近況を一通り話し終わると、お客さんが僕だけなので、すっかりゲイトークが捗ります。

恋愛の話に盛り上がり、恋人に求めることや何を重要視するかなどなど、恋バナにありがちな話題がひっきりなしに交わされました。

友達や恋人に求めるものって何?

そんなところから真逆の価値観を知ることになりました。

僕は、一番に恋人と楽しみを共有できたらいいなと思っていました。もちろん、友達とも楽しい時間を過ごしたいと思っています。

しかし、マスターは、楽しいことこそ友達とするのが楽しいじゃん!って考えだったんです。恋人は、また違う感覚だというのです。

うーむ!なるほど!

確かに、僕の趣味や興味関心をすべて恋人に委ねるのは、ハードすぎるのかもしれません。恋人は、もっと日常というか、些細なことというか…生涯のパートナーとして人生を共にする関係なんだろうなと。

逆に友達は、自分の好きなこと”だけ”に付き合ってもらう関係なのでしょうか。マスターいわく、ショッピングですら友達と一緒に行ったほうが楽しいに決まってるということです。ほら、男女のカップルで、彼女の買い物に付き合わされている彼氏いるじゃないですか。

「恋人に自分の好きなことに付き合わせようなんて求めることが間違っていると思う。そんなの絶対に続かない。」

そんなニュアンスのことを言っていました。

さすが、長いことパートナーと付き合っている人の言うことは違う。

僕たちゲイは、結婚や子育てがない分、お互いの口約束で付き合いが始まり、親族に紹介することもなく、ひっそりとした世界でパートナーとしての付き合いをしている人が多いです。

だから、2人だけの時間や空間も多く、上手に距離を保つことが長続きの秘訣なのかななんて思ったりもします。

僕は、恋人という関係に自分自身を委ねすぎていたのかもしれません。

一概にどちらが正解というわけではありません。恋人となり得る相手との関係性によっても変わります。

ただ一つ言えることは、自分の願いを叶えてくれる人ではないことであることは確かかなと。

当たり前のようだけど、「彼氏とは○○したいな。」とか考えちゃうじゃないですか。

でも、それの有無が付き合うかどうかを決定づけるものなのではないのかもしれません。

どんなときも見守っていてくれているとか、誰にも言えないことを聞いてもらえるとか、あとは一緒にいて安心できるとか。

もちろん楽しいことも共有したいですし、それがなかったら寂しいけれど、自分のわがまま半分、相手のわがまま半分…そんなところでバランスがとれたら調和なんでしょうね。

友達とは恋人とは

また一つ、対人関係の築き方について練り直すことになりそうです。

結局、1時間半もの間、新たなお客さんが来店することなく、2人きりでたっぷりゲイトークを堪能しました(笑)もはやゲイバーではないか。あ~、楽しかった。

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