不思議の国のアリス杯東京① イベントレポート

1月9日
そんなお正月の終わり間もない時期でも囲碁を打ちたいという志が高い方たちにお集まりいただき囲碁ファースト飯田橋で行われました。

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12人ご参加していただきました。第零回優勝のシャインさんにもお越しいただきました。今回は年齢層が若手とベテランがはっきり分かれた印象で普段ない交流の場だったと思います。

予選で一番印象に残った対局は四回戦19路盤で小学生の女の子が青年の大石を終始攻めたててついには死にしてしまう碁でした。
観戦していても打ち方の気迫が伝わってきて見ていて楽しい碁でした。末恐ろしさも同時に感じました。

予選を終えて決勝に残ったのはこちらの四人
予選一位 シャイン選手
予選二位 富永選手
予選三位 なお選手
予選四位 大西選手
予選一位のシャイン選手は零回の優勝者として来ていただきました。
予選二位の富永選手は理科大囲碁部のOBで芝野龍之介やスタッフの大先輩です。
予選四位の大西さんは会場の囲碁ファースト飯田橋や千葉大会の会場の津田沼囲碁サロンでインストラクターをされてる方です。

・準決勝 
白 予選二位富永選手
黒 予選三位なお選手
この二人は予選一回線九路盤で対戦しておりその際は富永選手が勝っています。二人の打つ様子はまるで孫とおじいちゃんが打つような様でしたが眼差しは真剣でした。
対局後勝利した富永さんは「全然ダメでした。対戦相手が強かった。決勝はつぶれないように頑張りたい。」と語っていました。
なお選手は対局後には対局中の緊張状態とは打って変わって龍之介とボードゲームで遊んだりサインを書いたりなどし楽しんで遊んでいただきました。


龍ちゃん棋譜解説
白14まで、白は実利を稼ぎ、黒の模様が大きくまとまるかどうかの勝負になった。

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左下の攻防は黒が得をし、黒37まで、黒優勢。黒の上辺が薄いので、白はその薄みを付きながらヨセでの得を狙う展開になった。

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黒45がぬるく、Aのところに切って戦う図の方が黒は打ちやすかったはず。続いて黒47が地に甘く、白48とオサえてヨセ勝負に。白が半目残した。

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・決勝 
黒 予選1位シャイン選手
白 予選2位富永選手
シャイン選手は大西選手を降し決勝にコマを進めました。シャイン選手対大西選手は前回の零回の準決勝でも対局していた組み合わせでした。
シャイン選手対富永選手は四回戦の十九路盤でも対戦しておりその時はシャイン選手が勝っていました。
予選から含めると七戦目長い一日の最後の対局が始まりました。
シャインさんは終局後「中央の白四子を取り込み優勢を感じた。」と話していました。

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龍ちゃん棋譜解説
黒が序盤から三々に入り、黒の実利と白の模様が争う展開に。黒25から消しに行った手が機敏で、黒31まで白を左辺に制限することに成功した。

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白32では下辺の黒模様に打ち込みたかった。黒47まで、下辺の黒地が大きくまとまって黒満足である。しかし、黒49から切っていき、さらに激しく戦っていく展開になった。白56まで、乱戦模様でまだまだ波乱がありそうだ。

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黒63のカタツキはやややりすぎで、白64から白82まで、黒二子を抜けて白成功である。その直後、白84と中央の白四子を見捨てるのは判断が速かったように感じる。四子はもう少し活用したかった。黒85と四子を取り切り、その後順当にヨセあった結果、黒勝利に終わった

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優勝のシャイン選手と準優勝の富永選手に決勝大会にお越しいただきます。


今回のボドゲ会はitoとコヨーテをやりました。
また、紅白のかわいい碁石や南部せんべい(食べちゃって写真がありません)など差し入れいただきありがとうございました。

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次回、1月30日の東京大会②でお会いしましょう!

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