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不思議の国のアリス杯神奈川 イベントレポート

3月21日 春分の日
自然をたたえ、生物をいつくしむ日であっても碁が打ちたい12人が横浜囲碁サロン集まりました。
今回は、贔屓いただいてる常連の方々と若い選手の皆さんに来ていただきました。
三連休最終日に栄冠とともに期末の生活に向かっていくのはいったい誰か
大会が始まります。


今回は試みとして芝野龍之介の一人で大会運営しました。皆様のご協力もありつつがなく大会が進行できました。ありがとうございます!
発見もあった試みなので次回以降もっと良い大会になるとおもいます。

芝野龍之介一人回し回ということでスタッフはリザーバーとして大会に参加していました。スタッフの上田は一回戦目の対局が印象的でした。対戦相手とは鶯リーグというオンラインのコミュニティでネット碁を打つことはあったのですがリアルで打つのは初めてでした。検討はネット碁でもするのですがリアルのほうが圧倒的に楽でした。家から出ないで打てるのも楽ですが人と勉強するならリアルのほうがいいんですかね?目的に合わせて色んな打ち方ができればいいですね。

予選を終えて決勝に残ったのはこちらの四人

予選一位 坂倉選手
予選二位 わかめ選手
予選三位 よふ選手
予選四位 杉田選手

予選一位の坂倉選手 高校時代に全国優勝を二回
予選二位のわかめ選手 零回では予選一位通過
予選三位のよふ選手 アマ本都代表経験

準決勝

白 予選一位坂倉選手
黒 予選四位杉田選手

白の7.5目勝ち

坂倉選手の感想
狭い晩ならではの近接戦でしびれる碁
48から60で読みきれた
勝ちを意識した

決勝への意気込み
よふと再戦が楽しみ

芝野龍之介の棋譜解説
第1譜(1~19)
黒3から積極的に立ち回っている。白も8と真っ向から立ち向かっていく。白12は13など、焦点である左側に打った方が良さそうに見える。黒19まで左辺を封鎖できては黒が気分良い。

第2譜(20~46)
黒21に対して白は26と右上に手を戻していて忙しい。黒27から劫を仕掛け、黒好調である。黒41はJ8に切るなど、積極的に劫を争っていきたかった。黒45までのフリカワリになった時に黒41の石が価値の小さなところに来ているのがつらく、形勢が接近した。

第3譜(47~104)
黒47から左下の白を攻めるが、白60まで大きく生きられては黒が苦しくなった。黒47の前に61や62に打って様子を先に見た方が良さそうである。白62から66までが冷静で、白がそのまま勝ち切った。

決勝

黒 予選一位 坂倉選手
白 予選三位 よふ選手

この二人は四回戦で対戦していて坂倉が勝ちました。
あとで対戦することを考えてあえて検討はしなかったようです。

白1.5目勝ち

よふ選手感想
予選で5.5負けていて
同じくらいの感じだななとおもっていて
今回は石をとれた
最後は運よく残った

龍ちゃん棋譜解説
第1譜(1~38)
序盤は白が堅く打ち進め、黒は左辺に模様を張る展開になった。途中、白30はおとなしすぎで、32からデて行って反発したほうが良かった。白38から、右上の黒を攻めに行くことで貯めた力を発揮しにいく。

第2譜(39~102)
白44まで右上を荒らし、黒はその代償として45から白の眼を奪いつつ黒自身の眼も確保しに行く。黒47からの戦いはやや黒が有利そう。黒59は70や72のところにツいでいた方がよく、白70とキリが入っては白が打ちやすくなった。途中、黒69は上辺から利かすことができなくなるため、悪手だった。白102まで、中央の黒を取り込めては勝負ありか。

第3譜(103~152)
黒7まで中央を囲い、ヨセに突入した。白26は27に打つべきで、実戦は2目損している。白46からのワタリが手どまりとなり、最終的には白の1目半勝ちとなった。

優勝がよふ選手 準決勝は坂倉選手
おめでとうございます!

お二人には不思議の国のアリス杯決勝大会でお待ちしております!

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