FRIED DRAGON FISH(1996)
深夜ドラマ『La cuisine』の最終話だった作品(のちに劇場公開された)
料理がテーマとなっているこのドラマ、
岩井監督が過去関わった「オムレツ」(高田純次が別れた女房の味を再現しようと奮闘する話)
「Ghost soup」(‘成仏するためのスープ’を作るおかしな二人組と関わることになった男の話)は、とてもコミカルな作りだった。
しかし本作だけ、毛色が全く違う。探偵事務所が絡む、ハードボイルドな作風。兎に角、浅野忠信(当時19歳!)の存在感。青年の正体はわからないようになっているが、語らなくとも雰囲気で只者ではないことがわかる。
まだ岩井美学のようなモノは確立されておらず粗削り感は残るが、それを見る価値は充分ある作品。ラストのみっちょんの一言で、フフってなる(笑)
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