攻殻機動隊rise_01_ghost_pain_感想

この物語を見て感じたのは「最後に何かを決定するのはやはり自分の意志」という事だ。

意志は、肉体から返ってくる感覚や集積された記憶によって影響される。
少なくとも、寝不足の日に判断力は落ちるし、感情の抑制も効きづらい。周囲の環境によって人は能力を発揮したり、自己肯定感を

主人公:草薙素子は脳以外は全て機械。記憶や感覚にすらも人に介入される。
不正の操作の過程で、映画「攻殻機動隊」に登場した哀れな清掃員の体験を、主人公が体験していた。自分自身が見ていたものまでも操作され改ざんされていた。
しかしながら、主人公は不正を暴ききった。

この話は様々な人物の思惑が複雑に絡まりあっている。様々な圧力が主人公やそのほかの人々にのしかかってくる。
その中で、「正義」と思えるものをぎりぎり妥協できる範囲で実現したのが結末だった。
分かりやすくない複雑な状況、どこか解消しきらない状況、それでも何かしらの形で正義を行えた。
それは主人公が、それに向って歩みをすすめたからだ。
そして、それが明確で分かりやすい形にならないのは、その状況に関わる人物それぞれの決定した事も絡み合っているからだ。
様々な意見の合意として、現実がある。そして、その意見を決めるのは肉体や状況や集積された記憶による影響が大きいのだろうが、やはり最後に状況を決定するのは個々の意志なんだろう。

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