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連続note小説「MIA」

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連載小説:MIA(Memories in Australia) 【*平日の正午ごろに連載を更新します】  22歳の青年・斉藤晶馬は、現実から逃避するように単身オーストラリアへ渡っ…
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#Sydney

連続小説MIA | Memories in Australia.

 物語の舞台は2007年のオーストラリア。22歳の晶馬は、どこへ行き、なにを感じたのか?常に不安定な若者だった僕。今となっては、おぼろげな記憶。改めて掘り起こす記憶の断片。異国での十分な資金もない生活、日銭を稼ぎ続けることで糊口を凌いだ日々。それぞれのエピソードが繋がったとき、どんな物語になるのだろう。ぜひご一緒に。(※この物語は実話に基づいたフィクションです) Where did Shoma go and what did he feel when I was 22 ye

連続小説MIA (70) | Chapter Ⅳ

晶馬自身もそれを考えていた。なぜオーストラリアにやってきたのか?元々は、うまく行かない現実から逃げるように海外へ出たことがきっかけだ。全く知らない場所に行けば、その変化がなんとかしてくれるのではないか、と期待していた。自分が直面している課題があり、その解決には地道にどうにかするほか方法はなかったのだろうが、僕は逃げた。自動的に問題が解決される、そんなことすら願ってもいた。その動機があまりに恥ずかしくて、ジェイコブには正直に話せない。晶馬はすこし考えた挙句に、「僕もジェイコブと