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【東京から】東北新幹線で走行中の新幹線の連結器が外れる。一体何があったのか?

 今日の8時7分頃、JR東日本の東北新幹線 古川駅から仙台・東京方面に約6キロ進んだ宮城県大崎市三本木で、東京行のはやぶさ6号とこまち6号の連結器が外れ、緊急停車した。けが人はおらず、停車したことによる低調不良などもなかった。この影響で、東京ー新青森間が約5時間ほど運転を見合わせたが、午後1時12分頃再開した。
 事故は朝の東北新幹線で発生。盛岡発東京行のはやぶさ6号と秋田発東京行のこまち6号が、盛岡駅で連結後に東京方面に走行。盛岡駅での連結に問題はなく、17両編成の車両は盛岡駅発車後に遅れなく通常通り走行。宮城県大崎市の古川駅を通過し、南へ6キロ先の宮城県大崎市三本木の線路上で走行中にはやぶさ6号の最後車10号車とこまち6号の先頭車11号車の連結器が外れた。外れた時の速度は時速約315キロだったという。幸い脱線することはなく、外れた瞬間に非常ブレーキが掛かり停車。はやぶさ6号は第4三本本トンネルに1号車から7号車の車両が入る状態で停車。約300メートル後ろでこまち6号が停車した。外観の緊急点検で、車輪や連結器には破損や異常はなく、また停車中も車内空調は動いた。事故車両は点検後にはやぶさ6号・こまち6号の両車両共に自走運転で仙台駅に移動した。
 今回の事故で東北新幹線は事故直後から午後1時12分まで運転を見合わせた。影響は4万5千人に登り、さらに東北新幹線の運休列車が72本、遅れた新幹線が35本出たほか、秋田新幹線や山形新幹線も東北新幹線区間を走行できなかったため、区間内で折り返し運転を余儀なくされ、遅れや運休が発生している。一番大きかった遅れははやぶさ8号で、最大5時間51分遅れが出ている。JR東日本は今回の件を謝罪し、東北・秋田・山形新幹線で併結運転を行っている全96の新幹線の連結器において緊急外観検査を実施するとした。その上で「緊急点検を速やかかつ確実に実施するとともに、原因究明を行い、必要な対策をとってまいりま す。多くのお客さまに、ご迷惑とご心配をお掛けしておりますことを深くお詫び申し上げます。」とコメントしている。運輸安全委員会は、今回の件は鉄道事故や重大インシデントとしては捉えないとしている。ある鉄道会社の関係者は「かなり珍しいケースで、走行中に連結器が何故外れたのかが分からない。鉄道安全の為にもこれから原因を追究していく必要がある」と話した。(記事文作成:運営記者)


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