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ドクターイエロー引退に国交省大臣「非常に寂しい思い」

 JR東海・JR西日本が14日、新幹線の検測を行う923型車両「ドクターイエロー」を引退させることに関して、14日の国土交通省大臣で記者から引退に関して質問を受けた大臣は「非常に寂しい思い」と答えた。また合わせて、「新幹線は非常に長い歴史がありますが、鉄道事業者が原因の死亡事故はゼロ。その安全の根幹にドクターイエローの活躍があったからではないかと思います。そういう意味では本当にご苦労様という言葉を掛けたいと思います。」と話した。 
 斉藤 鉄夫国土交通省大臣は、鉄道ファンとしても知られている。鉄道ファンとしても、当時0系からスタートし、現在700系モチーフの車両になっているドクターイエローを見ている大臣。運転ダイヤは非公開のため、見ようと思ってもどこに行けば見れるような新幹線ではない点に触れ、「思わぬところで、思わぬ形で見ることだった。見ると幸せになれるとよく言われますけど、自分自身の気持ちも[ラッキー]という気持ちになった」という。締めには「我々を楽しませてくれて、お子さんたちに大きな夢を与えてくれたのと、新幹線の安全に大変大きな貢献をしてくれたことに対して、非常に感謝の気持ちを送りたいと思いますし、これからも今の営業車両を使っての検測は引き続き行う、西日本が持っているT5編成が令和9年まで東海道新幹線の部分も含めて運用されるということで、しばらくはまだ時々見られるかもしれませんけれども、それを楽しみにまた新幹線に乗りたいと思います。」と記者からの質問に答えた。
 923型ドクターイエローは、700系車両をベースとしてして作られた検測用車両で、東海道・山陽新幹線を走行。走らせることにより、線路のゆがみや架線の異常、信号が正しく受信できているかなどを検査していた。 JR東海が所有するT4編成は2001年9月から運用が始まり、2005年に登場したJR西日本所属のT5編成の2つで交互に走行しながら10日に1回の頻度で検測を行っている。その2つの車両から得られる検測データで、新幹線の安全・安定輸送は確保されていた。ダイヤは公開されておらず、ドクターイエローを見ると幸せになれる新幹線として有名だった。今回、車体の老朽化を理由に、JR東海は来年1月、JR西日本は27年をめどに引退するとしている。JR東海は、引退を前にイベント企画を実施するとしている。詳細は後日発表される。(記事文作成:運営記者)

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