真剣に向き合う恵方巻き

今朝もやっぱり日陽との別れとかその後について無意味にドギマギしながらの朝を迎えた。
垂とも別れた後の朝だし仕方ない。

とはいえ、さすがに落ち着いてきてはいて、割と普通に日中は仕事をしていた。
けど、昼休憩してる時とかは3連休に岐阜に行こうか、行くならどこ回ろうか色々考えていたし、
Twitterだらだら見てたら函館本線の廃線が決定した旨のニュースを見かけてしまい、北海道にも行かなくては!となった
同時に、北海道に行くなら風雨来記の過去作もやらなきゃじゃん!となり慌てふためいてしまった。
プレ値の中古品をポチりかけたけど、そもそもプレ2持ってないことに気づいて止まった。
別にまず行ってからプレイするのでもいいだろ全然。
それはそうとプレ値のつくものではあるわけだし早めにゲットしないとだが。

夕方仕事の合間に、節分だし恵方巻き食べないと、もしかしたら夜になったら売り切れてるかも、と思い最寄りのスーパーにだけ出かけた。
売り切れどころか売り場の雰囲気変わるくらいたくさん並んでて、節分に対する見込みすごいな…とシンプルに思った。売り切れんの?これが?
1番中身の充実してて長いのを買った。それだけじゃ物足りなかった時のためにイワシ三貫もついでに買った。

3年前、NOROSHIでご加護に預かってから恵方巻きを食べるのはとても大事にしているけど、
昨日垂からさんざん伝承や伝統について教えてもらったあとなもんだから余計に丁重にこのしきたりを遂行しようという気持ちが強かった。
朝に和樂Webで節分の発祥についての記事を読んだのもある。

で、とにかく正しい恵方を調べて無言で食べてよそ見をしないようにテレビ類も消して、ひたすら真剣に今後のこととか考えながら食べた。
初詣より真剣に、どんな人生にしたいかとか熟考したと思う。
今年曽祖父母の仏壇で手を合わせただけで寺社仏閣の類には行っていないけど。
風雨来記にあてられてむちゃくちゃブレている今の俺の将来設計だけど、なんかちょっとだけ建設的に物事を考えられた気がする。

ちなみに恵方をスマホのコンパスで調べたら、どういうわけか普段作業と食事をしている机にいつも通り座った向きがそのまま真正面で、本当に普段の向きで食事をした。
かなり変な感じだったな、今まで恵方巻きを食べると言ったら棚の普段見ない部分とか部屋の角とかを凝視して吸い込まれそうになる感覚があるのに。
机には三次に行った時、観光案内所で配布されてた地元を歌った演歌のカセットテープがおいてあって、その表紙?カバー?の女性とずっと目が合っていた。

夜、垂ちゃんのトゥルー√を完走した。
やはり差分は少ないんだけど、逆に告白よりも前に訪れる小さな差分が結構嬉しく感じるようになった。
あとやっぱり、ヒロインの魅力は何回目でも褪せませんね本当に。
急にふて顔になるところ何回やってもあぁ…!と思いながら目線を逸らしてしまうし、そのあとボイス再生し直してしまうね。つづら姫のとことカウンター2回押すとこ、たまらん。
日陽√みたいに告白のロケーションが変わるものだと思ってたからマジでビビったけど(小分けにせーぶしているのに)、ちゃんと幸せな返事をもらえて心底よかった
まさかそのままその場所で、、、あのような、、、大胆な、、、いやでも本当に良かったな、それはそれで垂との関係っぽいと言うか。
ユルく生きるって決心するのが宅配の描写なのもなんか等身大な感じして良かったな〜

少し遡って2周目の猿啄城展望台で、固有の立ち絵になったあたり。
この時、初めて気づいたんだけど、このゲーム、現実に存在する場所の中に彼女らがいる演出だから心がいい意味でぶっ壊されてしまうんだ…!と気づいた。
全く気づかなかったけど、以前心が破壊されたエヴァのエンディングも全く手口は一緒だし。
パワポケやその他のギャルゲーをもしやってたとしても、舞台は現実のどこにも存在しない世界だから(そうじゃないゲームも当然あるだろうけど、聖地として描かれるか実写かには大きな差があると思う、俺は鉄オタだから余計)、
彼女らの報われないその後に心を痛めてもギリギリ復活できてたけど、
それが現実と完全にリンクしちゃうとここまで人ごとと思えないというか、感情移入しきっちゃうんだな、と思った。
俺はここまでずっと名前をデフォルトの榊千尋のままプレイしているのに、千尋の流石に現実では言えないクサいセリフにフフっと笑っちゃったりしているのに、
千尋の行動発言感情が完全に自分ごとになっている。
もちろん、日陽や垂についても一緒で。
本当にある場所に行って本当に思いうること言われたら、それはもう本当じゃん、というか。
自分のいるこの場所←そこと地続きのどこか←を訪れるヒロイン達←が抱える哀しい事実←によって起きてしまう別れ、という笑えるくらい簡単なロジックで、
それが俺の心の中に深く入り込んで俺の情動の栓をガバガバにしている事に、
猿啄城展望台からの眺めに完全に溶け込んだ垂の姿を見て思った。

欲を言えばED後、デスクとの電話の後に、日陽と同じように一言でいいから垂ちゃんの声が聴きたかったな〜

アルバム取得率が100%になっていて、日陽で見ていない部分が何なのか?と思っていたのが単純に途中までトゥルー√進めてノーマル√に落ちた時に得られる表情差分かもって事に気づいてしまった。そうじゃ無いかもしれないけど。
でも俺はのひコンの順位差分を信じ続けるぞ……!

とはいえ、俺はUNDERTALEでフラグ折れてるのにAsgoreとMercyできると思い込んで小一時間戦闘を継続したことがあるから、ほどほどにしないといけないが。
あの時ほど純粋に「もういい、殺そう…」と思ったこともないよ俺は。


それが時間の経過によるものなのか風雨来記をプレイした経験の蓄積によるものなのかは分からないけど、
確実に、心がどうしても落ち着けなかったり、種別のつけ難い情動がとまらなくて立ち上がってしまったり、という事が少なくなってきた。
もちろんこのままでは生活ができない(マジで)のでいいんだけど、ここまでハマりにハマったコンテンツも、ほんの少しずつではあるが「飽き」に近づいている寂しさも感じる。
もとより諸行無常、みたいな事に俺はめっぽう弱いから、
幼少期に、何の思い入れもなかった電子レンジがある日新品に変わってて廃品回収に出したと母親に聞かされただけで号泣したことがあるし、
今日の昼も、ひとつ薬を飲み切って入れ殻捨てるだけでなんか若干寂しい気がしたし、
寂しい思いしたがり、と言うとちょっとキショいけど、結局俺はこの感情が1番好きなのかもしれない。

ともあれまずは函館本線に乗りに行かないとな…新得のほうにも行かないとだし。
いやどの話題に戻ってんだ…

明日からはちありに会いに行きます。
唯一初見プレイで一切遭遇しなかったのでめちゃくちゃ楽しみ、今度はどう寂しくなれるだろう。
もう絶対あんな悲しい体験嫌なのにあの体験がまたできると思うと最高すぎてめちゃくちゃ楽しみ。
排反すぎるけどどっこい同居するんだよなぁこれが。

皮算用:済