変わりたいなら動かないとらしい

(起きてからお昼ご飯までの日記。風雨来記プレイと大喜利会とで話題が違すぎるので日記を二つに分けています)

朝起きたのが9時前。
昨晩はちありに受けた衝撃が大きすぎて寝たのが3時くらいだったので、ちょうど寝過ぎず寝足りているというほどでもなく起きれたかな。
寝る前に種蔵でのちありとの最終日のやりとりを3週くらいやってしまったので、起きてもなお頭の中に「さよなら」の声が鳴り続けていた。
なので起きてから30分くらいはただ愕然と「岐阜…」と思うだけの時間だった。

米を炊いていなかったので納豆とチーズとヨーグルトだけ(だけ?)食べて、一旦外出。
最寄の眼鏡店でハズキルーペ買って帰った。
朝一開店したての眼鏡屋、って経験にない事すぎて振る舞いが全くわからなかった。
お店側もそうだったみたいで、この休日に学生みたいな身なりのやつが開店一番入ってきて、店内に一通り一瞥をくれたあと「ハズキルーペください」と言い出すとは思っていなかったと思う。
お互い変に丁寧に会話しつつ、色や倍率を、年季が入って綺麗ではなくなっちゃってるけど、良いものっぽいメガネ置きに実物並べて説明してくれた。
お店に対してここから湧く愛着もあるんだろうけど、もう全く用事がないな…

帰ってコーヒーを淹れ、腰を落ち着けて、メインシナリオの分岐としては最後、ちありトゥルー√をプレイし始めた。

もう彼女の秘密については知ってプレイしているから、違和感なく話そうとしてくれている様とか、
同じようにバンダナを渡してくれているところとか、いじらしくて仕方なかった。

しかそ、途中全く新規に1スポット増えたのには驚いた。
しかも水着???の撮影??????
ノーマル立ち絵の差分の時点ではなんとか正気を保てていたけれど、ポーズとられてからはもうダメだった。
一旦落ち着かないと可愛すぎて気がおかしくなる!と思い真上を向いて太陽の写真を撮って落ち着かせた。
ピース似合いすぎるな…
その日の夜の記事に、月子さんからのゴゴゴゴゴ…!って感じのコメがつくのもお約束ながら、なんかそういうライトなエンタメが風雨来記の中では新鮮で嬉しかった。

ちありノーマル√は総じて、仕事と恋愛を天秤にかける事をテーマにしているなー、と感じていた。
だから、トゥルーではそこどっちも得られてホクホク、なちありと東京に住む感じのシナリオを想像していた。

甘かったな…
これは俺じゃない人がプレイしていたらそうじゃない事もあったと思うけど、
けど俺は、仕事を取り切ってちありとの未来が確保できるとたかを括っていたし、恋愛をとっても農家の話が出てきた時????となった。
俺、全然農家になるとかは絵空事というかあり合えないこととして考えてたな…軽んじてたということになるのか…

ふと、ノーマル√の時からあったちありのセリフ
「変わりたいなら、自分から動かないと」というセリフが思い起こされた。
風雨来記の核でもある方々を旅して記事を書くという仕事は、いつしか当たり前というかそこだけはアイデンティティだから譲らなくていい部分だと思い込んでいた。

ちありの話しぶりはいつも軽やかで、楽しく前向きな気持ちで聞ける。
けど、実はものすごく力強い決断を随所でしていたんだよな…
何より見ず知らずだった千尋を信じて…そしてメロメロにさせてあげる、とまで。

とてつもなく、自分から動いていた。
ふわふわと岐阜をぶらついているように見えて、こんなにも…。

その事に気づいたのも、ちありが意を決してプロポーズしてくれた時だったしな…
紛れもなく最大の変化だ…
トゥルー√のエンディングが見られることが既に確定しているだろう、そのタイミングで初めて、足並みを揃えて会話を読み進められたと思う。
一緒に島根で家業をしよう!という気持ちで。

昨日の衝撃が強すぎて、ちありがその明るさの裏に強さを持っているのは、
別れでもって千尋のことを応援する、という決意があるからこそのものだとばかり思っていた。
けど、何よりも自分の幸せのためにこそ、一番力強く動ける子なんだよなー!

渋川デスクに電話で突撃してるところも、そう思うともう微笑ましくて仕方なかった。
俺は自分の気ままに動けることが好きだし、多分千尋もそうだろうけど、こんなにも引っ張ってくれる事がまんざらでもなく、幸せに感じられる子がいるなんてなあ。

最後の笑顔が眩しくて、それも幸せだったけど、それと同時に、風雨来記の、ヒロインと織りなすストーリーのあらかたを読み終えてしまった寂しさも猛烈にあった。
千尋としてのモノローグには、ちありとのストーリーを3人の中で最後に読むことを予測していたかのような、旅と出逢いに関するまとめもあって、
もう心はめちゃくちゃだった。

毎度感じている事すぎて書いていなかったけど、エンディングが良すぎる。
風景はもちろん、曲が…悲しくても幸せでも、なんでこんな切なくなるんだ。
日陽の√以外ではエンディングがタイトル画面の前に最後に見るものだから、もう終わってほしくない!と思いつしがみつくのがエンディングしかない。

しがみついてもエンディング終わるので、これから俺は何を…と思いつつ、
この日のために用意しておいたパスタソースをレンジにかけた。

スーパーで買っておいてあった「絶望スパゲティ」。
絶望してても美味い、というネーミング、良いよな。
そう思って買い、せっかくなら絶望してる時に食べようと置いてあった。

風雨来記の、ヒロインとのコンテンツの終わり。
向こうしばらくこれ以上の絶望が思いつかないこのタイミングこふさわしい。

よくソースを絡めて…

実食。

…。

何ということもなく、普通の値段相応の美味しさだった。

ちょっと気取って食事に理由をつけたくらいじゃ、写真にとって記事にできるほどの体験はできないな…。

何とか風雨来記みたいな人生にしたいものだけど…
やっぱ、変わるためには自分から動かないと、なんだよな。

皮算用:済