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さらば、赤線レンズ (ブログ№13)

 キャノンのカメラを持つと、どうしても赤い線が入ったLレンズが欲しくなります。それは、赤線なしのレンズより写りが良いということもありますが、何よりも「俺はLレンズを使ってるよ」という、ステイタスと言うか、自慢というか、虚栄心のようなところがありました。
 理由はともあれ、赤線が入ったLレンズは、0が一桁多い高価なレンズになります。
 今回売却したのは、一眼レフ時代のEFレンズになります。
 そうなのです、かつてキャノン派だった私が常用していた、一眼レフのレンズ群たちです。

 つまり、一眼レフカメラ本体を含めて、いわゆる、ミラーありカメラシステムにお別れを告げたのです。
 それぞれに愛着のあるレンズでしたが、最近はほとんど出番もなく、防湿庫に鎮座するだけでした。
 この三本のレンズの中で、一番高値が付いたのは、「EF24-70f2.8L」でした。

 主に「EOS5DM4」の標準レンズとして使っていたのですが、写りも良いけれど、結構重いレンズでもありました。
 マーク4で撮影した多くの写真は、このレンズを使ってのものでした。

能登半島にて
1万年の歴史が眠る湖 水月湖

 「EF70-300」 この白色レンズは、より高価なレンズとして、ステイタスでもあり、私は一本は白色レンズが欲しいと、当時一番安い白色Lレンズとして、このレンズを購入したのです。

 それ以来、クソ重いこのレンズは、白色Lレンズと言うだけで、存在感を示していたのです。
 しかし使われることはあまりなく、この2年ほどは出番もなかったと言えます。
 フードを逆さまにレンズに付けて防湿庫に入れていたら、レンズの重みでフードが割れてしまうということもありました。
 ステイタスだけで防湿庫に眠らせておくよりも、誰かに使ってもらうほうが、レンズも幸せでしょう。

「70-300」で撮影した、カラー写真です。奥飛騨にて

 「EF24f1.4」 このレンズは、実質星空撮影用でした。スナップではほとんど使ったことがなく、夜だけが出番のレンズでした。
 天の川の多くの写真は、このレンズで撮影したものです。

 F1.4の明るさは星空撮影にはうってつけなのですが、開放だとサジタルコマフレア(コマ収差)が出るので、結局f2.8くらいに絞らないとだめなので、f1.4はあまり活かせませんでした。
 それでも星空撮影の歴戦の勇士には間違いないですね。

子の原高原にて

 何よりも、マイナス37度の厳寒に耐え、オーロラを撮影したレンズでもあります。

カナダ イエローナイフにて この夜はマイナス37度でした


 と、それなりに思い出のある赤線Lレンズ群ではありましたが、今回、意外と感傷的にはならずに、お別れをしました。
 それにしても、一眼レフ時代のレンズはみんな重たかったですね。よくもまぁ、こんな重いものを持って歩いたもんだと思います。
 特に「70-300」付けたならば、2キロにはなったのかなと思います。
 この年齢になると、「軽さは正義」ですね。

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