ボイスフレンド「僕から君へ」 記録

※覚書程度
※体験してから月日が経ちすぎ問題

ー・ー・ー・ー・ー・ー・
要約すると
筋書き上の人生ではなく、自分だけの白鯨を追い求めて、辛くて苦しい現実世界を生きていこう
前向きで、優しくて厳しい。
今回の体験型は嫌でも「君」を自分自身に擦り合わせてしまうからこそ考えさせられる。
私はどうやって生きていけばいいんだ………

同じぐらい今回の物語で訴えてくるのが
目に見えるものだけが全てではない」というテーマはウメツ大先生のコンテンツにおいて重要なんだろうな…とより感じました。
梅津さんが脚本演出された「解なし」でも
目の前で繰り広げられている物語と同時並行で
反対の意味もあるかもって考えさせられるというか…上手く言えないけど。
こういう気づきって
同じ脚本家のものを読む面白さかも…?

あらすじを読んだ時点で
なんとなく結末は想像できたから
外の世界に連れ出して欲しいと話してくれる声や
やってみたいことを話してくれる度に
胸が苦しくなる……
けど私は筋書きされたルートを
歩いてる。しか歩いてない。しか歩けない。

このいい意味での窮屈さに
すごく脚本家の手のひらで転がされてるーーーーー

必要以上にゆっくり階段を降りて
最後、外に出たらところで
どの声よりも無機質な「終了しました。」の喪失感、外に放り出された感じ。

コーヒーの味も、ポップコーンも
私の故郷も何も紹介できてないよ…
音声ガイドで没入体感ドラマだからこそ
本棚での「僕」との会話も、その時に目に入った本も
その時考えたさせられたことも全部「自分だけのもの」の思い出になるような気持ちが、劇場での観劇した時に受け取るよりも濃く思えた。
何十、何百と用意された「僕」なのかも知らないけど文喫で私と過ごしてくれたのはたった1人の「僕」というか…
そういう感傷に浸りたくなる素敵な時間でした。
梅津先生が意地悪なところが、
終わった後にぞっと押し寄せる切り離せない現実世界にいる自分の人生。
僕を連れ出すことは出来なかったけど
またいつも通り1人で辛いことが待っている世界で
白鯨を見つけて、自分が自分である理由(壮大…)

旅行の棚での会話が好きだったなあ…
故郷の本を探す時間。
普段だったら、旅行のコーナーに立ち寄っても行きたい場所を手に取っていたから。
気付かされた気持ちと探す新鮮な時間を思いながら僕に紹介したいな…って胸を弾ませる分、とっても苦しい

ボーナストラックとは言わないけど
指定された場所に行かなかった時に聞ける無機質な「禁則事項〜」ボイスがあるの凝ってる!!
(意図せず指示された棚の読み取りが出来なくて
結果、上手に音声が流れなかったけど)(優しい文喫のスタッフさんがもう一度聞き直しさせてくれました)


キーホルダーの音声も購入して、拝聴しましたが
あれはちょっと物語を忘れた頃か
自分が生きていくのに行き詰まった時に
聞きたいなぁ…苦しいけど。

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ここからは文喫を含めた感想になりますが
たまたま体験日が雨が降る静かで少し暗いだったので、ディストピア世界観ともとてもマッチしてた!
ドラマの主人公になった気分(浮かれすぎ)
入店が初めてだったのもあって、
オシャレなレイアウトやコメントを見る為にきょろきょろしたり、本棚に気が向いてしまったりで「僕」との会話がだいぶおざなりになってしまいました、、、
リピートできて良かった、、、

本屋さんに入場料?本読んでいいの?って気持ちでしたが、とても素敵な空間でした。
ボイスフレンドでの体験中に目に留まった本を実際に買いたくなるし、本を読む習慣をくれるきっかけになる場所だなって
ただ、心とお金と時間に余裕のある人の空間とも思えたのでそんな大人になりたいです。頑張ります。

本棚ジャンル分けも
興味を惹かれる工夫がされていて、ついつい手に取ってしまう…!
今回の脚本は、実際の本棚を見て構成されたものなのか、もしくはキーワードになる本をご自身で指定しながら物語を構想されたのか…?
今回のボイスフレンドに合わせて本棚のラインナップを変えているのかも気になるので
機会を作って、改めて文喫に遊びに行きたいなと思います。

文喫のあの閉鎖的な空間で聴く物語だからこその
良さが活かされた世界観だったと思いますが
とはいえ、なにかしらアーカイブで聴ける方法があるといいなと思いました。勿体無い!
願わくば、本にして売って欲しいです。「僕」が生まれる前日談とか世界観が描かれた小説が読みたいです。梅津先生、ご検討よろしくお願いします。

素敵な体験をありがとうございました。

あと毎度思うけど
梅津さん声の芝居がうますぎる…
揺れ動く僕の口調や心情を声だけで話してる表情が思い浮かぶの特殊能力。

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