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Humanwelfareを求めて

「humanwelfare 人間福祉」を私たちが生活している地域社会を軸にしながら考察していくことに致します。地域と行政という枠の設定でこの作業を進めていきますが、あくまで地域(生活者と環境)が主体となりこれを行政がどのようにサポートしていくかという視点を維持し地域主体がどうしたら本当の主体となりうるかを問うていきたいと思います。これは単なる夢物語なのでしょうか。そうではありません。本当の地域と行政の働きがそこにあると考えます。

まず、「人間福祉」という「福祉」についての広い意味の内容について、
段階的に解説を加えながら解き明かすことにいたします。この議論は今後とも完成を目指して構築を続けます。表現に手を加えたり、節や項を加えて解り易くしていき、皆さんと人間福祉の理念を共有できるように努力してまいります。
 私たちの人間福祉の議論は、厚生経済のいくつかの論点を取り上げることから始めます。人間の福祉を取り上げるに際し基本となる分野と共通する領域がここに見られるからです。この領域は、経済社会体制の諸問題についての問いでもあり、福祉を考えるときに忘れてはならないのですが、これが時として忘却されていることが多く、特に現代の社会福祉を問うときに多くみられるようです。次に、その論点を踏まえながら、福祉論そのものの立場からの本題部分を取り上げてゆきます。われわれの世界観のもとに、福祉の本質を問うてゆきたいと思います。この世界観さらに人間観の基底においては、プロセス哲学ないし有機体の哲学を用いて論じていくことに致します。有機体の哲学というと唯物論ですか? といわれそうですが、決してそうではありません、そこには明確な宗教論が流れており。それが人間の本質理解を助けてくれます。最後の領域は、人間福祉の体系性を求めて議論が展開いたします。
倫理や宗教ともかかわりながら、人間の一人一人の人生を築く方途の絶えざる探求となることでしょう。

厚生経済学(Welfare Economics)からみる
ここで価値基準について問うことによる福祉上の出発点とすることにいたします。これは価値自由という社会科学上の立場からすると、当然の事項とされるかもしれません。しかしここで試みようとするのはむしろ福祉を問う時に価値を問うことが、避けられないことであるということなのです。それは厚生経済学の生みの親とされる A.C.Pigouの1920年における著書にもよく表現されています。


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