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医学科志望から一転、ITスタートアップ企業を起こした名大情報学部生

こんにちは、Humans of Meidaiです。

さて今回は、情報学部の村上嘉一さん(以下:村上。敬称は省略します)が、ITベンチャー企業を学生起業した経緯や、現状や学び方、これからのビジョンなどを語っていただきました。

HM No.3 村上 嘉一 のプロフィール

名古屋大学情報学部三年次を休学中。

現在は2019年9月に自身が起こした、生成型AIを応用したサービスを提供する、合同会社 GeCSCEOとして会社を経営。仕事以外に趣味はほとんどなく、学生とは思えないほど仕事にフルコミットしている。今年度は休学し、今後さらに会社経営に力を入れていくようだ。

中学生の頃の留学がきっかけで!

 インタビューがスタートし、最初に投げた質問は、

「起業を考え始めたのはいつ頃か?」

だった。実際に考え始めたのは高校三年の10月だったそうだが、遡ると中学三年生での留学経験で受けた刺激が影響しているかもしれない、そう話してくれた。

「アメリカに留学したが、現地の人たちは自信に溢れている人が多いように感じた。やっぱり、みんな目がキラキラして見えた。」

このことをきっかけに、消極的だった性格に変化が起こり始めたという。

医学に興味を持ち、医学科を目指す。が、しかし...

 高校二年の春からにわかに医学に興味を持ち始めた村上だったが、高校三年の夏ごろ、医学科を目指す心に迷いが見え始める。

「受験が近づいてくるに連れて、合格の枠が狭く狭く見えてきて...そう思い始めると医者への憧れも徐々に消えていってしまった。ただ、医療に関わりたい、その気持ちが消えたわけではなかった」

と、当時の心境を赤裸々に話してくれた。

情報学部に入学!夏にいきなり「経営者○○人に会ってみた」!?

 医学科志望から一転し、他のアングル、テクノロジーの面から医療に貢献したいという思いで情報学部を目指し、名古屋大学情報学部に入学。高校三年の10月には大学で起業するという固い決意があった村上は夏、行動に出た。全国の経営者100人に会うという企画の実行に走り出したのである。結果からいうと100人と話をすることはできなかったが、東京を中心に相当数の経営者と話す機会を得た。この時の経験は今でもかなり役に立つことが多い、と語る。

「ビジネス書とか啓発本とか、綺麗なことが書いてある物はいくらでもあるが、経営者の生の声は、もっと汚くて泥臭いことを話してくれる。会いに行かないとわからないことは、やっぱりあると思う。」

活動や行動力を評価され、インターンシップに誘われる

 経営者100人企画の後、お金を稼ぐためピザ配達のバイトをはじめたが、とあることがきっかけで、バイトを辞めてインターンを始める。そしてそのインターン先でスカウトされ、某名古屋大学ベンチャー企業でインターンを始めることになる。ここで、礼儀や営業先での振る舞い、コミュケーションなど、ビジネスの基礎を学んだという。やはりインターンシップは、起業にも就職にも意味のある経験であるようだ。

起業して味わった苦労と、現状

 学生起業と聞くと、かっこいい、華があると思いがちだが、実際はうまく行くことばかりではない。学生というフィルターも邪魔をして、やはり初めは信用をなかなか得られなかったそうだ。しかし、地道な営業とメンバーの人間性を評価してくれる方の厚意もあり、競争の厳しい業界でも生き残ることができているという。村上の謙虚な口調からも、『仕事を任せたくなる人間性』というものを感じ取ることができた。

今後のビジョン

 まずは事業を継続させるというところに重きを置きながらも、村上の目には会社の進むべき道が見えているようであった。

「いずれは医療ともっと密に関わるサービスを提供していきたい。アプリケーションの開発や、医療ファンドの立ち上げなどによって、発展途上国を含む貧富差の程度の激しい地域に支援の手を差し伸べなければいけない」

と、強い思いを話してくれた。

後輩へのメッセージ

 最後に村上は後輩へのメッセージとして次のようなことを話してくれた。

「経営者の人は意外と会ってくれるから、ガンガンいってみるといいと思う。あと、インターンはビジネスの基礎を学べるいい場になるから、経験しておくといいよ」

説得力半端ない。ありがとうございます。

最後にひとこと

 決断、行動、人間性。何が起こるかわからない人生だが、この3つは不変の重要事項だと再確認させられた。



written by Yuya Sodeura

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