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ファンタジーなひととき

 仕事帰りなど、ショッピングモールの中を通っていく私のルーティン。
かわいい雑貨屋さんさんで、もふもふしたぬいぐるみなどさわってこの子を買って自分の部屋に置いたらどうなるかなぁーと考える。結局似たようなものがたくさんあって埃をかぶるのが関の山かと手放す。誰かプレゼントしてくれたら、もらってあげてもいいわ~などと上から目線、店内の品物も、回転が早いので見た時に買わないと手に入らないがそれは承知の上。
その後、アクセサリーショップでピアスや髪飾りなど若い女の子たちと一緒に手に取ったりして髪にあてて、お店の小さな鏡をみる。リボンやサテンにキラキラしたパーツがあしらわれ、職場は無理でも今度ランチ行く時にいいかも!と考えたりする。最近は年齢層も関係なく、お店もいろんなラインナップを揃えてくださって~考えているなぁーと感心している。安いやん、買ってみたら~心の声。私は子供の頃読んだ『赤毛のアン』などのカントリー調の主人公が着ていた花やフリルふわっとしたワンピースなどが大好きなのだ。これはいいなぁーと妄想する。夏、リゾートなどでこの花をあしらったアクセサリーを着けたらいいなぁーと考える。アレンジしたいいかも…
けれど、何度か失敗を重ねて私は知っている。ふわっとしたワンピースは華奢な人しか似合わない!それにリゾートなんて予定ないし、この暑くて値段の高い時にホテル取るのも無駄だしと言い訳、毎年お盆に実家へ墓参りとトホホな予定である。

長身でがっちりした私、若い頃から何も言わなくても「学生時代スポーツされてました?」と尋ねられる。昭和生まれだから運動部は努力と根性の世界、怠け者の私には、初めから足をいれたことのことのない世界なのだ。
「いえ、してません」とその度に答えるのも面倒くさくなり、何よりも私に話の糸口で尋ねられているのでエチケットととして適当なスポーツを口にする。
 結局しっくりして、よく使うアクセサリーは、シンプル一択になる。時々、町工場で作ったみたいな部品みたいやんとひとり突っ込みしてしまう。

 かわいい雑貨屋さんのふわふわした小物や
花のアクセサリー、ふわっとしたワンピースが似合う私、それはファンタジーの魔法にかかる疲れた身体の癒しのひととき

よくサラリーマンさんが、駅構内で缶チューハイを飲んで「さぁー」と気合い入れる姿を見るが、これは禊だと私は思う。私も禊を終えて帰宅すると家族の為に大急ぎで晩御飯の支度やら家事にと汗だくになって働くのだ。ファンタジーなければやってられない!!







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