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高価なものを買ったらいいのかよ問題(そうじゃないと思う)

前提として、JJFに片足を突っ込むまではハイブランド等には一切興味なし、服は好きだが2万を超えると「高くて買えない」、すごく服を買う時期と全然買わないユニクロ、ネット通販期が交互に来る、買っても買っても着る服ない期が定期的にやってくる、といった感じで今まで生きてきております。

振り返りにも書いた通り、私の2023年はJJF元年であると同時に種々のアイテムの購入単価上限突破をしまくった年でもありました。高い物を買うことだけがよいことだ!と言うつもりは毛頭ないですが、私にとってはこれはとても良い経験になりました。なんというか、富裕層ではない、今までブランドに縁遠かった人間が、滝のような冷や汗をかきながら高価なものを買い、自分の物として身に着ける。という一連の行為からは、バッグや靴、コートといった「物体」以外にも確かに得るものがあったいう感覚があります。もちろん「物体」そのものがとてもよい!最高!なのは当然として、とてもよい!最高!のものを普通に身に着けている自分……よくない!?という、言ってしまえば自惚れですな。
特にバッグは自分の持ち物としては最高額レベルの物なので、もっと恐る恐るになるかと思ったんですが、びっくりするくらい気軽に持ちだしてはさっそく小傷をつけたりしても、宝飾品じゃなくてカバンだからね。という雑マインドのまま振り回せてしまい、懐の深さを感じています(カバン側の)。多分GUCCIのローファーも足が慣れたら同じくらい雑な扱いを受けると思うし、逆に私の雑な振る舞いにフィットしない繊細な物を選ぶのは物にも私にも不幸な結果を招くような気がする。

脱線しました。
自分にとってたっけえカバン/靴/コートをおっかなびっくりではなくある程度普通に持てた、使えた、ということは、私はたっけえカバン/靴/コートを身に着けるに値する存在であると、他の誰でもない私が認められるようになった(最初からそうだったのではなく「為った」)という感覚が、物体のほかに手に入れた大きなものなのかと今は思っています。別に今まで自分にブランド物を持つ価値がないと思っていたわけじゃないんだけど、そうはいっても身に着けるものに、6桁……?とは思っていたところがあるので、天井をぶちやぶったらめちゃくちゃ世界が広がりました。もしかしたら見ない方が幸せだった(欲しいのに買えない的な意味で)世界なのかもしれませんが(笑)、今のところは世界にはきれいなものがこんなにいっぱいあったんだねえ~~~!!という気持ちと、その気になれば私も手に入れられないことはないんだよな~!?という気づきはわくわくするものでしかないです。結果、家計は爆発したが。私の使えるお金を遥かにオーバーしたことについて、反省はしているけど後悔はしていない。ブレーキ踏まないと破滅ですが。

翻って、私はけっして富裕層ではないし家も裕福ではなくて服や靴に関しては高い物は買えませんの時期が長かったので、高いものなんて買えません!高いものを買えるのがえらいのか!の気持ちもめちゃくちゃよくわかります、なんなら自分より裕福そうな人をねたむ気持ちや比較してぐぬぬとなることもあります。まあ稼ぐ努力をしたくないのでお門違いだな。と思って終わりなのですが。

また逸れた。
買うものの価格帯を上げると、物がよくなる。ということは明らかにあると思います。あきやさんも妄想クローゼットを作る時は高いものから見ろっておっしゃってるしな。でも、「値段が高いから、それだけで良いものだ」という判断は、JJGの皆さんはされてないと思うんですよね。これが!すごく!好きだ!というものが、たまたまちょっとだけ高価なものだった。以上。というパターンなんだと思います。というかね、「値段が高いことのみを価値として買う」だと、手に入れたものより高い物すべてに忸怩たる思いを持たなきゃいけなくなるから、そんなのナンセンスなのは言うまでもないですよね。
JJFの扉を開いてから折に触れ実感していることですが、高いからいいとか安いからいいとかでなくて、その物が自分にとって価値あるものなのかを判断軸にして、実際問題高くて買えません!でもそれはそれでよくて、じゃあ現実的なお値段帯から納得いくものを探そ~なのか、買えるまでお金貯めるぞ!なのか、それも自分次第で、大切なのは自分で選んで決めるってことなのだと思います。自分の人生を生きるって多分そういうことなのよね。

あとは、金銭面で買えないからといってその物が自分にとって分不相応だと思わなくなったな、というのも感じます。
実際問題私はホイホイブランドのアイテムを買える余裕がある人間ではないですが、まあいつかは買えるかもしれんし!とか、買えなかったとしてもきれいだねえ!かわいいねえ!ほしいねえ!とか思うこと自体をおこがましく感じる必要はぜーんぜんないな!?ということに気が付いたというか……買うも買わないも(買える買えないは別として・笑)自分の選択次第なんだなというか……身の丈は自分で決めていいんだよというか……。勝手に「私のためのものではない」と切り捨てる必要は全然なかったなあというか。ちゃんと「自分に必要がないものだ」と判断するためにはその物をある程度知る必要があって、買えないから見ない!の酸っぱい葡萄マインドではその葡萄が酸っぱいかどうかもわからんというか。
だんだん何言っているか分からなくなってきましたが、この辺り、割と私の自問自答の肝な気がします。掘り甲斐があるねえ!!劣等感というやつは!!(笑)

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