【医療・介護従事者必見!】かかりつけ医の制度化について激しい議論が行われてます、2024年の医療・介護ダブル改定に向け注視が必要です!

みなさんは、自分の「主治医」と言える医師がいますか?
体に何か異変があると感じるときに、いつも見てもらうお医者さんです。
そういう医師のことを「かかりつけ医」と呼んでいます。

一般の方は、「かかりつけ医」について
それほど意識したことは、きっとないと思います。
というのも、日本には「かかりつけ医」の明確制度がないのです。
普段よくいくお医者さんが、とりあえず「かかりつけ医」になってます。

普段は風邪症状があるといつも行くお医者さんがいるとして
ある時、凄く胸が苦しいとか、頭が割れるように痛いとか
そんなことがあって、大きな病気じゃない?みたいに感じると
大学病院とかに行きたくなりますよね。

でも実は、こういう時にはいつもの病院に行って診察を受けて
「かかりつけ医」から紹介状(診療情報提供書)をもらわないと
大学病院とか大きな病院に行っちゃいけないんです。
びっくりでしょ。

ただ、上記の例がダメだとは言え、実際には制度がないから
大学病院は紹介状無しでも診察します。
ただし紹介状がある場合よりも高い料金を払わないといけません。
日本の医療ではそういうあいまいなルールがあります。

ただ、コロナ禍で「かかりつけ医」のあいまいさが浮き彫りになり
政府はこのあいまいな状況を制度化する必要に迫られたのです。
そこで社会保障制度を検討する全世代型社会保障機構会議で
この制度化に対する明確な指摘がなされたのです。

岸田首相も4月の経済財政諮問会議において、
「かかりつけ医」の制度化を強い発言をしました。
財政制度等審議会分科会も医師会を強く批判しました。

「かかりつけ医」が制度化されると診療報酬の体系が変わり
医療機関で報酬が低下して経営が厳しくなるケースもあります。
コロナ禍で経営が窮地に追い込まれている医療機関も多い中、
更に経営が厳しくなるとなれば、医師会もこれを受け入れられない。

政府は患者の利益を盾に「かかりつけ医」の制度化を進め
診療報酬を下げて社会保障費の削減を狙っており、
医師会は医療機関の経営の安定を守るために拒否する。

ホントに難しいなあ・・・
どちらが良いとか悪いとかは僕の知識では言い難い。
だって、医療機関が経営できなくなって沢山潰れたら、
結局、困るのは地域の住民ですよね。
僕も医療機関の経営に関わってるからそれは良く分かる。

この議論は今後も激しく行われます。
特別養護老人ホームの医療保険適用にも波及してる!
2024年は医療・介護のダブル改定の年です。
今後もこの議論を注視していきたいと思います。

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