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連敗する時

前書き

10連敗してプラチナ1からプラチナ3まで転落したので戒めとして書きます。

負けている時にさらに負けるのはデッキ相性や引きの差といった偶然もありますが、その他に自分のパフォーマンスが落ちていることも要因も少なからず存在するはずです。

それを理性的な分析を通して矯正することが今回の目的です。

参考画像は全て連敗中の動画から切り抜いたものです。

使用デッキはセジュ/レネク。瞬間最高24-5(82%)でプラチナⅠまで上り詰めましたがイレリア/アジールにボコられたのを皮切りにそこから10連敗で最終24-15(61%)まで落ち込んでしまったため使用を停止しました。セジュレネクの詳しいリストや調整意図が気になる方はこちら

長い前置きでしたが反省会を始めます。

要因1:マリガン基準がブレる

キープするべきは、
①無いとゲームにならないカード
▶自分がビートダウンなら序盤に出せるユニットがここに該当します。

②ゲーム中”必ず”使うカード
▶例えばフィニッシャーがこれに該当します。戻した結果引けなくて負けというのは避けたいです。

例えばこんな初手。相手はゾーイソルJ4。

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弱いながらも序盤の動きがあったので「遺物の運び屋」をキープしました。

ソル相手は最終的にオーバーパワーor相手より面を横に広げて打点を通して勝つことが求められます。

どちらの勝利条件にも絡める「遺物の運び屋」は可能なら持っておきたいカードなのでキープしました。

私はこの対面では「戦場の咆哮」をキープすることもあります(これはやや過激な個人の感想かも)。


逆に多くの場合でキープするべきでないのは、
①上振れ前提のカード
▶特定の場面で刺さるとゲームを壊せるがメインギミックとはシナジーがないorコンボ要素を含むカードなどは余程手札が良くない限りはキープするべきではないと考えます。

自分のミスを開陳すると、コントロール対面で「サイフォンストライク」を単キープしていました。

色々試行錯誤していた時期なので当時の行動がミスとは言いきれないですが、「サイフォンストライク」は自身が通り、かつチャンピオンを召喚して初めて爆初的なアドバンテージを生むコンボカードです。

結論としては”単キープ”はするべきではなかったと思います(※1)。


②過剰なカード
▶2マナと3マナの動きがある時に追加で他のユニットをキープするべきかは相手のデッキタイプを通して検討するべきです。

典型的な例がこれ。相手はナサススレッシュ。

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この対面は相手からの攻撃はある程度顔で受けても良く、いくら軽いユニットであるとはいえ「枯れ地の世話人」に滅法弱い「無慈悲な強襲者」はキープする必要はなかったです。

これを戻してコンバットスペルやチャンピオンを探しにいくべきでした。

自分がビートダウンデッキを使用する際に思考停止で軽いユニットを残すのは悪い癖で、対面の相手とどんな展開でゲームが進むかを考慮してマリガンは柔軟に行うべきです。

負けていると手札事故の不安と安定思考からユニットを多く抱えておきたい心理になりがちですが、マリガンはゲームの行方を大きく左右する重要なフェーズです。

常に冷静な判断が下せるようにしたいですね。

要因2:日和る

▶人は負けこんでストレスを抱えていると安定択と負け筋を混同してしまいがちです。

例はこれ。相手はヤスオ/スウェイン。

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「サイフォンストライク」の対象をどちらにするか迷っている場面。

安定択は蜘蛛に打って確実にレネクトンのパワーを上げることです。

一方で「スウェイン」に打った時の裏目は拒絶とスウェインのレベルアップ(=体力7化)によるバフの不発。

拒絶の裏目はですがこちらの5マナに対して相手に4マナを使わせているのでトレードとしてはほぼトントンです。

よってリターンは大きくリスクは低いです。

「スウェイン」の進化はこの時点ではカウントは5でありファストタイミングかつ4マナで「スウェイン」をレベルアップさせることは不可能です。

自分は拒絶のリスクとリターンを冷静に計算出来ずスウェインではなく蜘蛛に向かってサイフォンを打ってしまいました。

結果、後に戦艦スウェインの永続スタンコンボが通って負けてしまいました。

ここまでどちらに打つかの議論をしてきましたが、なんならこのターンは打たずスペルマナを温存して「荒廃の足跡」とセットで使ってリーサルを取ることも出来たはずです。

これだけ有利を築いていたのに覆されるのは自分の先のゲーム展開を見通す力がまだまだ甘かったという証拠です。


2つ目の例。相手はシヴァーナソル。

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ここはアタックに行くべき場面でした。

仮に「警戒網」や「果たし合い」があっても「トロールの聖歌」で五分以上のトレードが可能です。

「ブルーセンチネル」にブロックされると次のターン相手は7マナなのでエクリプスを出される可能性がありますが、既にボードで負けている以上ここでスイングに行かずむざむざレイトゲームを受け入れることの方が高リスクです。

この対面は3~7ターン目はこちらが攻めなければ勝てないマッチアップですから余程のことがない限りアタックトークンを消化しないことは有り得ません。

ここでも負けこんでいる時にリスクを過剰に重く評価する悪い癖が出てしまいました。


まとめ

今回の振り返りで見えてきたのは自分は負けがこむと安定思考に陥り手が縮こまるということでした。

対戦が始まる時は対面のデッキに対する勝ちパターン(どんな試合展開になるのか※2)を確認する癖をつける、試合中は負け筋を分析する。

まずはこの2つを徹底することで冷静さを取り戻し勝ちの波に乗り直るのが早くなるのではと考えます。

相手のスーパームーブでイライラしてしまうこともありますが負けている時こそ成長の糧と自分の弱点が多く拾えるのだと前向きに捉えていきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


ガト(@hukukara2)


P.S.
でもやっぱり対面のナサスレが枯れ地を3回使ってきた上に、山札の一番上から残虐を拾ってリーサル取ってきたことだけは許せません。滅べ残虐。



※1:「サイフォンストライク」は実は「レネクトン」とのセットキープではかなり良いPlay to win rateを叩き出せていました(個人の感想)。単キープはやり過ぎでしたが中速以下の相手にセットキープは検証の余地アリかもしれません。

※2:試合展開を想像することで必要なカードの種類と枚数を客観的に把握することができるからです(ユニットの殴り合い?スペルでの補助が必要?こちらが攻める?守る?)