終わりの班とプレゼン発表

プレゼン発表前、ちょっと3階ぐらいから飛び降りたくなった

自分の発表するグループの採点者の教授がみんなに嫌われている厳しい教授になったからだ

しかもウチの班、一回も読み合わせしてない

誰がどれだけ話すのか一切知らない

終わりだ……


1人2分当たり話し、4人班だから8分以内に終わらなければならないというルールがある

僕の番は最後

僕の班の発表が始まると

念の為腕時計のタイマーをセットした

まず1人目

ん?こ、こいつ、原稿隠し持ってるぅ〜!!

原稿持ち込み禁止なのにぃ〜!

ちょうど教授の死角になる場所にメモ置いて喋ってるぅ〜!

ずるいずるいずるい!!

先生こいつカンニングペーパー持ち込んでるよ!

3人目が話終わり、僕はマイクを受け取った

腕時計を見た

残り時間4分

ばかやろう!!!!

1人2分っつってんだろ!!

僕は震える声で話し出した

そして途中で記憶が消えた

おい

消えんなよ記憶

冷や汗がでてきた

あれ?やばいやばいやばい

結局4分かけて話し、ジャスト8分で終わった

ちょっと泣きそうになったがそんなまもなく質疑応答

質問にヘラヘラと答える班員
教授にタメ口で返す班員

まじで、やめて……泣
面白いけど……

発表を終えて

「4分潰すための最後の名演技、さすがでした」

と班員に言われた

演技じゃねえよこのやろう

僕は疲れた

本当に疲れた

もういい、点数低くてもいい

もう、単位取れたらそれでいい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?