5/6 東京弾丸旅行。疲れ果てた復路。岡山駅からタクシーに乗る。

帰りのタクシーはなんだか奇妙であった。みんな黙り込んでしまって、誰も聞きやしないラジオと、銘々の呼吸の音だけが聞こえていた。

ハイブリッドカーの走行音は深夜に見合う静かさで、運転手は余計な金なんか取る気もないように道を選んだ。

家が近くなって、道が狭く複雑になってきて、道案内を静かに行なう。家の前に停めて、足やひどく疲れていて助かったなどと短く礼を言って降りた。家に帰った後は互いの足にできた豆や水脹れなんかを見せ合って、岡山に着いてからようやっと笑いが起こった。

これにて東京弾丸旅行は終わりを見せる。朝からブロガーやら写真家やらの真似事をして、最後は随筆家でも気取ってみた次第である。それではおやすみ。日常は頼まずとも帰ってくる。

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