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自分の手の届く範囲は、笑いの力でハッピーに | 社員インタビュー

今回のHuber社員インタビューでは、最近外国人旅行客のガイド業務を担うことになったジーノさんにお話を伺います。
もともとHuberメンバーの個人的な繋がりから『遊ぶ広報』事業の利用者になってくれたジーノさん。
ファッションに精通しており、アメリカ留学を含め世界中の多くの地域を訪れている、異色の経歴の持ち主です。

人と友好な関係を築くことに関しては驚異的な才能を発揮するジーノさんに、その人生観を伺いました!

お客さんからメンバーに!数奇な運命に導かれた経緯。

━━ジーノさんといえば野毛のイメージありますけど、ご出身はどちらなんですか?
横浜市の山手出身で、今も近くに暮らしてます。奥さんは札幌だね。
中高も横浜だけど、色々な人と友達になりたいなという思いがあって、ご縁のあったワシントン大学に行ったんだよね。
決めたからには退路を断つつもりだったんだけど、2年に1回くらいは日本に戻ってたよ。

━━凄い高学歴ですよね。専攻は何にされたんですか?
ファインアート(現代美術)と経済学のダブルメジャーにしました。
大学院まで行く予定で、でもお金の問題もあるし、単位も早く取らなければならなくて。
なので、単位が多く取れるダブルメジャーに。

学生時代の絵画作品

━━全く異なる分野を同時にやるのは大変でしたよね。どんな留学経験になりましたか?
昔の話だから美化しちゃうかもだけど、朝10時から夜8時まで大学に居て勉強してたね。
もう課題に追われてて。
敷地内はアメフトフィールドや、カッター部が使う湖もあって、4年ちょい居ても行ったことのないキャンバスがあるほど広かったね。

━━まさにアメリカの大学のイメージですね。
勉強以外には、サッカー部に入ってた。
アメリカではマイナースポーツなので、ヒーローになれるかと思って 笑
シーズン制で部員になる制度だったんだけど、アメフトとシーズンが被らないので、アメフト部がトレーニングする部活として位置づけられてた。
彼らとサッカーするのはめっちゃ怖かったね。

━━アメフト選手との接触はもはや交通事故ですからね。卒業後はどうですか?
まず日本に戻ってくるつもりは無かったんだよね。
でも、9.11同時多発テロがあってナショナリズムの機運が高まって。
その頃はAmazonでインターンやってたんだけど、ジェフ・ベゾスから「外国人はあまり雇えない」と言われちゃったんだよね。

━━これまた有名なところが出てきましたね。
当時は出来の悪いやつが行くインターン先だったんだけどね。
ボーイングとかスタバとかあるからさ。
結局総合商社の丸紅を斡旋してもらったんだけど、卒業シーズンのズレもあって、中途半端な入社の仕方をしちゃって。
しかも上司との馬も合わなかったから、すぐ辞めちゃったね。

━━社会の波に揉まれたわけですね。
その後は、サーフィンをやっていたという理由でサーフショップに入って。
そこがまあ最初のファッション業界。
ExcelとWordが使えたから、出荷を指示するアロケーターも兼任してた。
そうこうしてたらCOACHの日本支部にヘッドハンティングされて、そこでも販売員とアロケーターを兼務したね。
9割5分が女性社員の時代で、力仕事ができることを重宝されて現場も見ることになった。
全体をサポートする能力が磨かれたのはその時だね。
それでアウトレットの進展の立ち上げの部隊長になったり。

━━ファッション業界は水が合っていたと。
そのうちエリアを見ることに興味が出てきて、デシグアルというスペインの企業に転職することになって、それからゼニアという紳士服の方に行ったね。
コスメはやってないけど、モード系なんかも少し入ったりしてたよ。

紳士服ブランドでのお勤め

━━ジーノさんのファッションの知見はそうして蓄積されたわけですね。それがどうなってHuberに縁が出来たんでしょうか?
きっかけは、移住マッチングサービスのSMOUTで小高の遊ぶ広報を見つけたことだね。
その前に元Huberの友香さんと知り合っていて、遊ぶ広報の参加に際して再度連絡を取ることになって。
その時は参加できなかったけど、後で島根県大田市の遊ぶ広報に友香さんからお声掛けもらって参加したんだよね。

遊ぶ広報参加中に取材を受けるジーノさん

━━そうでした。最初はHuberのお客さんだったんですよね。
その後に福島のサウナ事業の件をSMOUTで見つけて応募したら、Huberの事業だったんだよね。
それで面接して参画することになったね。
紀陸さんとの接点はそこが初めて。
熱っぽくお話される情熱的な人だなと思ったよ。

━━よく接点があるもんですね。でもHuberとファッション業界は結構な隔たりがありますよね。
実はフリーのコンサルタントとして、地方のホテルやゲストハウスにご助力していたこともあったんだよね。
まずファッション業界を辞めてコロナ禍に転職した先が、地方のVMD(Visual MerchanDising)を正す仕事をしていて。
例えばホテルのお土産コーナーって金太郎飴みたいにどこも一緒だよね。
それはホテル側に特に思想が無いからで。
そうして地方の状態を目の当たりにしたんだけど、外部から変えようと思うと現地で湿った関係を築く必要があるのね。
で、それやろうと思って独立したんだよね。

あなたがッ!笑うまで!信念を曲げないッ!

━━本当に色々なことをされてますね。ではHuberで印象的だったプロジェクトはありますか。
まあまだ入って1年くらいだけどね。
サウナ事業部に入って福島に行って。
ハードであり、楽しくもあったけど、反省も多かったね。
橋さんにおんぶにだっこだった部分があり、もう少し自主的に関われたら良かったなと思う。

━━北泉海岸でサーファーの方たち向けにサウナを提供した件ですね。
地方では新しいものを拒否する傾向があるけど、そこに上手く溶け込んで行くことに対して取り組みました。
サーファー界隈のヒエラルキーというか、内輪に入り込むのが難しくて。
そのプロジェクトを終えてからは、『遊ぶ広報』の営業をやったね。
これも大変で、担当者の理解度にも差があるし、投資に対する感度の低くさも感じて。
営業時期が適切なタイミングから遅れたのも難易度を上げてたね。

━━色々な困難がありますよね。そんな仕事の中で、ジーノさんが重要視する能力ってなんですかね。
コミュニケーション能力だね。
これは調整力とか交渉力とか表現する人もいるだろうね。
業種職種問わず、人と話をしないわけにはいかない。
特に傾聴力。人の話をちゃんと聞くこと。
考えても答えの無い、果ての無いスキルではあるけどね。

━━やっぱりそこなんですね。僕は、ジーノさんは空間演出力のあるカリスマだと思ってます。
眼の前の人をどうやって笑かそうか、常に考えてるからね。
相手の出身とかにも依るし、ある人にとっての笑える話が、同じ席のある人にとって不快になることは多分にある。
それを踏まえて、面白いネタは常に探しています。
そして、ストックした話を、それが笑える相手に対して披露していく。

━━ジーノさんは相手によって話題がガラッと変わりますよね。そこには何かポリシーのようなものがあるんですか?
自分は、手を広げた半径1mの人たちをハッピーにさせたいと思っていますね。
それができる場所を増やしていきたい。
そう考えて生きてきたし、これからもそうしたいですね。
これは持論だけど、世の中95%はふざけていて良いと思っているんですよ。
だから僕は、95%はシャレ。
面白可笑しく生きていたい。

ジーノさんのお子さん達

━━粋を感じますね!では影響を受けた人はどうでしょうか。誰か居ますか?
3人居て、まずは杉原千畝さん。
国に背いても自分の正義を貫いた姿勢は格好良いよね。
次に白洲次郎さん。
彼はマッカーサーにも怒鳴りつけるような人。
そしてケネディ大統領も尊敬した上杉鷹山。
誰一人首にせず、家臣団の生活を守りながら減反を乗り切ったんですよ。
僕は当然、親や恩師も影響を受けているけど、ここは皆が知っている人で語りたい。
挙げた3名は、信念を曲げない、他者を見捨てない人という共通点があるよね。

━━格好良い先達ですよね。ところで、趣味とかはあるんですか?
肝臓の筋トレ(飲酒)だね 笑
酒は言わずもがなだけど、酒の場も色んな人と仲良くなれるから好きだね。
実は、規格外にされた果物の処理に困る農家さんと、蒸留器が余っている醸造家をつなげてジンをOEM生産してて。
あとは、奈良県十津川村の猟師さんから鹿革をもらって、ジーンズの穴を鹿革で補修してみたりとか。

━━個性がよく現れた大人の嗜みですね!そんなYouはHuberで何するの?
やっぱりHuberでも、自分の手が届く範囲の人を幸せにしたいと思います。
今は外国人向けのガイド事業の案件に参画していて、これについてはちゃんと収益化させたい。
僕はガイドするのはこの企画が初めてだったんだけど、自分はこういうの好きなんだなと思いました。
せっかく日本に来たんだから笑顔になって戻ってほしいですよね。

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【編集後記】
Huberに参画して間もなくムードメーカーになったジーノさん。
話題の幅も広く、傾聴力も高いので、ジーノさんの周りはいつも賑やか。
見えない所でも丁寧に気配りしてくださり、ジーノさんの近くは居心地良くなります。
自分も共通するポリシーを持っているため、近くで彼のコミュニケーションを学べるのはありがたいですね。
個人的に追加でお話お聞きしたいので、ウコンの力を用意してお誘いします。
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