環境が整わないと子供を作れない?リスクを背負って前に進もう。
「いまの日本のような社会環境では子供など産めない/生みたくない/育てたくない/育てられるとは思えない」という個人のスタンスを表明することで我が国の社会制度の脆弱さや未熟を嘆くのはもちろん自由だけれど、何がどういう状態になったら「じゃあ産もう」となるのか?経済不安がなくなり、子育て支援政策が拡充されればいいのか。経済や制度の"良化"や"改善"によって不安が減っていくにこしたことはない。社会の改善を訴える声はむろん重要だ。しかしそれらは「いつ」になったら実現されるのか?そんなことは誰もわからないし、時間は無慈悲に生身の人間を老いさせていく。
言うまでもなくリスク管理というのは大切だ。それをやることを選択するリスク、やらないことを選択するリスク。無数に直面するリスクに対して、人はそのときそのときで決断していかなければいけない。このレベルの学力の子供をどの高校を目指させて勉強にどれだけリソースを注ぐか。リスクとベネフィットの判断は、大なり小なり人生そのものの岐路に、幸不幸に影響してしまうことがある。その結果が吉と出るか凶と出るか、やってみないと分からないことだらけだ。降雨予報が50%のときに傘を持って出るか、嵩張るモノを持って移動することの面倒を回避するか、これもリスク判断だ。日々のちょっとした行動でもリスクマネジメントを強いられ続けている。
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