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「メンヘラ男に救いはないのか」

「メンヘラ男に救いはないのか」
無いんでしょうね。
先日若い女性がホストを刺した事件がありましたが、ネットでは「メンヘラ」彼女の容姿を褒めそやす発言が数多く目につきました。なんと保釈金の寄付も集まっているといいます。こんなことは男性の場合では起こらないでしょうね。

「メンヘラ」という言葉をどう定義しどう扱うかという問題は難しいですが、「精神が不健康な状態のひと」だとして、"世の中における男女の価値の差"を考えると、以下のような序列になりそうではあります。

1 容姿の優れた健康女性
2 容姿の優れたメンヘラ女性
3 容姿の優れた健康男性
4 容姿の優れない健康女性
5 容姿の優れたメンヘラ男性、 容姿の優れないメンヘラ女性
6 容姿の優れない健康男性
7 容姿の優れないメンヘラ男性

もちろん異論は認めます。男性の場合「お金」というヘビーな価値尺度も加わってきますね。
インターネッツなどを見ていると、やはり男性は女性からも男性からも「強さ」を求められる生き物で、強さを求められるからこそ、社会において女性より強い力を持つようになっていくんですよね。それは「(男なのに)こぼれ落ちた場合」の穴の深さ、暗さも意味する。「男は甲斐性」と言われるし、何かというと「器が小さい」という必殺の一言で全て片付けられることもありますからね。
心が病んでいる男性の声なんて、聞いてもらえません。実は私もメンタルクリニックに10年近く毎月通って、薬を処方されております。リアルでは言いませんけど。

中年ひきこもりなどの問題も、こう言ってはなんですが、事実として社会から切り捨てられる予感しかありません。弱い中年ほど同情を買えない生物はいないですから。世の中はこの重大な問題を解決できる気がしません。令和は暗い時代になるでしょう。

しかし、メンヘラ男、力のない男に救いはないのか?と訴えていくことは無意味ではないと思います。私も具体的にどうしたら良いのか、それはわかりません。
訴えていくこと自体が、弱い男の行動だと見なされてしまいそうですし、自分が他者を救済するための具体的なリソースを割かずして空虚な希望や文句をぬかすな、と怒られてしまいそうでもあります。

しかし俺たちは救われない、俺たちだってしんどいんだ、くらい、言ってもいい。せめてそういう空気くらいはあってもいいと思います。現実は既にあまりにも厳しいので、ネットでの雄たけびくらい大目に見てくださいな。

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