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貧困中年男性にならなかったボク

「就職氷河期世代」「ロスジェネ世代」、おもに30代後半から40代後半の貧困男性が、社会問題としてクローズアップされている。これは突然話題となったわけではなく、だいぶ前から危惧されていたことであり、ほぼ全期間において不景気だった平成という時代の大量の"犠牲者"が、とうとう誰の目にもつくように、社会のオモテに出てきた、という感じだ。
事実認識として、あえてハッキリ言えば、世の中から「貧困中年男性」という存在は見捨てられようとしている (付け焼刃の政策も出てきてはいるようだが・・)。オッサンの大半は汚らわしい生き物かのように貶してもいいという風潮はまちがいなくあるし、そこに「貧しい」が加わると、"自己責任"とか"社会のお荷物"のように言われる。「貧困中年男性には安楽死を」みたいな声が、当事者たちから聞こえてくることもある。この世代が高齢化していく未来は、深刻どころの騒ぎじゃないと思う。
じっさいのところ、僕自身も、彼らが優先的に救われるべきかと訊かれたら、「うん」とは言えない。たいていの男は、男に厳しい。
ココではこの社会問題について考察するということはしない。いま、世間には既に多くの分析がある。モロにその世代の一人として、すこし自分のハナシをする。なんだよ「俺スゲー」ってことかよ、と言われても、まあ文句はない。あと、女性のハナシはまた少し別なので触れない。

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