LLM留学準備②(合格後~出国まで)
留学に向けて出国するまでに、行った作業を備忘録的に記載し、必要に応じて順次更新していこうと思います。(なお、留学開始後に実際どうだったかも適宜補足はしたいと考えています。)
1 UCLA入学に向けた手続
・2022/2/15 オファーの受諾:Seat Deposit1,000ドルをクレジットカードで納付
・2022/2/25 イニシャルの授業料2,000ドルを納付(後述するUnion Bankの口座から支払)
納付期限より大分先ですが、二つの金額を上記のとおり納めました。当然ですが、金額や納付期限は大学によって異なると思います。
2 銀行口座の開設-Union Bankの口座開設
(1)日本から利用できる2種類のプログラム
カリフォルニアでの生活なら、Union Bankで苦労しないとUC Berkeleyに留学中の知り合いから聞き、MUBKの口座を開設しました。なお、当然のことですが、カリフォルニア留学勢以外だと、Union Bankを使うのは難しいと思いますので、出国後にバンカメ等々で口座開設することになると思います。
口座開設は、以下のリンクのカリフォルニアアカウント・プログラムを利用して、MUBKを媒介して行いました。MUBKの口座を持っている人なら書類だけの手続で、口座開設の申込みができます。(私は、決済用のチェッキングと利息のつくセービングスの二つの口座を申し込みました。)
MUBKが媒介している別のサービスとして、ユニオンバンクの「パシフィックリム・カンパニーベネフィット・プログラム」もあります。こちらは、チェッキング口座のみの媒介ということのようです。MUBKからの送金時の被仕向送金手数料やユニオンバンク以外のATMを使った場合のATM手数料等で、上記のカリフォルニアアカウント・プログラムより優遇されるようです。
ただ、自分は事務所からの現地口座への送金はなく、個人の送金は(以下で説明する)Wiseを用いて行う想定ですので、利息が付くセービングスの口座を作れるカリフォルニアアカウント・プログラムを作ってみることにしました。パシフィックリム・カンパニーベネフィット・プログラムを推奨するブログ等も多いですので、適宜皆さんの方で各自の状況に合わせて選んでいただけるといいと思います。
【2022年11月27日追記】
HPによると、「ユニオンバンクの株式譲渡により、郵送専用申込書(メールオーダー)は2022年11月22日(火)までの当行到着をもって新規受付を停止するため、2022年11月12日(土)をもちまして、郵送専用申込書(メールオーダー)の資料請求サービスを停止いたしました。」とあり、受付は停止されているようなので、上記方法はもう使えないようです。
(2)開設に要する時間
開設にかかった時間は、あくまでも私のケースですが、2月上旬くらいに郵送で書面を送り、①口座開設のお知らせ、②PINコードの通知、③ATMカードが順に郵送されてきました。②を受領したのは2月下旬、③を受領したのは3月頭くらいでしたので、日本で申し込む場合には、留学前ギリギリに申し込むことは避けた方がよいかと思います。
なお、②のPINコードを受領した段階で、ネットバンキングは問題なく使うことができます。そこで、私は、授業料を納付するためにWiseを使って、Union Bankの口座に入金し、上記のとおり授業料をUnion Bankから支払いました。
(3)Savings Accountの利率【2022年3月22日追記】
2022年2月のSavings Accountの金利の利率は、Statement of Accountsによれば、0.05%のようです。大した利率ではありませんが、日本の普通預金の0.001%に比べれば大分いい利回りではあります。
(4)Debitカードの発行【2022年5月1日追記】
申込時にDebitカードの発行を希望することができたようですが、自分は希望していなかったようで、通常のATMカードしか発行されませんでした。そうすると、日本国内でドルで決済するのが結構面倒なので(以下のWiseのカードの場合、小口の決済しかできません。)、あとで電話してDebitカードの発行を依頼しました。
3 銀行口座への資金移動-Wiseの利用
(1)Wiseとは
Wiseは、「ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社」として、第二種の資金移動業の登録を行っている会社です(金融庁の登録業者一覧→リンク)。したがって、送金額は、資金決済法上の第二種の上限である100万円の制限を受けますが、その点以外には特にデメリットは感じません。Wiseは、非常にいいレート、安い手数料で、米国に送金できるサービスなので、おすすめです。興味がある方は、以下の私のinvitationから、登録いただければ、75,000円分の無料送金クーポンが手に入ります。(私も、3人の人が登録して利用してくれれば7500円手に入ります。笑)
(2)Wiseの送金方法
Wiseの仕組みは簡単で、日本のユーザーは、日本の銀行からWiseの日本の口座に送金し、Wiseは、それを市場のレートでUSドルに両替した上で、Wiseの米国の内の口座から私の指定した米国の口座に送金する、というものです。Wise内で世界各国の口座をどう処理しているのかはよくわかりませんが、ユーザーは、①Wiseのアプリ内で送金処理を行い、②指定された金額をWiseの日本国内の銀行口座に振り込む(その際、取引番号を振込名義人に記載するよう求められます。)という手続を踏むだけです。なお、②の送金先はMUBKの口座なので、MUBKの口座から送金すれば、(諸条件あるとは思いますが)送金手数料がかからないことが多いと思います。
(3)Wise内のアカウントとDebitカード
米国内に銀行口座をもっていない人は、米国の自分の口座に送金することはできませんが、Wise内のアカウントに転換したドルを入れておくことができます。1200円で発行できるWiseのDebitカードを使ってUSドル決済をすれば、WiseのUSドルのアカウントから引き落とされます。その場合、日本で発行するクレジットカードで売買するよりもいいレートで(Wiseは、若干の手数料を払いますが、ドルに変える際のレートは実際の市場のレートと同じです。)決済を行うことができます。
ただ、このDebitカードを用いて、ロースクールのイニシャルの授業料を支払おうとしましたが、その取引はrejectされましたので、何でもこのDebitカードを用いることで解決する、という感じではないかもしれません。
※【3月31日追記】ただ、サマープログラムのI-20 Processing FeeはこのDebitカードで支払えました。
また、日本の資金決済法上滞留規制があるからでしょうか、Wiseのアカウントに保有できる金額は総額100万円ということになっているようですので、円高で為替がいいときにたくさんドル転しておこうと思っても、USドルを移せる口座がないと両替できる金額の総額は100万円分までということになります。
(4)両替のレート
両替のレートは、上記のとおり、実際の市場のレートで行われます。ただ、手数料が定まった額引かれます。
ドルに変える際の手数料の実例が以下のとおりです。
18万円をWiseに振り込むと、手数料の1137円を引いた分を市場のレート(以下だと1÷0.00869301(1ドル約115.03495337円)のレートです。)でドルに変えて、アメリカの口座にそのまま振り込んでくれます。
4 サマースクールへの申込み【2022年5月2日追記】
(1)申込み手続
UCLAは、Law & Communication Intensiveというサマープログラムを提供しており、それを3月31日に申し込みました。
こちらは、もともと参加予定でしたが、参加の申込み方がわからず、ただただ待っていたのですが、結局連絡が来ず、こちらから確認のメールをして、リンクをお送りいただきました。(もしかすると、私がメールを見逃していたのかもしれません。。)アメリカでは、不明なところがあれば、ガシガシ確認・質問のメールをしないとダメ、と友人に言われましたが、本当にその通りでした。。
(2)費用
・3月31日 I-20 Processing Fee 300ドル
・3月31日 Health Insurance Fee 250ドル
・5月2日 Full Tuition Fee 3,950ドル
5 ビザの手続【2022年4月28日追記】
(1)I-20の発行
3月9日に、LLMコースのI-20(F-1ビザを発行するために大学が発行する証明書)の発行手続に関するお知らせがメールで届き、その手続を進めて、勤め先からの援助の証明書や銀行口座の残高証明書を準備した上で3月23日にリクエストを送付し、3月29日にはその発行を受けました。
そこで、そのI-20を見ていて、サマープログラムの開始当日からしか入国できないものになっていることにようやく気付いて(プログラム開始の1箇月前から入国できるルールのようです。)、I-20の発行を行う大学内の団体に問い合わせたところ、サマープログラムは、厳密には、UCLA Extensionが運営しているので、Visaの発行にはそちらのI-20の発行を受けるように連絡がありました。そこで、3月31日に上記4のとおりサマープログラムの申込みを行い、改めてI-20の発行のリクエストを行い、4月7日にI-20の発行を受けました。
(2)写真撮影
・2022年3月26日 ビザ用の写真撮影
米国公式のビザ情報サイトに写真要件が記載されていますが、いろいろと面倒くさそうですので、以下のブログを見つけてカメラのキタムラで撮ってもらうことにしました。
(3)I-901 SEVIS Feeの支払
2022年4月7日、F-1ビザ取得者が支払う必要があるI-901 SEVIS Feeを以下のサイトからオンラインで支払いました。350ドルでした。(なお、支払には、氏名・生年月日のほか、I-20に記載されているSEVIS IDがあるので、必ず(1)のあとに行う必要があります。)
(4)オンライン申請書DS-160の提出
2022年4月7日、以下のリンクからDS-160のオンライン申請を行いました。さまざまな情報を入力するのは結構な手間ですが、公式の動画の説明等を見て、愚直に進めるしかないです。
(5)ビザ申請費用の送付・面談の予約
2022年4月7日、ビザの申請費用20,000円を支払った上で、面談の予約を行いました。2日後くらいから予約がとれるようでしたが、資料を揃えて確認したいので、念の為ちょっと先にしました。
面談はなにか会話が求められるのかと思いましたが、ほとんど会話という会話もなく、approveされました。有料で配送してもらえるオプションにしたのですが、面談から3日後にはビザが添付されたパスポートが送られてきました。
6 宿泊先の手配【2022年6月23日追記】
(1)寮の申込み
寮の申込みのタイミングがわからないので、UCLAのHousing Servicesにメールで開始のタイミングを問い合わせたところ、4月15日からということでしたが、実際は4月29日に開始されました。
(2)サマースクール時の宿泊先
サマースクールの寮の値段が高かったので、ホームステイとAirbnbで滞在することにしたものの、ホームステイ先がうまくマッチングせず、結局Airbnbを転々とすることになりました。(そして総額としては寮よりちょっと割高になってしまいました。。笑)
・Airbnb①:812.27ドル
・Airbnb②:1,278.65ドル
・Airbnb③:1,862.54ドル
(3)寮の抽選結果
結局、寮の抽選に落ち、Waiting listに入っているとの連絡が6月後半に届きました。そこで、日系の不動産会社にコンタクトをとって、事前に住居をピックアップいただき、渡米後に内見させてもらうよう手はずを整えました。
7 クレジットカードの申込み【2022年5月20日追記】
現地で使えるクレジットカードとしてANA CARD U.S.A.を申し込みました。出国の90日前から申込みが可能なので、4月1日に申込みを行い、求めに応じて追加書類を提出しました(パスポートのコピー、Visaのコピー等)。
そして、電話で本人確認をしたところ、アメリカの住所を訊かれました。まだ未定だとお伝えすると、アメリカでの住所が決まり次第、アメリカの問い合わせ先に電話をして、住所を伝え、居住証明書を提出するように言われました。
8 NY Bar関連の手続【2022年5月25日追記】
4月1日にNY Barの受験資格の事前審査のための申請のための準備を開始しました。NCBEアカウント、BOLEアカウントをそれぞれ作成し、書類を送付する必要があり、大変面倒でしたが、以下のBlog等を参照すれば、サクサクできました。
以下の3つの書面(私の場合は、大学・ロースクールの成績証明書・修了証明書、弁護士会の証明書)をまず郵送する必要があります。このあたりは秘書さんにお願いしてしまいましたので、実際の作業工程はよくわかりません。。笑
5月23日にすべての必要書類の受領を確認し、審査に入る旨のメールを受け取りました。最大で6箇月審査にはかかるとのことです。
9 航空券の手配【2022年4月13日追記】
ANAのマイルを使って特典航空券を購入したいと思っていましたが、ANAは往復でしか国際線の特典航空券を購入できないので、マイルは断念しました。
そこで、ZipAirというJALの国際線LCCを利用することにしました。フルフラットシートで11万円程度と非常にリーズナブルです。(もちろんLCCなのでさまざまなサービスはありませんが。)
10 弁護士会の手続【2022年6月23日追記】
70期は、倫理研修がある期ではありませんので、公益義務の免除申請だけ必要書類とともに提出しました。
11 米国の入国に必要な手続【2022年6月23日追記】
2022年6月の頭の時点では、米国への出発前に、①ワクチン接種証明と②陰性証明の二つの提示が必要で、②は渡航前1日以内の検査である必要があるので、成田空港の当日のPCR検査を予約しましたが、結局、②は不要になり、予約はキャンセルしました。
12 弁護士国保の解約【2022年6月23日追記】
以下のHPのQ3にあるとおり、留学によって資格喪失となりますので、必要書類とともに保険証を組合に返送しました。
13 国際免許証の取得【2022年6月23日追記】
渡米前に車を購入しましたので、運転が可能となるように国際免許を取得しました。国際免許の発行場所や発行手続はお住いの都道府県にご確認ください。
14 車の購入【2022年6月23日追記】
渡米後すぐに車を利用したいため、事前に日系ディーラーに連絡して、車を購入しました。LAの日系ディーラーについては、びびなびのページをみたり、ブログを検索するなどすればたどりつけます。
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