海外通販に関するあれこれ

 先日、海外の通販サイトで購入した買い物に関するトラブルとその回避に関するあれこれを書いてみる。

1.トラブルの概要

 日本のサイトから注文したが、裏側では海外のサイトになっていて入力した住所が桁落ちして正しく宅配便業者に届いていなかった。

2.トラブルの経緯

①日本のサイトから住所を登録する→桁数問題なし
 例)東京都aa区bb町c-d-e fマンション 部屋番号g

②一見、正常に受付されたものの、宅配業者のサイトから確認した住所では、桁落ちが発生していて、部屋番号が入力されておらず、このままでは届かないことが分かった。
例)東京都aa区bb町c-d-e fマンション

③注文したサイトに、事情を説明したが、宅配便業者に直接連絡してくれと返答された。

④宅配便業者に住所を連絡するものの、日本の住所の長さに対応したフォームになっておらず、住所の省略に苦心し、なんとか修正する
例)東京都aa区bb町c-d-e f-g

⑤無事配達される

3.トラブルをいろいろと分析してみる

①宅配の責任はどこにあるのか問題
 資本主義世界のことなので、支払ったお金に対して、対応する義務が発生する。よって、宅配業者への依頼内容の変更については、販売サイトにしか権限がないのだが、この販売サイトは、顧客に宅配業者へ直接変更を依頼しているのが問題と思われる。今回は宅配業者が対応してくれたから問題なく配達されたが、宅配業者としてお金をもらっているのは、販売サイトであり本来変更に応じる義務はない。

②日本の住所長すぎ問題
 そもそも日本の住所は長すぎる。例えば東京都墨田区は、書けばわずか6文字だが、海外サイトにアルファベットで入力するとTokyo Sumida 17文字
マンション名とかに感じが入っているととてつもなく長い住所になってしまう。
③日本の住所複雑すぎ問題
 住所と言っても、日本の住所には主に3種類ある
1)住居等表示に関する住所
 いわゆる一般的な住所で、県、市、区、町名、丁目、番地、号であらわされる。これは、コンピュータや宅配業者からみるとものすごく、不安定でいい加減にものだ。
 この住所は入口の位置によって決められるため、ツインタワーのように入口が一つで建物が二つ以上あっても、住所は同じになる。

 また、この法律でも住所は、転入時に申請した住民所によって決まるが、建物名を登録するかは、転入者によって決められるこのため、同一のマンションでもマンション名を登録する人と登録しない人で住所が異なることになる
 パターンa:東京都〇〇区〇〇 x-y-z 部屋番号
 パターンb:東京都〇〇区〇〇 x-y-z マンション名 部屋番号

 ちなみに自身はパターンaで住民票を登録しているが、Uber Eatsでパターンaで頼んだら、ものすごく困っていたようで、それ以降宅配系にはパターンbで登録するようにしている。
 一般的にx-y-zは、1丁目2番地5号といった感じで数字が入るが、xに"A"といったアルファベットや、yに"渡辺"が入る住所もある。
 歴史的経緯や住んでいる人の感情を考慮するとやむを得ないのだが、システムの構築や配送業者から考えて欲しい。

2)地番による住所
 上記の住所はその名の通り、住むところであり、人の住んでいない工場や学校などには本来住所はない。このため、固定資産税のもとになる地番をもとに便宜的に住所としている。例えば、こんな感じ
 愛知県 a市 b1200
ただし、例外もあり固定資産税がもとになっているため、国が持っている土地には、地番がない。大昔の映画で「網走番外地」なんてのがあるが、網走刑務所は国が持っている土地なので、地番が無いわけである。

3)とおり名による住所
 京都に限りだが、上京区亀谷町は4か所ある。
・・・もうほとんど暗号なのだけれど、"河原町通荒神口東入ル"といったように、通りの名前と東入ル、西入ル、上ル、下ルを組み合わせて、表記される。
 更に同じ場所でも、結婚式なる東入ル、上ルを使用し、葬式なら西入ル、下ルを使用するなど、京都に住んでいる人以外果たしてたどり着けるのだろうか?という・・・複雑すぎる

4.教訓

・海外サイトに注文した場合、宅配業者の送付先の住所を確認する
・海外サイトに注文する場合の住所の登録は文字数を考慮し、極力短くする

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